「怪談えほん」シリーズと沢木耕太郎の「深夜特急」,
そして「ふらっとひとり旅」が良かった。
1日1冊に惜しくも届かなかった~。8月は読むよ!
【新潮文庫の100冊】から5冊は読みたいなあ。
あと下旬に花巻に行くので、宮沢賢治を。
2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:4319ページ
ナイス数:1405ナイス
怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)の感想
やっと図書館の順番が回ってきました。怪談えほんと言えばこの本、というだけあって(私の中で勝手に決めただけですが)、浮「いいい~。まずはじまりからして「おばあさんのいえでくらすことになった。」ってええーなにゆえに?! って感じで不穏。そしておばあさんがたくさんたくさん猫を飼っているのは・・・「みなければこわくない」って言ってるけど、結局おばあさんも浮「のでしょうね。「見えぬものでもあるんだよby金子みすゞ」。
読了日:7月29日 著者:京極夏彦
ふたり (新潮文庫)の感想
【2015新潮文庫の100冊】理想像の姉を失い、精神的に弱く自分のことで精一杯な母と口ではたいそうなことをいいながらも家族を大事にするより自分の弱さに逃げた父のはざまで、無理やりにでも大人にならざるをえなかった主人公実加。心に住み着いた姉は霊現象ではなく、実加がつらい現実を乗り越えるために生み出した別人格だろう。大人の弱さに憤り、子どもの強さと健気さに心うたれた。
読了日:7月29日 著者:赤川次郎
[新世界]透明標本2: New World Transparent Specimens 2の感想
図書館のヤングアダルトコーナーより。結局死体だよ~と思っても、やっぱり見とれてしまう透明標本、お魚の巻。ほとんどが生前?の姿を知っているので、透明標本と脳内で比較しながら鑑賞。ハリセンボン、目を閉じて眠っているように見える。ギンモヘ普段ユーモラスな姿なのに、標本になると表情がなくなってしまうんだなあ。写真の撮り方がすばらしい1冊。
読了日:7月29日 著者:冨田伊織
世界の美しい鳥の感想
図書館本、ヤングアダルトコーナーより。キレイ系からカワイイ系まで、世界のカラフルな鳥さんたち。表紙はライラックニシブッャEソウ。日本にいない鳥にも結構和名がついているんだなあ~とびっくり。後半は日本にもいるおなじみの鳥、かわいい小鳥が多い。きっと見かけたことがある鳥もいるんだろうな。私の中のNo1はケツァールかな。でもハクセキレイもなかなか。結局どれもかわいい。
読了日:7月29日 著者:
うめ版 新明解国語辞典×梅佳代の感想
新明解国語辞典から抜粋したことばに、写真をつけたもの。うーん、写真からどうも著者(写真家)の自意識がにじみ出る・・・どころかガンガン押し付けられた感じで・・・痛い。図書館で借りた表紙は帯がついていなかったので真っ白でした。こういう写真を前面に出しちゃう写真家だとわかっていたら借りなかったでしょう。写真集と思わずネタと思えばいいのかな。動物の写真はほっこりかわいい、言葉とも合ってる。さておき、「運鈍根(うんどんこん)」なんて言葉、初めて知りました。
読了日:7月22日 著者:新明解国語辞典,梅佳代
理系クンの感想
うちも私=文系、夫=理系なので共感できるところが多いかなーと思ったけど、ここに描かれていることって「理系の人」だからではなくて「N島クンだから」なんじゃないでしょーか? 「ワカラン!」な面ばかりじゃなくて、「こんなところが素敵」ャCントも描いてくれたらよかったのにな~。似てないもの同士カップルが共有しているのは価値観、てところは納得。
読了日:7月21日 著者:高世えり子
だらだら動物図鑑の感想
