龍の住む街
マヤ暦のカレンダーというのが、ある。
1年を13ヶ月で見ていくもので、
詳しい人は、普段の手帖として
マヤカレンダーを使いこなしている人もいる
その人たちの特別な用語の混じった会話には
ついていけなかったけれど、
今日は私の生年月日をマヤ暦で観てもらう機会があった。
”赤い水晶の龍”・・・と言われた。
そういえば、以前にも
占いをやっているナカンダカリちゃんに
”貴女は、私にとっての、赤い龍です”と
言われたことがあったっけ・・・。
”それっていい意味”と聞くと
”赤い龍の方にはなかなかお会い出来ないくらい、
ラッキーなんですっ”
と言われ、
おめでたい性格の私はふうんと思って
聞いていただけで、それがどこから来る言葉なのかさえ
聞かないでいた。
このマヤ暦のことだったのだろうか・・・。
赤い龍・・・かぁ・・・。
”龍”と言えば、
今年1月に私の
Queen of Cups(カップクイーン)の一人である
ナガノ先生が
奥沢神社で龍を見た、とおっしゃっておられた。
確か、作家の佳川奈未さんも
ブログで龍に出会ったことを書かれていたのを
読んだ後だったので、
”ああ、勢いのある方のところには
龍が現れるんだなあ・・・”と
思っていた。
・・・それから一ヶ月半くらい
経ってからだろうか・・・・
ある日、
息子の理科実験教室の送迎で
自由が丘にいた時だった。
自由が丘は、ご承知のとおり
駅周辺は、細い道に
ぎっしりお店が並んでいて
人の往来も激しい。
人と車が危なっかしいほどの距離で
すれ違う、
そんな場所だ。
ふと、空を見上げる。
・・・・ゆったり、ゆったりと
龍が頭の上を流れてくる・・・・・
本当に、龍だ。
日光東照宮の鳴き龍と同じ。
まったく、同じ。
細い口髭まで、見える。
私は、まわりを見回してみた。
人々や車が忙しく行き交う。
誰も、悠然と頭上を流れる”龍”に気づいていない。
私は、もう一度、空を仰ぐ。
龍は、その形のまま
緩やかな風に身を任せるように
空を泳ぐ。
”・・・これだ・・・・”
先生が見たであろう、龍も
こんなふうに、現れたのかな、とその時思った。
この龍は、
自由が丘在住のようだ。
しばらく、私はそこに停めてあったバイクに
寄りかかって、龍を眺めていた。
どうして誰も気づかないのだろう、
もったいないなあ、
と思いながら、
一人で雑踏の中
空をぽかん、と見ていた私の姿は滑稽だったかも、しれない。
龍は、やがて、夕焼けから送られてきた
ピンク色の雲に溶けていった。
貴方にも、現れるかも、しれない。
ふと、空を仰いでみたくなったときに・・・。
マヤ暦のカレンダーというのが、ある。
1年を13ヶ月で見ていくもので、
詳しい人は、普段の手帖として
マヤカレンダーを使いこなしている人もいる
その人たちの特別な用語の混じった会話には
ついていけなかったけれど、
今日は私の生年月日をマヤ暦で観てもらう機会があった。
”赤い水晶の龍”・・・と言われた。
そういえば、以前にも
占いをやっているナカンダカリちゃんに
”貴女は、私にとっての、赤い龍です”と
言われたことがあったっけ・・・。
”それっていい意味”と聞くと
”赤い龍の方にはなかなかお会い出来ないくらい、
ラッキーなんですっ”
と言われ、
おめでたい性格の私はふうんと思って
聞いていただけで、それがどこから来る言葉なのかさえ
聞かないでいた。
このマヤ暦のことだったのだろうか・・・。
赤い龍・・・かぁ・・・。
”龍”と言えば、
今年1月に私の
Queen of Cups(カップクイーン)の一人である
ナガノ先生が
奥沢神社で龍を見た、とおっしゃっておられた。
確か、作家の佳川奈未さんも
ブログで龍に出会ったことを書かれていたのを
読んだ後だったので、
”ああ、勢いのある方のところには
龍が現れるんだなあ・・・”と
思っていた。
・・・それから一ヶ月半くらい
経ってからだろうか・・・・
ある日、
息子の理科実験教室の送迎で
自由が丘にいた時だった。
自由が丘は、ご承知のとおり
駅周辺は、細い道に
ぎっしりお店が並んでいて
人の往来も激しい。
人と車が危なっかしいほどの距離で
すれ違う、
そんな場所だ。
ふと、空を見上げる。
・・・・ゆったり、ゆったりと
龍が頭の上を流れてくる・・・・・
本当に、龍だ。
日光東照宮の鳴き龍と同じ。
まったく、同じ。
細い口髭まで、見える。
私は、まわりを見回してみた。
人々や車が忙しく行き交う。
誰も、悠然と頭上を流れる”龍”に気づいていない。
私は、もう一度、空を仰ぐ。
龍は、その形のまま
緩やかな風に身を任せるように
空を泳ぐ。
”・・・これだ・・・・”
先生が見たであろう、龍も
こんなふうに、現れたのかな、とその時思った。
この龍は、
自由が丘在住のようだ。
しばらく、私はそこに停めてあったバイクに
寄りかかって、龍を眺めていた。
どうして誰も気づかないのだろう、
もったいないなあ、
と思いながら、
一人で雑踏の中
空をぽかん、と見ていた私の姿は滑稽だったかも、しれない。
龍は、やがて、夕焼けから送られてきた
ピンク色の雲に溶けていった。
貴方にも、現れるかも、しれない。
ふと、空を仰いでみたくなったときに・・・。