壱岐、島めぐり
低血圧の私が早朝6時30分発
羽田から博多行きの飛行機に乗る。
博多空港からタクシーに乗り、博多港へ。
朝早く、まだ人がまばらな博多港
今日、ここから壱岐へ渡る。
壱岐は私の母方の曾祖母(ひいおばあさま)のトクさんが生まれ
17歳まで育った場所。
いつか母と行きたいね、と話していた。
今回、11月に出版予定の本の内容に厚みを持たせるため
ゆかりの人々を訪ねる、
いわば<ご先祖 ルーツをたどる旅>を企画
そして、もちろん、すぐに実行
まずはトクさんの故郷。
私の大好物<雲丹>もシーズン。
そして、
鉄分の多い、赤い温泉のある、壱岐へ。
博多港から壱岐 郷ノ浦港までは
ジェットフォイルで約1時間。
ジェットフォイルなんて、すっごく早そうな名前なので
スピードが速い船だと思っていたが
普通のスピード。 つまり、のんびりとした、1時間の船旅。
港へ着いたのは午前11時過ぎ。
午後2時にご先祖様が同じ香椎本家の方と会う約束をしている。
それまで時間があるので、
タクシーに乗って、島巡りを楽しむことにする。
まず、私が壱岐で一番行きたかった場所。
筒城浜へむかう。
ここは日本の渚100選に選ばれている
最も有名な浜である。
海水浴シーズンにはすごく賑わうらしいが
季節はずれの海岸に人はいない。
遠浅の美しい浜を本当はゆっくりと歩きたかったのだが
何しろ、一人で東京から女性が島観光をするなど
めったにないことらしく、
タクシーの運転手さんが、じぃぃぃぃっとこちらを見ているので
あまりお待たせしてもいけないかな、と
早々に車に戻る。
次に向かったのは<左京鼻>という
玄界灘に面して切り立つ
ダイナミックな海触崖へ。
このあたりには海女さんがいて
海に深く潜って
雲丹やあわびを獲るのだそうだ。
海女さん、がんばれっ
そして、左京鼻からほど近いところに
<はらほげ地蔵>さんたちが。
六地蔵さんとは、六道
地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天
において衆生を苦しみから救うとされている六種のお地蔵さん。
ここ一帯も海女が多い八幡浦の海中に祀られていて
腹部が丸くえぐられていることから
<はらほげ>という名前がついたそう。
お地蔵さんと一緒に。
道中、日本新道発祥の地とされる
月読神社に御参り。
京都の月読神社は487年壱岐の県主の先祖忍見宿弥(おしみのすくね)が
壱岐から分霊されたものであるという。
つまりここが最初。
苔むした階段。 境内はとても簡素。
でも、神社大好き人間の私にとって
最初の神社、というのはすっごく神秘的で魅かれてしまう。
壱岐は海に囲まれ、
田植えが終わったばかりの豊かな水田が広がり
穏やかな、のんびりとした島だ。
海岸線から遠く玄界灘に浮かぶ小さな島々が見える。
壱岐は昔からさほど景色は変わらないという。
ひいおばあさまのトクさんも
この風景を見ながら育ったのだ、と思うと
はじめてみた景色も何だか、懐かしく思えるのが、不思議だ。
壱岐の名所、といえばここ。
猿岩。
45mもある海触崖の玄武岩で
まるでお猿さんが遥か遠くを見つめているような形。
一応、親子でのショットを収める
猿岩をまわったくらいで
丁度、勝本町にある香椎本家へ行く時間となった。
ひいおばあさまのトクさんは
ここで生まれ、育ち、
17歳で長崎の梅屋家に養女に行った。
勝本町の港に面したところに
トクさんが生まれた場所があった。
母方の家の代々の特徴は
<動物好き>であること。
なんとトクさんの生まれた家の香椎本家でも
大きな犬が2匹。この遺伝子はちゃんと受け継がれている。
私が訪れた時、本家を継いでいらっしゃる哲冶さんは
犬とじゃれあっていた。
しばし、香椎哲冶さんに香椎家のことを伺う。
初対面なのにフランクでとっても楽しいおじさま。
”裏山に代々のお墓があるって本当ですか?”
と私が尋ねると
”道無き道を行くとあるよ。大丈夫かなあ。そんな格好で。”と哲冶さん。
家の裏には山があり、
香椎家の山である。
その山の中腹に、先祖代々のお墓があるという。
私は、哲冶さんの奥様の運動靴をお借りして
”道なき道”の山登りに挑戦。
ちょうど、和歌山の熊野古道もこんな感じだったな、と
思いながら山を登る。
すると・・・
立派な先祖代々のお墓が!