仕事でイーーーーッとなってるので、脳みそをほぐしてくれる写真集はないかのう、と図書館の書架を眺めていたら…ぴったりなのがありました! 動物達がだらだらしたり眠ったりあくびしたり。下に言葉があるので1回目はそれを読みながら、2回目は写真だけ、3回目はパッと開いたページをランダムに楽しみました。どの動物達もいい感じだけど、アザラシ/アシカ達の寝顔って殊更いやされるなああ~ あとレッサーパンダのかわいさは身悶え級。
読了日:7月21日 著者:
ねこのかぞえうた (チューリップえほんシリーズ)の感想
図書館で立ち読み。困っている子を助けてあげて、ちょっと意地悪な犬君も助けてあげる。最後は10匹みんながそろってハッピーエンド。せなさんでネコってめずらしいな、と思ったけど、読んでみたらやっぱりせなさんらしい絵本。にゃーんにゃん。
読了日:7月20日 著者:せなけいこ
神様のボート (新潮文庫)の感想
【2015新潮文庫の100冊】読み始めたら美しい表現に埋没してしまうのに、なぜか自分から手に取らない江國作品、初の長編。「生活」から逃れ「旅」を続ける母・葉子と、成長していくにつれ現実を生きる娘・草子。草子が小さい頃の序盤では、葉子の甘い狂気に揺蕩うのが心地よかった。「でもあたしはほんとは知っている。ママがパパと旅にでたことなんて一度もないって。」草子のまっすぐな成長がすがすがしいが、大切なものを失い現実を直視して、狂気に身をゆだねるしかなくなった葉子が痛々しい。ラストは妄想、現実、どちらであっても不穏。
読了日:7月12日 著者:江國香織
おしりをしりたいの感想
絵本ナビの全頁ためし読みで。一見子どもが好きなあほな本か・・・?と思いがちですが、しっかりお尻を科学。いろんなおしりのページ、「これ、いるか?」と思いながらも「どれがだれのおしりかな?」を真剣に考えてしまい、作者の術中にはまった自分であった。
読了日:7月12日 著者:鈴木のりたけ
怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)の感想
絵本ナビの全頁ためし読みで。うおぉぉぉ・・・こわい。そして好き。文字と文字、ページとページの間の余韻がいい。これはいい怪談。紙の本でも読みたいな。
読了日:7月12日 著者:小野不由美
桜の下で待っているの感想
図書館で予約したら、こんな季節はずれに読む羽目に。桜前線とともに、東北新幹線で宇都宮、郡山、仙台、新花巻・・・と北上する舞台の連作集。正直期待しすぎた。浅い。表現のつたなさとか妙に正しい表記にこだわった固有名詞とか・・・いちいち気になって入り込めなかった。震災関連は1話のみ。帯の「国宝級の表現力」ってのは誇大広告通り越して虚偽。
読了日:7月11日 著者:彩瀬まる
それでも僕は夢を見るの感想
図書館で。夢を失って何十年も自信なく「どうせ自分なんて」と生きていくのってつらいしもったいない。すぐ読める本なので、夢をなくしかけている人が手にとってぺらっと読んで、ちょっと前向きになってくれたらいいですね。
読了日:7月9日 著者:水野敬也
あなたの物語―人生でするべきたった一つのことの感想
立ち読みで。「あきらめないでがんばるんだよ」って話なのかな、と思いきや、おおおおそうきますか。
読了日:7月9日 著者:水野敬也
とんぼの本 星野道夫と見た風景の感想
図書館の特集コーナーから。星野道夫さんの配偶者、直子さんの手記。少年のようにまっすぐな道夫さんに、少女のように清らかで芯の強い直子さん。お似合いの夫婦です。結婚からわずか5年で道夫さんがヒグマの事故で逝ってしまうなんて、運命とは皮肉です。「自然はいつも、強さの裏に脆さを秘めています。そしてぼくが魅かれるのは、自然や生命のもつその脆さのほうです。」(道夫さんの著書よりの引用)―だから道夫さんの写真はあんなにも雄弁に、命の素晴らしさを伝えてくれるのですね。素敵な1冊でした。
