「好きなことだけやって生きていく」という提案の
感想図書館本。題名に釣られて。はい、斜め読み。大体新書で行間もスカスカで字もでかくて3行ごとに空白があるのに1100円て高いんじゃ(私は金出してませんがw)。何でも自分に関係あるものと認識することで好きなものが増え、最終的には嫌いなものも好きになる。流行っているものは流行る理由があるので毛嫌いせずに手を出してみる、など。あとは「人は伝え方が9割」的な。「誰もやりたくない仕事から機械化されてなくなっていくから、自分の強みを生かしてがんばれ」的なことが書いてあるけれど、じゃあ原発の除染作業を今すぐ機械化してくれ。
読了日:11月13日 著者:
角田 陽一郎
日本の毒きのこ (フィールドベスト図鑑)の
感想図書館本、表紙が異なるのでこの本より前の版と思われます(2003年版)。素晴らしい。私のきのこ欲を存分に満たしてくれる本でした。きのこの写真の横に、生える場所と中毒症状や毒の強さのアイコン(死にいたるものはどくろマーク)があり、一目瞭然。淡々と記される中毒症状にひきこまれます。コラムなども多く、1例だけですがきのこ中毒になった人の詳細な手記が読めて満足。しかしこんなにたくさん毒きのこがあるとは…食べられるきのこでも、生はあかんのも多い。この前きのこ展で触らせてもらったきのこも毒だったのね、と気づく。
読了日:11月09日 著者:
kodomoe(コドモエ) 2017年 12月号 (付録:ノラネコぐんだんショッピングBAG・ノラネコぐんだん2018カレンダー)の
感想付録に釣られて初めて買いました。エコバッグにミニ絵本、簡易スケジュール帳(本誌綴じ込み)もついて690円てどうなってんだ?! 大丈夫か白泉社、儲けはあるのか。さて、本誌は「親子時間をもっと楽しみたいママへ」と書いてあるように、小さいお子さんのいる方へ向けた本なのですが、子どものいない私も十分楽しめました。全体的にホッコリするんです。あ、食べ物の記事が多かったからかな? 小さい頃から大好きな「しろくまちゃんのほっとけーき」の焼く場面(やけたかな?まあだまだ)が写真で再現されている! 嬉。
読了日:11月09日 著者:
ウォンバットさんたち 4コマさんたちの
感想ウォンバットと名のつくものは、ウォンバット好きなら読んでおかなきゃかな、と思って手に取りました。結構勇気がいる値段でした。フルカラーでハードカバーのオセアニア動物たちの4コマ。絵はとってもかわいいのですが…私にはちょっと内容が合わなかった。動物がキャラクターとして扱われていて、その動物らしさがあんまりない。笑いどころもよくわからない。残念。
読了日:11月09日 著者:
わうち あやの
発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由の
感想類君がカミングアウトしているのは、発達障害をもつ人にとって勇気を与えることだと思う。アメリカで早くに彼の特性が指摘され、それに対してなされた適切なお母さんの対応・教育の意義は大きい。個性を大切にすることと社会性をはぐくむこと、それを同時に行うこと、そのバランスがとても大切。友達・又吉さんとのインタビューをいちばんに読んだ。この部分がいちばん好き。
読了日:11月09日 著者:
栗原 類
ナミチカのきのこがり (絵本・こどものひろば)の
感想図書館本。堀氏の「ベニテングタケの話」で知って。作者は日本人だがスロバキア在住、本の舞台や主人公もそちらだが、日本にもあるきのこ名が登場。おじいさんにきのこ狩りに森へ連れて行ってもらった、少女ナミチカときのこの交流。かわいさや楽しさ、あやしさ、そしておいしさなどきのこの魅力が凝縮された、「ザきのこ」という感じの絵本、素晴らしい。ベニテングタケの幻覚成分が漂います。
読了日:11月09日 著者:
降矢 なな
