きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

母なる証明

2009年11月11日 | 韓国
母なる証明(原題:마더) 2009年  ☆☆☆☆☆
監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チング 



本日、友達のA~さんと映画鑑賞
観終わった二人の感想は「面白かった!」「日本で数十年前に観た映画のよう」
そして、十分に面白かったけど、どこかすっきりしないとこもあって
それはなんだろ~~って話になりました

もしかして
息子がいるかいないか
さらにその息子が心配な子かどうか
そんなんで共感ポイント違ったりしませんかね~
そういう意味では私ドンピシャだわ(笑)
なーんて冗談のような本音のような話はおいといて、、、

面白かったです、かなーーり☆☆☆



最初のシーンで「母」が踊りだします
悲しげでもあり、呆けたようでもあり、無心のようで、狂気で
一気に映画に引き込まれます
そして衝撃のラストを迎えて「そうなんだ」と納得するわけですが
監督さんは最初に観客に宣戦布告したかったそうです
映画がこの母の狂気の表情のように
常軌を逸していくかもしれないということ
この映画はキム・ヘジャの映画だと

まさにその通り、圧巻でしたね
最初から最後まで2時間、ずっとキム・ヘジャに圧倒され続けました

他の映画を観ないで言ってもいいかどうかわからないけど
少なくともこの映画を観ると
今年の主演女優賞は彼女だと、、思わす言ってしまいそうです



立ち○○する息子をじっと見つめる母
ちょっとありえないような不思議なシーンなんですけど
わかるんですよね
しないですよ(笑)しないですけど気持ちはわかる
息子は母にとって永遠に究極のアイドル
自分のお腹から出てきた異性であり自分自身でもあったり
う~~ん、上手く言えないですけど、、、

息子にとって母はこの世で一番自分を愛してくれる存在であることと同時に
ある意味一番うっとおしい存在でもあるんじゃないかと思うんですよ
息子を助けたい一心で、手段を選ばずに犯人の捜索をする母の姿からそんなことも感じて

殺人事件の犯人探し、サスペンスでありミステリ映画なんだけど
母と息子の究極の関係を見事に描いてると思います

それにしてもキム・ヘジャさん
本当に韓国のおばちゃんって感じでしたね~~



ウォンビンが復帰第一作にこの役を選んだということ
そこに彼の俳優としての気概を感じました

でも、いかんせん相手はキム・ヘジャですから
彼女の狂気的な演技をがっちりと受け止めることは
大変なんだろうと思います

「子供の心を持ったまま成長した純粋無垢な青年・トジュン」

当然ながら母とは違う人格を持ち
母が知らない29才の男としての
闇の部分も表現しなくてはいけないし
そして何より可愛い顔と小鹿のような綺麗な目をして
母に溺愛される息子でなくてはいけない

難しい役でしたよね、、



ジンテ役のチング
「甘い人生」や「卑劣な街」に出てたけど
あんまり印象なかったんですよね
今回は出演時間はそんなに長くなかったですけど
バッチリ印象に残りました


漢方薬店を営みながら一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らす母(キム・ヘジャ)
心優しいが少し知的に遅れたトジュンの存在は人生の全てである
トジュンがいつも悪友のジンテ(チング)と遊んでいることが心配だった
ある日、女子高生が殺される事件が起き容疑者としてトジュンが逮捕される
息子が殺人などするはずがないと信じる母は、息子の無実を証明するために奔走する