読了日:7月9日 著者:星野道夫,星野直子
レベル7(セブン) (新潮文庫)の感想
【2015新潮文庫の100冊】去年から積読してたのを、ようやく。分厚い本だけど、読み始めたら一気読みでした。人物が魅力的(特にちびっこと爺様)というのは宮部作品の魅力のひとつですね。繰り返される終盤のどんでん返しのさなか、それでも読者が希望を持てるような伏線を序盤に配置したのはさすが。単行本初版は25年前か。そのころはまだ精神科の暗黒時代だから、旧体制の質の悪い精神病院に対する告発的意味もあったのかな。ホテルニュージャパン火災を絡めたり、悪玉の結末など、ちょっとどうかなあ・・・と思う部分もありました。
読了日:7月8日 著者:宮部みゆき
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)の感想
【2015新潮文庫の100冊】インドからロンドンまで、陸路でユーラシア横断を目標に旅立った沢木青年。ところが第1中継地の香港で長逗留。さらにはマカオでカジノに嵌まり… 旅を終えてから何年もたってからの執筆なのに、どんな写真つきの旅行紀や現地更新のブログよりも溢れる臨場感。素晴らしい。自分ではこんな「ハプニングを楽しむ」旅は絶対絶対できないので、この本で楽しみました。1巻だけが【新潮の100冊】対象だけど、これは読み始めたら6巻全部読まないといられないなあ。
読了日:7月8日 著者:沢木耕太郎
関西ファミリーウォーカー 2015年夏号の感想
図書館で立ち読み。今年は遠出はできないだろうから・・・おお、高槻いいね。今城塚古墳と森林観光センターでBBQか。でも混むかなあ。
読了日:7月6日 著者:
可笑しなホテル 世界のとっておきホテル24軒の感想
図書館の入り口に展示してあったを手にとって。「可笑しな家」よりこっちのほうがおもしろかった。なんと言っても、著者が自分でそこへ足を運んで実際に泊まった「とっておき」ホテルを世界中から集めたのだ。おもしろくないはずがない。でも泊まってみたいな~と思ったのはベタな「珊瑚礁のホテル」くらいでした・・・。「樹上の球体」もいいけど、トイレがないのがね・・・。夜中に森の中に降りたら熊と出くわしそうじゃない。ワイン樽のはいい匂いがして、いい夢が見られそうですね。
読了日:7月5日 著者:ベティーナ・コバレブスキー
死にカタログの感想
イラストレーターの寄藤さんが「普通の顔して読める死の本」を書きたいと思い、作った本。私も死というものに触れて実感したのはずいぶん大人になってからのことだったけれど、毎日「私も死ぬんだな」思ってしまう。普通年に1回くらいしか思わんものなのか? 自分の思う「死」はこの本の中にはなかった。「かっこわるい死」とかどうなの・・・と思うけど、それが等身大の死の捕らえ方なのかもしれない。死に様よりも生き様。土壇場でじたばたしたくはないけれど、じたばたするほうが人間らしいのかもしれないね。よくわからん感想になってもうた。
読了日:7月5日 著者:寄藤文平
しかもフタが無いの感想
図書館本。先に読んだ「じゃあ君が好き」とコンセプトは同じような本(ていうか、こっちのほうが先に出版されていたのだけど)。こっちのほうがャWティブというか諦観というか、ハハハと乾いた笑いで共感したくなることが多かった。「小さな小さな小さな妥協がつみかさなって」身動きが取れなくなる前に「思い通りにならなかった祭り」でも開催するか。
読了日:7月5日 著者:ヨシタケシンスケ
じゃあ君が好きの感想
ヨシタケさんの日常気になった瞬間や膨らんだ想像の1コマを書き留めたもの。ここから「りんごかもしれない」が生まれていったのね。しかし深淵を覗き込んでしまったようなドキッとするようなものもあり。やたらと恋人への未練を感じさせるものも多く、ヨシタケさん、失恋したてだったのかな?