獄・百物語 (衷走[文庫)の
感想総勢10名の実話怪談師が執筆する100物語。1ページから、長くても4ページでさらっと読めるが読んだあとになんとも咀嚼しきれぬものが残るのがいい。因果のわかる幽霊話は少なく味のある怪異譚が多いのも好み。苦手だと思っていた執筆者のものにも、好きだなと思えるものを発見できた。書き手は最後にまとめて書いてあるので、これは誰が書いたものかを当てる遊びもできます。お気に入りの怪談作家であるおふたり、平山氏は文体で、黒木氏は題名でおおよそわかった。我妻氏と小田氏も好み。
読了日:11月09日 著者:
我妻俊樹,他
噓と人形の
感想図書館本。表紙を見たときは、志麻子さんの面白おかしいエッセイ集かと思ったが、自身をモチーフにした小説(読者が岩井志麻子という人物像を知っているのが前提、だからこんな表紙にしたのだろう)。なにやら猟奇的な殺人事件があった、ようだ。だが主人公の陰鬱な自分語りはぐるぐると周辺を回って、なかなか事件の核心にたどり着かない。終盤の二転三転の後、の結末は「え、散々ぐるぐるしておいて、これ?」という感じでどうもすっきりしないけれど、それを楽しむ小説なのだろう。なんとも不思議な読み味の作品だった。疲れた。
読了日:11月08日 著者:
岩井 志麻子
秋の牢獄の
感想昨日は表題作のみでした。無事11/8を迎えることができたので、他2篇を。前に読んだときは3篇の中で「神家没落」がいちばん好きだと思ったけれど、今回は「幻は夜に成長する」に惹かれた。リオ(であったもの)の内で育った強大なる地獄が恐ろしくも美しい。天性と才能に嫉妬する人間は愚かで悲しい。私もまた。
読了日:11月08日 著者:
恒川 光太郎
秋の牢獄の
感想今日はとても良い日でした。こんな日なら何度も繰り返したいと思う反面、体調不良の1週間前が繰り返されたら地獄だとも思う。今日の余韻を楽しんで、今日が良い日でなかった彼/彼女のために、明日へページをめくりましょう。実は誰かの11/7を、ずっと繰り返している観客の1人かもしれないわたしだけれど。
読了日:11月07日 著者:
恒川 光太郎
うんこはごちそうの
感想図書館本。伊沢さんの「くう・ねる・のぐそ」の児童版という感じ。先著を読んでいればなるほどね、となるけれど、前知識なしにこの本を読んだら「うわーーー?!」となること必須。でもそういうショッキングな体験って、人生に必要ですよね。マオ猫さんかわいい。
読了日:11月07日 著者:
伊沢 正名
こねてのばしての
感想立ち読みで。おお、私もこねて伸ばしてしたいぞ。でもいったいこれなんだろう。想像力の比喩? わかんないけどもちもちして気持ちよさそう。こんな素敵なもの身近にないから、夫の腹の肉で代用しよう(そして怒られる)。
読了日:11月06日 著者:
ヨシタケ シンスケ
ノラネコぐんだん アイスのくに (コドモエのえほん)の
感想今までと、ちょっとテイストの違うノラネコぐんだん。アクション活劇からのノラネコ最大の(無人島に不時着してものほほんとしてたのに!)ピンチ、そして仲間、からの…どっかーん! 労務中のノラネコたちの表情も、こころなしか清々しい感じがします。
読了日:11月06日 著者:
工藤 ノリコ
ダ・ヴィンチ 2017年12月号の
感想つくづく私なんかが(以下略)。特集は「大人の男の一目ぼれ」。だからといって大人の男の人向けというわけじゃなくて、渋いおじさまの色気にクラクラ来る女子向け。夢明氏も出ててワロタ。漫画の中の大人の男、3月のライオンの島田さんが出ていて…いや島田さんは確かに大人だけどおじさま枠じゃないよね…と思うのは私が島田さんと同世代(むしろ追い越し気味)になったからだろうか。いやそこは西けい子(変換出ない)の「娚の一生」だろうよ、と思ってしまった。あれはヒロインにぞっこんだからだめなのか?