何と曾祖母であるトクさんのお父様、お母様
またそのお父様、お母様のお墓まできちんとある
もとは鉄砲奉行であったので
お墓には
<士族 香椎岩五郎>などと記されている。
いっぺんにずっとずっと先のご先祖様にもお会いできて
感動。
こうやって、私たちの命は続いてきたんだなぁ。。。
香椎哲冶さん、ご先祖さまとご一緒に。
トクさんの実家である香椎家を訪れて
ご先祖様にご挨拶出来た私はとっても心が穏やかになっていた。
そして、哲冶さんが
その日宿泊予定の<海里 村上>まで
白いオデッセイでドライブがてら送ってくださった。
さあ、今度はものすっごく素敵な壱岐の宿
<海里 村上>のご紹介。
乞う、ご期待
低血圧の私が早朝6時30分発
羽田から博多行きの飛行機に乗る。
博多空港からタクシーに乗り、博多港へ。
朝早く、まだ人がまばらな博多港
今日、ここから壱岐へ渡る。
壱岐は私の母方の曾祖母(ひいおばあさま)のトクさんが生まれ
17歳まで育った場所。
いつか母と行きたいね、と話していた。
今回、11月に出版予定の本の内容に厚みを持たせるため
ゆかりの人々を訪ねる、
いわば<ご先祖 ルーツをたどる旅>を企画
そして、もちろん、すぐに実行
まずはトクさんの故郷。
私の大好物<雲丹>もシーズン。
そして、
鉄分の多い、赤い温泉のある、壱岐へ。
博多港から壱岐 郷ノ浦港までは
ジェットフォイルで約1時間。
ジェットフォイルなんて、すっごく早そうな名前なので
スピードが速い船だと思っていたが
普通のスピード。 つまり、のんびりとした、1時間の船旅。
港へ着いたのは午前11時過ぎ。
午後2時にご先祖様が同じ香椎本家の方と会う約束をしている。
それまで時間があるので、
タクシーに乗って、島巡りを楽しむことにする。
まず、私が壱岐で一番行きたかった場所。
筒城浜へむかう。
ここは日本の渚100選に選ばれている
最も有名な浜である。
海水浴シーズンにはすごく賑わうらしいが
季節はずれの海岸に人はいない。
遠浅の美しい浜を本当はゆっくりと歩きたかったのだが
何しろ、一人で東京から女性が島観光をするなど
めったにないことらしく、
タクシーの運転手さんが、じぃぃぃぃっとこちらを見ているので
あまりお待たせしてもいけないかな、と
早々に車に戻る。
次に向かったのは<左京鼻>という
玄界灘に面して切り立つ
ダイナミックな海触崖へ。
このあたりには海女さんがいて
海に深く潜って
雲丹やあわびを獲るのだそうだ。
海女さん、がんばれっ
そして、左京鼻からほど近いところに
<はらほげ地蔵>さんたちが。
六地蔵さんとは、六道
地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天
において衆生を苦しみから救うとされている六種のお地蔵さん。
ここ一帯も海女が多い八幡浦の海中に祀られていて
腹部が丸くえぐられていることから
<はらほげ>という名前がついたそう。
お地蔵さんと一緒に。
道中、日本新道発祥の地とされる
月読神社に御参り。
京都の月読神社は487年壱岐の県主の先祖忍見宿弥(おしみのすくね)が
壱岐から分霊されたものであるという。
つまりここが最初。
苔むした階段。 境内はとても簡素。
でも、神社大好き人間の私にとって
最初の神社、というのはすっごく神秘的で魅かれてしまう。
壱岐は海に囲まれ、
田植えが終わったばかりの豊かな水田が広がり
穏やかな、のんびりとした島だ。
海岸線から遠く玄界灘に浮かぶ小さな島々が見える。
壱岐は昔からさほど景色は変わらないという。
ひいおばあさまのトクさんも
この風景を見ながら育ったのだ、と思うと
はじめてみた景色も何だか、懐かしく思えるのが、不思議だ。
壱岐の名所、といえばここ。
猿岩。
45mもある海触崖の玄武岩で
まるでお猿さんが遥か遠くを見つめているような形。
一応、親子でのショットを収める
猿岩をまわったくらいで
丁度、勝本町にある香椎本家へ行く時間となった。
ひいおばあさまのトクさんは
ここで生まれ、育ち、
17歳で長崎の梅屋家に養女に行った。
勝本町の港に面したところに
トクさんが生まれた場所があった。
母方の家の代々の特徴は
<動物好き>であること。
なんとトクさんの生まれた家の香椎本家でも
大きな犬が2匹。この遺伝子はちゃんと受け継がれている。
私が訪れた時、本家を継いでいらっしゃる哲冶さんは
犬とじゃれあっていた。
しばし、香椎哲冶さんに香椎家のことを伺う。
初対面なのにフランクでとっても楽しいおじさま。
”裏山に代々のお墓があるって本当ですか?”
と私が尋ねると
”道無き道を行くとあるよ。大丈夫かなあ。そんな格好で。”と哲冶さん。
家の裏には山があり、
香椎家の山である。
その山の中腹に、先祖代々のお墓があるという。
私は、哲冶さんの奥様の運動靴をお借りして
”道なき道”の山登りに挑戦。
ちょうど、和歌山の熊野古道もこんな感じだったな、と
思いながら山を登る。
すると・・・
立派な先祖代々のお墓が!
何と曾祖母であるトクさんのお父様、お母様
またそのお父様、お母様のお墓まできちんとある
もとは鉄砲奉行であったので
お墓には
<士族 香椎岩五郎>などと記されている。
いっぺんにずっとずっと先のご先祖様にもお会いできて
感動。
こうやって、私たちの命は続いてきたんだなぁ。。。
香椎哲冶さん、ご先祖さまとご一緒に。
トクさんの実家である香椎家を訪れて
ご先祖様にご挨拶出来た私はとっても心が穏やかになっていた。
そして、哲冶さんが
その日宿泊予定の<海里 村上>まで
白いオデッセイでドライブがてら送ってくださった。
さあ、今度はものすっごく素敵な壱岐の宿
<海里 村上>のご紹介。
乞う、ご期待