読了日:7月5日 著者:ヨシタケシンスケ
ふらっとひとり旅の感想
図書館の書架で見かけて気になって借りましたが、大当たり! 女性新聞記者58人による、1泊2日の旅の紹介。北海道から沖縄まで全国津々浦々、さらに海外への弾丸旅行まで、素敵な旅の数々。新聞連載時は写真を掲載していたけれど、単行本にするに当たってそれを浦谷さおりさんのかわいいイラストに。このイラストが「え、一緒に旅をしたの?」というくらい臨場感があって素晴らしい。たった3ページに凝縮された旅のエッセンスはさすが新聞記者と思わせる。これはぜひ手元において、寝る前などにぱっと開いたページをなんとなく読み返したい。
読了日:7月5日 著者:毎日新聞女性記者58名
肉小説集の感想
図書館本。いい表紙です。坂木さんの本といえば、しっかりしているけど自信のない女の子(好感が持てる)が主人公のものをイメージしてしまうけど、本書は偏食気味のヘタレ男子達が続々。「肉小説集」なのにその肉(豚)が嫌いな人ばかり出てくるし。私の大好きな豚肉を悪く言うやつなんて! と思って読み始めると、あれあれなぜか憎めない。最後の「ほんの一部」が一番好きかな、と思ったけど終盤ちょっとキモいよ。最近「歳だなあ・・・」と思うことが多いので「肩の荷(+9)」は身につまされました・・・。
読了日:7月5日 著者:坂木司
もっとはやいものは―スピードのはなし (科学の本)の感想
うーん。最後でモヤっと。「はやい」って感覚じゃないなあ。無理やり引っ鰍ッた感がいなめない。「ひかり」で終わっていいんじゃないか。
読了日:7月4日 著者:ロバート・フローマン
怪談えほん (7) おんなのしろいあし (怪談えほん7)の感想
図書館本。さすが志麻子女史、絵本作品でも艶っぽいホラー。深く読むと浮「からさっと読んですぐ返しちゃったよ…。
読了日:7月4日 著者:岩井志麻子
怪談えほん (5) ちょうつがい きいきいの感想
図書館本。絵本だから…とたかをくくっていたらとんでもない。浮「よー。そして後味悪いよー。これから「きいきい」鳴るものを見つけるたびに思い出してしまうだろう。巻末の貸し出しの印に「院内学級」とあったけど…。入院中にこんな本を読んでしまった子どもは大丈夫だったかしら。
読了日:7月4日 著者:加門七海
行ってはいけない!! 危険な絶景の感想
図書館で。本当に危険なところもあれば、雰囲気が危険(浮「感じ)なところも。私は高所恐撫ヌなので、序盤の高く不安定な場所からの絶景は、どれも写真で十分でございます。でもきれいでした。写真だけでなくて、豆知識的なものもあって読み応えもありました。
読了日:7月4日 著者:
新潮文庫の100冊 2015 この感情は何だろうの感想
ようやくGET! TSUTAYAで入手しました。勢いづいて、2冊もらってしまった笑 去年は「手、抜いてるのかな?」というかんじ(100冊の選書ともに)でしたが、今年はカタログとしてだけではなく、読み物としても十分耐えうる出来になっているのではないでしょうか。さあ、既読28冊からのスタート。何冊読めるかな。
読了日:7月1日 著者:新潮社
ともだちの感想
谷川さんらしくない説教くさい本だな・・・と読み始めたけれど、その構成もあの結末に向かっての布石なのね、と思うと妙に納得。でもちょっと意図が見えすぎてて興ざめかなあ。
読了日:7月1日 著者:谷川俊太郎
読書メーター
そして「ふらっとひとり旅」が良かった。
1日1冊に惜しくも届かなかった~。8月は読むよ!
【新潮文庫の100冊】から5冊は読みたいなあ。
あと下旬に花巻に行くので、宮沢賢治を。
2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:4319ページ
ナイス数:1405ナイス
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やっと図書館の順番が回ってきました。怪談えほんと言えばこの本、というだけあって(私の中で勝手に決めただけですが)、浮「いいい~。まずはじまりからして「おばあさんのいえでくらすことになった。」ってええーなにゆえに?! って感じで不穏。そしておばあさんがたくさんたくさん猫を飼っているのは・・・「みなければこわくない」って言ってるけど、結局おばあさんも浮「のでしょうね。「見えぬものでもあるんだよby金子みすゞ」。
読了日:7月29日 著者:京極夏彦
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【2015新潮文庫の100冊】理想像の姉を失い、精神的に弱く自分のことで精一杯な母と口ではたいそうなことをいいながらも家族を大事にするより自分の弱さに逃げた父のはざまで、無理やりにでも大人にならざるをえなかった主人公実加。心に住み着いた姉は霊現象ではなく、実加がつらい現実を乗り越えるために生み出した別人格だろう。大人の弱さに憤り、子どもの強さと健気さに心うたれた。
読了日:7月29日 著者:赤川次郎
![[新世界]透明標本2: New World Transparent Specimens 2](http://ecx.images-amazon.com/images/I/510XsZAvd1L._SX100_.jpg)
