
猫ってやつは! 全く。私の心をわしづかみにして!
殿や姫が亡くなった時は、どうして世間の人は愛情をうつしていた動物がいなくなるとすぐに、次の犬や猫を飼うことができるのか不思議でならなかった。
散歩をしていた人が犬を連れて歩いているのを見た時は、一人で歩いているのもつかの間、10日もすれば次は違う犬を連れて歩いている。なぜなぜどうしてと疑問符。
(前の犬が亡くなったので次の犬です、、、、なんちゃって)
心理が理解できかねていた。


ナニャメが我が家に現れたのは5月頃。
自由が好きらしく束縛はされたくない、野良猫だし。我が家も引越しをするから、余り愛情をかけたらこちらも向うも困るから半端に優柔不断の付き合いをしている。
夜はどこで寝ているのか知らず、お腹がすくと「ニャアアアンー」と声をかけてやって来る。
しかし、買物に行った時は姫ちゃんの時と同じように、しらすや魚肉ソーセージのお土産を欠かさなくなった。
買物に出かけようとすると、どこからか現れて玄関先で見送ってくれる。
帰ると、玄関先まで「ニャーン」と鳴いてお出迎え。すり寄って来る。
可愛い、まこと可愛い 😻
昨日は姫ちゃんと全く同じ格好で、塀の上で見送ってくれた。
部屋を一巡する時は、姫が好きだった、隠れて寝ていたボードの後ろへ行って覗く。
匂いがまだ残っているのは判っている。
「ナニャメ、もうお外に出て」と云うと、開けた窓から帰って行く。
飼い犬や猫が亡くなっても次を早々と飼う人の気持ちがちょっぴり解りかけてきた。
(去るものは日々にうとし?)姫を忘れてはいぬが。、、、。
引越しをしても、餌をやりに通ってこようと夫と決めた。
今は夫の方が私よりナニャメを大事にしているようだ。
姫ちゃん、ごめんね。一番好きは姫ちゃんだから!
🍏 爽かやみな笑まりゐる土人形
🍏 秋日濃し土人形の黒き影
🍏 蕎麦畑大き鳥居の影伸びて
🍏 鉦叩去る者日々に疎しけれ