市役所の支所の工事現場に人が集まった。
雨の中、工事車輌が次々と入ってくる。
コロナ騒ぎで静かな二か月程度の現場だった。
それでも、仮事務所の支所には、毎日おとづれる車はあった。
書類をもらいに来る、市井の生活にそれなりの動きはあったみたいだった。
パソコンを打ちながら退屈をすると、窓から見ていた。
古い建物は魅力がなかった。
他の支所やそれに付随する建物は美しく、たまにおとずれても活気があった。
この支所の二階は、窓を開いていると、オカリナを練習している音や、室内体操をしている人が見えた。
文句ばかり言っているようだけれど、この建物で行われている数々のお稽古事のメニュー。素人に毛がはえた程度の指導者が高い費用をとって教えている。
行かなければいいまでの話。
俳句講座も絵手紙も老人体操も、、、、
無理に自分を殺してまで、話題に、あわすなぞという離れ業は私には最も苦手だ。自然に足が遠ざかってしまった。
それでも暇をかこつと、机に肘をついてここへ出入りする車を見ていた。
さてさて、建物が新しくなると講座の内容も新しくなるのかな~。
そんなことないだろう。
せめて図書室の本の数くらいは充実をしてもらいたい。
ある支所はお風呂があり、健康器具がそろっている。
海が見えてロケーションは最高。
あんな支所の整備に近づけてほしいが、昨今の市の財政では少し無理かな。
まあ、楽しみだ。
日に日に出来上がる過程を見るのも暇つぶしになる。
お遍路さんも、戻ってくるといいのだけれど。
緑の屋島五月の湧きゐる煙
ケーキなど焼き新緑の雨かこつ