図書館のヤングアダルトコーナーより。結局死体だよ~と思っても、やっぱり見とれてしまう透明標本、お魚の巻。ほとんどが生前?の姿を知っているので、透明標本と脳内で比較しながら鑑賞。ハリセンボン、目を閉じて眠っているように見える。ギンモヘ普段ユーモラスな姿なのに、標本になると表情がなくなってしまうんだなあ。写真の撮り方がすばらしい1冊。
読了日:7月29日 著者:冨田伊織
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図書館本、ヤングアダルトコーナーより。キレイ系からカワイイ系まで、世界のカラフルな鳥さんたち。表紙はライラックニシブッャEソウ。日本にいない鳥にも結構和名がついているんだなあ~とびっくり。後半は日本にもいるおなじみの鳥、かわいい小鳥が多い。きっと見かけたことがある鳥もいるんだろうな。私の中のNo1はケツァールかな。でもハクセキレイもなかなか。結局どれもかわいい。
読了日:7月29日 著者:
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新明解国語辞典から抜粋したことばに、写真をつけたもの。うーん、写真からどうも著者(写真家)の自意識がにじみ出る・・・どころかガンガン押し付けられた感じで・・・痛い。図書館で借りた表紙は帯がついていなかったので真っ白でした。こういう写真を前面に出しちゃう写真家だとわかっていたら借りなかったでしょう。写真集と思わずネタと思えばいいのかな。動物の写真はほっこりかわいい、言葉とも合ってる。さておき、「運鈍根(うんどんこん)」なんて言葉、初めて知りました。
読了日:7月22日 著者:新明解国語辞典,梅佳代
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うちも私=文系、夫=理系なので共感できるところが多いかなーと思ったけど、ここに描かれていることって「理系の人」だからではなくて「N島クンだから」なんじゃないでしょーか? 「ワカラン!」な面ばかりじゃなくて、「こんなところが素敵」ャCントも描いてくれたらよかったのにな~。似てないもの同士カップルが共有しているのは価値観、てところは納得。
読了日:7月21日 著者:高世えり子
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仕事でイーーーーッとなってるので、脳みそをほぐしてくれる写真集はないかのう、と図書館の書架を眺めていたら…ぴったりなのがありました! 動物達がだらだらしたり眠ったりあくびしたり。下に言葉があるので1回目はそれを読みながら、2回目は写真だけ、3回目はパッと開いたページをランダムに楽しみました。どの動物達もいい感じだけど、アザラシ/アシカ達の寝顔って殊更いやされるなああ~ あとレッサーパンダのかわいさは身悶え級。
読了日:7月21日 著者:
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図書館で立ち読み。困っている子を助けてあげて、ちょっと意地悪な犬君も助けてあげる。最後は10匹みんながそろってハッピーエンド。せなさんでネコってめずらしいな、と思ったけど、読んでみたらやっぱりせなさんらしい絵本。にゃーんにゃん。
読了日:7月20日 著者:せなけいこ
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【2015新潮文庫の100冊】読み始めたら美しい表現に埋没してしまうのに、なぜか自分から手に取らない江國作品、初の長編。「生活」から逃れ「旅」を続ける母・葉子と、成長していくにつれ現実を生きる娘・草子。草子が小さい頃の序盤では、葉子の甘い狂気に揺蕩うのが心地よかった。「でもあたしはほんとは知っている。ママがパパと旅にでたことなんて一度もないって。」草子のまっすぐな成長がすがすがしいが、大切なものを失い現実を直視して、狂気に身をゆだねるしかなくなった葉子が痛々しい。ラストは妄想、現実、どちらであっても不穏。
読了日:7月12日 著者:江國香織
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絵本ナビの全頁ためし読みで。一見子どもが好きなあほな本か・・・?と思いがちですが、しっかりお尻を科学。いろんなおしりのページ、「これ、いるか?」と思いながらも「どれがだれのおしりかな?」を真剣に考えてしまい、作者の術中にはまった自分であった。
読了日:7月12日 著者:鈴木のりたけ
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絵本ナビの全頁ためし読みで。うおぉぉぉ・・・こわい。そして好き。文字と文字、ページとページの間の余韻がいい。これはいい怪談。紙の本でも読みたいな。
読了日:7月12日 著者:小野不由美
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図書館で予約したら、こんな季節はずれに読む羽目に。桜前線とともに、東北新幹線で宇都宮、郡山、仙台、新花巻・・・と北上する舞台の連作集。正直期待しすぎた。浅い。表現のつたなさとか妙に正しい表記にこだわった固有名詞とか・・・いちいち気になって入り込めなかった。震災関連は1話のみ。帯の「国宝級の表現力」ってのは誇大広告通り越して虚偽。
