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著者/訳者名 : 福満しげゆき/著
出版社名 : 青林工月ノ (ISBN:4-88379-195-5)
発行年月 : 2005年09月
「平成のつげ義春」(と、私が勝手に称する)福満氏の待望の最新刊。
次々と災難やら失敗やらに見舞われる、
ダメダメ感に満ち溢れた主人公は、なんと著者本人。
本当は発売すぐに読んでいましたが、
こないだ朝日新聞の書評コーナーに紹介されていたので
それを記念にUP。
(そこでは「ダメさもここまで極めれば素晴らしい」
みたいに書かれていました・・・実話なのに。)
非常に共感したのは…あとがきにある、
(この漫画を描いていて、著者自身が)わかったのは、
「死にたい」だの「生きているのがいやだ」などと思うのは
ただの性格の問題で、
そーゆータイプの人は何があっても、だいたいずっと、
そーいう性格のまま生きていくのです。
という言葉。
私もそーいう性格の人間の一人です。
でも、こうやって表現できる人は、
死にたくなっても生きているのがいやになっても、
だめさを繰り返してもきっとしたたかに生きていけることでしょう。
福満氏は昨年、月刊誌IKKIで新人賞「イキマン」を受賞しました。
しかしその後、IKKIでは作品を発表してませんね…。
早く次の作品が読みたい。