読了日:11月06日 著者:
絵本「からすのパンやさん」のパンをつくろう!―Have Fun With Bread!の
感想蔦屋書店で立ち読み。こんな本まで出ているんですね笑 ただ単にパン生地でいろんな形作ればいいんじゃないの、と思ったけれど、原作の形に忠実に、パーツの分け方から形成方法を丹念に解説。こんなにじっくり作っていたら、パン生地乾いちゃうよ~。
読了日:11月06日 著者:
文化出版局
しみじみシビレる! 名湯50泉 ひなびた温泉パラダイスの
感想図書館本。ひなびた温泉とは「現代の時間の外にある温泉」だそう。我が故郷の栃木県の温泉がどこよりも多く5軒もノミネート! ひなびたといえばここ、な北温泉や、TVでも話題になるほどのぼろさの那須湯元温泉の雲海閣と老松温泉(数年前営業をやめた、という噂を聞いたけれどまだやっていたとは)を入れてくるあたり、わかってますなあ。行ったことのある北海道は釧路の川湯温泉共同浴場も載っていてうれしい。西日本が弱いのがちょっと。九州とか探せばもっとあるはず。別府の駅前温泉とかも、あんなに便利な場所なのに相当だったもん。
読了日:11月05日 著者:
岩本 薫 (ひなびた温泉研究所),上永哲矢 (ひなびた温泉研究所),ひなびた温泉研究所
ヒグチユウコ 型抜きPOSTCARD BOOK「A to Z」の
感想蔦屋書店で立ち読み。型抜きャXトカードなのに本に仕上がっているってどういうこと? という謎が解けました。はわー、非常に素敵。そしてスタンプ部分のツチグリ坊やに心奪われました。おそらくそのアルファベットの発音をしている顔だと思われますが、ゼットが、ゼットが…! まだ買う勇気は起きませんが、1枚100円以下と思ったらお買い得…かな?
読了日:11月05日 著者:
ヒグチユウコ
MOE (モエ) 2017年12月号[ムーミン特集 特別ふろく:ムーミンダイアリー2018]の
感想いつもは立ち読みの雑誌、今回は特集と付録(ムーミン手帳)に惹かれて購入。手帳はB6サイズ、表紙がヘナヘナだから要カバー。あと、低予算でウイークリー部分を追加したアイディアにうなる。特集も良かった。キャラクターモノは苦手だけれど、ムーミンは好き。詳しくはないけれどね。ムーミン美術館がリニューアルオープン! だそうですが、場所はフィンランドだそうです。おう。ムーミン以外の記事もよかった。おまけの京都絵本旅、とにかく四条の寿ビル推し推しです。素敵なところだからうなずける。本屋の猫、今月のお客はなんと…!笑
読了日:11月05日 著者:
京都旅行手帳の
感想これはいい! 旅の記録帳にもなるし、気になるお店やスャbトをあらかじめ地図に書き込んでいけば、重たいガイドブックを持ち歩かずに済む。巻末に大まかなバス路線図(この大まかさがいい。本気の京都市内のバス路線図は細かすぎて何がなにやら?になってしまうから)や季節の行事もついていてGOOD。あ、本じゃなくて手帳です。これの奈良バージョンも欲しい!
読了日:11月05日 著者:
淡交社編集局
ワル子猫カレンダーMOOK2018 (SUN-MAGAZINE MOOK)の
感想蔦屋書店で立ち読み。カレンダー部分だけじゃなく、読み物も付属していてお得だけれど、重いよね。あ、壁にかけるときはカレンダー以外のところを外しちゃえばいいのか(中綴じ本で、中央部分がカレンダー)。いくら悪くすごんでも子猫は子猫。みんなかわいいにゃん。猫家族の家系図コーナーが面白かった。うん、お父さんは一人とは限らないよね…。
読了日:11月05日 著者:
南幅 俊輔
世界のかわいい け も の!の
感想蔦屋書店にて立ち読み。ん? これは例のフレンズ人気にあやかって出された写真集だね? アニメのほうは詳しくないけど、出だしがサーバルだもの、そうに違いない。動物研究家の方が監修しているだけあって、寄せ集め写真集でもなかなかのクオリティに仕上がっているけれど、パラパラめくるだけでもういいや、という感じ。イワトビペンギンが頭の飾り羽をぶわっと膨らましている写真はよかった。
読了日:11月05日 著者:
約束のネバーランド 6 (ジャンプコミックス)の
感想新たに追加された「約束」の意味、明かされる世界の仕組み。残酷な中にも希望を見出す(希望しか見ない)子どもたちの強さよ。ムジカはラテン語で音楽、じゃあソンジュはなんだろう? ふたりが他の鬼より人間に近い体をしているのはなぜ。変わってしまった秩序とは? もしかして鬼と人間は交配が可能? ハードな展開と裏腹にほっこり和む番外編。うなぎのぼりが飛ぶところを見たいです。