読了日:7月11日 著者:彩瀬まる
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図書館で。夢を失って何十年も自信なく「どうせ自分なんて」と生きていくのってつらいしもったいない。すぐ読める本なので、夢をなくしかけている人が手にとってぺらっと読んで、ちょっと前向きになってくれたらいいですね。
読了日:7月9日 著者:水野敬也
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立ち読みで。「あきらめないでがんばるんだよ」って話なのかな、と思いきや、おおおおそうきますか。
読了日:7月9日 著者:水野敬也
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図書館の特集コーナーから。星野道夫さんの配偶者、直子さんの手記。少年のようにまっすぐな道夫さんに、少女のように清らかで芯の強い直子さん。お似合いの夫婦です。結婚からわずか5年で道夫さんがヒグマの事故で逝ってしまうなんて、運命とは皮肉です。「自然はいつも、強さの裏に脆さを秘めています。そしてぼくが魅かれるのは、自然や生命のもつその脆さのほうです。」(道夫さんの著書よりの引用)―だから道夫さんの写真はあんなにも雄弁に、命の素晴らしさを伝えてくれるのですね。素敵な1冊でした。
読了日:7月9日 著者:星野道夫,星野直子

【2015新潮文庫の100冊】去年から積読してたのを、ようやく。分厚い本だけど、読み始めたら一気読みでした。人物が魅力的(特にちびっこと爺様)というのは宮部作品の魅力のひとつですね。繰り返される終盤のどんでん返しのさなか、それでも読者が希望を持てるような伏線を序盤に配置したのはさすが。単行本初版は25年前か。そのころはまだ精神科の暗黒時代だから、旧体制の質の悪い精神病院に対する告発的意味もあったのかな。ホテルニュージャパン火災を絡めたり、悪玉の結末など、ちょっとどうかなあ・・・と思う部分もありました。
読了日:7月8日 著者:宮部みゆき

【2015新潮文庫の100冊】インドからロンドンまで、陸路でユーラシア横断を目標に旅立った沢木青年。ところが第1中継地の香港で長逗留。さらにはマカオでカジノに嵌まり… 旅を終えてから何年もたってからの執筆なのに、どんな写真つきの旅行紀や現地更新のブログよりも溢れる臨場感。素晴らしい。自分ではこんな「ハプニングを楽しむ」旅は絶対絶対できないので、この本で楽しみました。1巻だけが【新潮の100冊】対象だけど、これは読み始めたら6巻全部読まないといられないなあ。
読了日:7月8日 著者:沢木耕太郎
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図書館で立ち読み。今年は遠出はできないだろうから・・・おお、高槻いいね。今城塚古墳と森林観光センターでBBQか。でも混むかなあ。
読了日:7月6日 著者:

図書館の入り口に展示してあったを手にとって。「可笑しな家」よりこっちのほうがおもしろかった。なんと言っても、著者が自分でそこへ足を運んで実際に泊まった「とっておき」ホテルを世界中から集めたのだ。おもしろくないはずがない。でも泊まってみたいな~と思ったのはベタな「珊瑚礁のホテル」くらいでした・・・。「樹上の球体」もいいけど、トイレがないのがね・・・。夜中に森の中に降りたら熊と出くわしそうじゃない。ワイン樽のはいい匂いがして、いい夢が見られそうですね。
読了日:7月5日 著者:ベティーナ・コバレブスキー
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イラストレーターの寄藤さんが「普通の顔して読める死の本」を書きたいと思い、作った本。私も死というものに触れて実感したのはずいぶん大人になってからのことだったけれど、毎日「私も死ぬんだな」思ってしまう。普通年に1回くらいしか思わんものなのか? 自分の思う「死」はこの本の中にはなかった。「かっこわるい死」とかどうなの・・・と思うけど、それが等身大の死の捕らえ方なのかもしれない。死に様よりも生き様。土壇場でじたばたしたくはないけれど、じたばたするほうが人間らしいのかもしれないね。よくわからん感想になってもうた。
読了日:7月5日 著者:寄藤文平
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図書館本。先に読んだ「じゃあ君が好き」とコンセプトは同じような本(ていうか、こっちのほうが先に出版されていたのだけど)。こっちのほうがャWティブというか諦観というか、ハハハと乾いた笑いで共感したくなることが多かった。「小さな小さな小さな妥協がつみかさなって」身動きが取れなくなる前に「思い通りにならなかった祭り」でも開催するか。
読了日:7月5日 著者:ヨシタケシンスケ
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ヨシタケさんの日常気になった瞬間や膨らんだ想像の1コマを書き留めたもの。ここから「りんごかもしれない」が生まれていったのね。しかし深淵を覗き込んでしまったようなドキッとするようなものもあり。やたらと恋人への未練を感じさせるものも多く、ヨシタケさん、失恋したてだったのかな?
