今からおよそ半世紀前になりますが 1970年2月に鹿児島機関区を訪れました。
蒸気機関車の撮影を始めて 初めての遠征でした 二泊三日の予定で 初日筑豊本線二日目鹿児島本線と回り 三日目は日
豊本線で写し 宮崎から飛行機で大阪に戻ると言う 文字通り駆け足での遠征でした。
当時は 今の様に情報が溢れている訳でわなく 雑誌で仕入れた僅かな情報が頼りだったので 二日目の朝は無煙化間近の
伊集院辺りで写し 午後は鹿児島機関区での撮影に当てました お目当てはB20 10号機でしたが その他にも無煙化で廃車と
なるC61・C60の 大型蒸気もの撮影も目的の一つでした。
鹿児島機関区に着き事務所でノートに必要事項を書き込むと 撮影に際しての注意事項を聞いて許可証(腕章)を受け取り い
よいよ撮影開始です。
先ず最初に向かった先は 扇形庫と転車台です 転車台にはナメクジD51 9号機が乗っていたので正面から撮影。
1970年2月21日撮影 鹿児島機関区 D51 9
少し移動して扇形庫を入れて。
扇形庫の中には C61・C60の姿も見えます。
この後お目当てのB20 10号機を写しましたが 既にアップしているので割愛させていただきます。
構内ではで8620が 貨車の入れ替えをしていました。
鹿児島機関区 48674
ナンバープレートは旧型の形式入りで 入れ替え専用機だからか テンダーの左右をC56の様に切り取られていました。
入れ替え中の8620の横を C5722号機が出区して行きました。
鹿児島機関区 C57 22 48674
続いて研修庫の中で点検中のC57 21号機を撮影しました。
鹿児島機関区 C57 21
九州各地には 旧式プレートの機関車が多く この釜も形式入りのプレートが付いていました。
暫く庫の中で撮影し 給水塔や炭庫のそばへ回り。
鹿児島機関区 C57 60
鹿児島機関区 C60 29
鹿児島機関区 C60 37 C57 178
仕業を終えてC61 14号機が 機関区に戻って来ました。
鹿児島機関区 C57 22 C61 14
転車台の前に停車中のC61 14号機。
鹿児島機関区 C61 14
九州には小工式デフ装備の機関車が多く 然も良く手入れされていたのでどの機関車も美しく いくら写してもいても飽きる事
はありません 大型蒸気機関車を直ぐそばから思う存分撮影できたことは 半世紀前とは言え今でも懐かしく思いだされます。