読了日:11月05日 著者:
出水 ぽすか
鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!の
感想以前から存在は知っていたけれど、中央よりの猫の顔の造形に疑問があり手にとっていなかった。今回TSUTAYA中古100円コーナーで見つけて読んでみたら、なんとも面白かった。飼い猫ぽんたと作者の、心温まらない日々。かわいいだけが猫じゃない、でもかわいいから許しちゃう。ぽんちゃん少しは懐いてあげて。写真で見ると、ぽんちゃんはくりっとしたお目目の美猫です。
読了日:11月05日 著者:
鴻池 剛
あたまがコんガらガっち劇場の
感想コんガらガっちの絵本は読んだことあったけれど、4コマ漫画もあったんだね。朝日小学生新聞に連載されたものだそうです。大人も子どもも楽しめて、いいかんじに脱力できる素敵な1冊。カバー裏には総勢140匹のコんガらガっちが全員集合! でも漫画はほぼほぼいぐらが出演。漫画のほかに、クイズなどもあり(これもいい感じでゆるい)楽しめます。
読了日:11月04日 著者:
ユーフラテス
魔女からの手紙の
感想図書館本。贅沢な絵本でした。ヤヤが読み返した、ひいおばあちゃん宛に届いた手紙たち。それは魔女からの手紙で―― 総勢20人の絵描きさんたちによる20通のお手紙(文はすべて角野さん)。小さい頃にもらった、舌足らずな文章のお手紙もかわいいし、おばあちゃんになってからのも素敵ね! 一番は決められないけれど、ほうきで空を飛ぶ練習をしているのを見つかっちゃった子からのと、そっぽを向いた三日月の、おばちゃんからのが特に好き。うさぎは元に戻れたのかな。カスレちゃんが治したのかな。
読了日:11月04日 著者:
角野 栄子
カソウスキの行方の
感想図書館本。面白かった。表題作、不本意な激務の中、自らを励ますための手段としての、恋、のようなもの。それが「カソウスキ」。私の場合は行き帰りの道(たいてい帰りは闇の中で何も見えない場合が多かったけれど)で見る花や植物だったなあ。妄想なら良かったのか、もっと病んだか。「Everyday…」、仕事以外に生きがいのようなものを見つけるのは大事だけれど、バランスが大変だなあ。最後の「花婿のハムラビ法典」、こんなやったらやり返して、でもそれがまったく相手に伝わらない、そんな不毛な結婚はやめなはれ、と思ってしまった。
読了日:11月04日 著者:
津村 記久子
きのこレターブック ([バラエティ])の
感想ううう、欲しい…でもきっと使えない…。アンティークなきのこの絵のレターパッド100枚収録、しかも両面刷り。ャbプな色のものから写実的なものまで。
読了日:11月03日 著者:
世界のおばあちゃん料理の
感想図書館本。イタリアの若者が2年間に渡り世界各国を旅して民泊、そのお家のおばあちゃんの人生と家庭料理を紹介したフォトエッセイ。期待して借りたけど、若さゆえか著者のこだわりが全面に出た写真の撮り方がちょっと…。読友さんも感想に書いておられた、材料をインゲンマメの1本1本まで卓上に並べるの、変じゃない? 食べ物を食べ物として見てないというか。「乱雑な台所」とか書いてたりもする(写真を見る限り普通な感じ)し、この人潔癖症かな? とはいえ、各国の郷土料理が見られて満足。レシピまであるのはすごい。
読了日:11月02日 著者:
ガブリエーレ ガリンベルティ
[現代版]絵本 御伽草子 うらしま (現代版 絵本御伽草子)の
感想図書館の他館からのコーナーより。ヒグチさんの絵に惹かれて借りましたが、日和さんの雅やかな文章や独自の世界観の物語に魅せられました。頽廃と退廃の疲弊と憂い。「はやくかえらなきゃね。」
読了日:11月01日 著者:
日和 聡子,ヒグチ ユウコ
くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しをの
感想図書館本。よかった。TVで著者を見たことがあり、そのときは「面白い人もいるもんだ」と思っただけだったが、彼にとって野糞とは単なる行為ではなく、生き方であり哲学であり人生である。若いころから自然保護活動にのめりこみ、自然破壊の記録として撮り始めた写真の魅力にはまりキノコなどの写真家として生計を立てる一方、他の生物の栄養となる人間のウンコがゴミとして資源を消費して処理されることに疑問を抱き、そこから40年にもおよぶ「糞土師」の道に入る。キノコとウンコが深い関係にあるのも天啓のよう。1万回を越える野糞の記録。
読了日:11月01日 著者:
伊沢 正名読書メーター