読了日:7月5日 著者:ヨシタケシンスケ

図書館の書架で見かけて気になって借りましたが、大当たり! 女性新聞記者58人による、1泊2日の旅の紹介。北海道から沖縄まで全国津々浦々、さらに海外への弾丸旅行まで、素敵な旅の数々。新聞連載時は写真を掲載していたけれど、単行本にするに当たってそれを浦谷さおりさんのかわいいイラストに。このイラストが「え、一緒に旅をしたの?」というくらい臨場感があって素晴らしい。たった3ページに凝縮された旅のエッセンスはさすが新聞記者と思わせる。これはぜひ手元において、寝る前などにぱっと開いたページをなんとなく読み返したい。
読了日:7月5日 著者:毎日新聞女性記者58名
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図書館本。いい表紙です。坂木さんの本といえば、しっかりしているけど自信のない女の子(好感が持てる)が主人公のものをイメージしてしまうけど、本書は偏食気味のヘタレ男子達が続々。「肉小説集」なのにその肉(豚)が嫌いな人ばかり出てくるし。私の大好きな豚肉を悪く言うやつなんて! と思って読み始めると、あれあれなぜか憎めない。最後の「ほんの一部」が一番好きかな、と思ったけど終盤ちょっとキモいよ。最近「歳だなあ・・・」と思うことが多いので「肩の荷(+9)」は身につまされました・・・。
読了日:7月5日 著者:坂木司

うーん。最後でモヤっと。「はやい」って感覚じゃないなあ。無理やり引っ鰍ッた感がいなめない。「ひかり」で終わっていいんじゃないか。
読了日:7月4日 著者:ロバート・フローマン
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図書館本。さすが志麻子女史、絵本作品でも艶っぽいホラー。深く読むと浮「からさっと読んですぐ返しちゃったよ…。
読了日:7月4日 著者:岩井志麻子
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図書館本。絵本だから…とたかをくくっていたらとんでもない。浮「よー。そして後味悪いよー。これから「きいきい」鳴るものを見つけるたびに思い出してしまうだろう。巻末の貸し出しの印に「院内学級」とあったけど…。入院中にこんな本を読んでしまった子どもは大丈夫だったかしら。
読了日:7月4日 著者:加門七海
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図書館で。本当に危険なところもあれば、雰囲気が危険(浮「感じ)なところも。私は高所恐撫ヌなので、序盤の高く不安定な場所からの絶景は、どれも写真で十分でございます。でもきれいでした。写真だけでなくて、豆知識的なものもあって読み応えもありました。
読了日:7月4日 著者:

ようやくGET! TSUTAYAで入手しました。勢いづいて、2冊もらってしまった笑 去年は「手、抜いてるのかな?」というかんじ(100冊の選書ともに)でしたが、今年はカタログとしてだけではなく、読み物としても十分耐えうる出来になっているのではないでしょうか。さあ、既読28冊からのスタート。何冊読めるかな。
読了日:7月1日 著者:新潮社
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谷川さんらしくない説教くさい本だな・・・と読み始めたけれど、その構成もあの結末に向かっての布石なのね、と思うと妙に納得。でもちょっと意図が見えすぎてて興ざめかなあ。
読了日:7月1日 著者:谷川俊太郎
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