「共感のあらしです」
いきなり健太郎くんが出てきて、はっ? 違う映画が始まったのかと思った。
(そもそも吉田監督が絶対撮らないタイプの映画だし←)
癖が強い始まり方するんだからっ。
癖の強さのまま、キャラクタも強烈ユニーク適材適所な皆さんでした。
父親の借金を返済しながら地味に暮らす和成と、出所したばかりの乱暴者の兄・卓司。
親から引き継いだ印刷会社を切り盛りする太目の由利亜と、芸能活動をしているおバカな妹の真子。
もうこのキャスティングがほとんどといっても過言じゃない完成度でございました。
ノーチェンジの卓司って、確かにそれっぽい人といるし(おい)
世の中甘く見てて失敗ばかりだけど、親孝行はしたい。空回りするけど優しいとこはある。
お兄ちゃんの人並はずれた無神経さがツボでした。
弟と妹は上をみてるから、ちょっとずるいとこある。そこはあるあるね。
なんつってもお姉ちゃんが最高だったな。
コーヒーカップで楽しすぎて鼻が鳴るって、あるんか(笑)
自分がやった方が早いから何でもやっちゃうんだよね、あーいうお母さんみたいなお姉ちゃん、いる。
ニッチェの江上さん、熱演でした。
いろいろあってラストはハッピーかと思いきや、結局は続いていく関係性。
兄弟姉妹の永遠のテーマですかね。
程よく下品で、テンポよくて面白かった。
犬猿 2017年 ☆☆☆☆
監督:吉田恵輔
出演:窪田正孝、新井浩文、江上敬子、筧美和子
印刷会社で営業を担当している金山和成(窪田正孝)は、刑務所から出てきたばかりの乱暴者の兄・卓司(新井浩文)を恐れていた。一方、幾野由利亜(江上敬子)と、芸能活動をしているおバカな妹の真子(筧美和子)は、家業の印刷工場を切り盛りしていた。兄弟と姉妹の関係は、あるときから変化し始める。
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