きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

トガニ 幼き瞳の告発

2012年09月01日 | 韓国
トガニ 幼き瞳の告発(原題:도가니)  2011年
監督:ファン・ドンヒョク
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス、チョン・インソ、ペク・スンファン

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実はこの映画は1カ月前に観たんですよ
夏休みを挟んだってこともあるけど
理由はなかなか感想を書こうって気分にならなかったんですよね

子どもが虐待(それも性的虐待を含む)されるという内容なのにそれが実話だだんて
重すぎる
映画公開後に署名運動が始まって、子供への性暴力犯罪の処罰に関する改正法案「トガニ法」が施行され、学校も廃校となったそうです

娯楽という映画の範疇を超えてる気もするくらいな、、
原題は「坩堝(るつぼ)」
450万人を動員
コンユが軍隊生活の中で原作を読んで「これを映画にしたい」と所属事務所に自ら提案したそうです

主人公は子供達のために行動するけれど
熱い正義を振りかざす人ではなく、特別な力もない、弱さをもつごく普通の人で
それがとてもリアルで良かった

子供たちの演技力がもう圧倒的な存在感よね
演技とはいえね
映画を観終ったあと、友達と交わした第一声が
「子供たちもそうだけど、親があの役を受けさせるのに、勇気がいったよね」
「っていうなら、校長や教師の役を受けた人も、迷っただろうね」

ミンスは、最後あの結末しかなかったんでしょうかね、、
ここまで、、って思うくらいの悲惨さに
いや、ホント辛いですけど、話によると現実はもっと大変なことがたくさんあったらしいです

「この映画は諸刃の剣、自分にとって勲章になったと同時に烙印にもなる」
ファン・ドンヒョク監督の覚悟を思うと、頭が下がる思いです




恩師からの紹介で、霧の街として有名な郊外の街ムジンにある聴覚障害者学校・慈愛学園で美術教師の職を得たカン・イノ(コン・ユ)は、ソウルで暮らす母に愛娘・ソリを託し、1人新天地で働くことを決める。だが着任早々、イノは学園に漂う不穏な空気を感じ取る。一見人当たりがよく温和そうに見える校長だが、その目は決して笑っていない。そんな校長と瓜二つの双子の弟・行政室長に至っては、教職に就くための代償として平然と不正な金を要求してくる始末。そして何より生徒たちのおびえたような暗い表情に違和感をぬぐえない。そんなある日、イノは職員室で同僚のパク教師が男子生徒・ミンス(ペク・スンファン)を袋叩きにしている現場に出くわす。パクは、寮を黙って抜け出した罰を与えているという。そして女生徒・ユリ(チョン・インソ)に導かれるようにたどり着いたある部屋の前。そこでは女寮長のユン・ジャエが、女生徒・ヨンドゥ(キム・ヒョンス)を、回る洗濯槽の水の中に顔ごと押し込んでいた。躾をしているとうそぶく彼女に激昂するイノ。ぐったりしているヨンドゥをすぐさま入院させ、人権センターの幹事、ソ・ユジン(チョン・ユミ)に連絡を取る。ヨンドゥによると自分を含めた複数の生徒が、校長をはじめとする数人の教師たちから日常的に性的虐待を受けているという。しかも地元の名士である校長は警察さえも買収済み。警察はこの事実を知りながら、見過ごしているのだった。怒りに震える二人はマスコミの力を利用して真実を暴露することを決意する。


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2 コメント

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Unknown (kocco9)
2012-09-04 23:55:02
>娯楽という映画の範疇を超えてる気もするくらい

同じくです!

るぴなすさん あんみょんです
実は密かにレビュー上がるの待っておりました へへへ
筆が進まない気持ち分かります~

あまりに救いようのない結末に
見終わった後はただただ心が痛んで
数日間フラッシュバックしてました^^;

これを見てコンユさんに持っていたイメージが変わりました いい意味で

>熱い正義を振りかざす人ではなく、特別な力もない、弱さをもつごく普通の人

そうなんですよね
失望感で曇ったうつろな表情(っていうのでしょうか?)印象的でした


世論を動かすほどのインパクト
でもそれは『諸刃の刃』にもなりえて… 考えさせられますね…
日本映画ではとても描ききれないのではと… ^^;

『これぞ韓国映画』という感想でした
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Unknown (ルピナス)
2012-09-08 01:01:51
kocco9ちゃん☆

うん、私の周りでこの映画を観た人はみんな同じ感想だった
重いものをずしーんと貰って帰った気分だって、、
映画っていうのは娯楽であると同時に
こういうのもあるんだってことなんでしょうね
覚悟が伝わってくる映画でした
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