きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

恋は雨上がりのように

2018年05月31日 | 日本



しみじみ~~~と良い映画でした。

予告編から想像するに、45才のファミレス店長と17才女子高生の年の離れたラブロマンスなのかなぁって思うよね。

それだけじゃなかったですね。
評判が良いので期待して行ったのですが、その期待値をさらに上回る面白さでした。

素直な感想を言うと、この二人の精神の真っ当さに心から安心する。うん。

あきらは自分の気持ちにまっすぐで、違うものは違うと感じるし言えるし、
ちょっとぶっきらぼうな印象かもしれないけど率直で好感がもてる女の子。

店長は、特別な人じゃないごく普通の45才のおじさんなんだけど、
その当たり前の精神にホッとする。
だって昨今ニュースで見聞きする大人たちは、嘘ついたり自分のことしか考えてなかったり、そんなんばっかりで、
人生に悩みながらも、真面目に働き、誠実に人に対する店長の姿に、君は正しい、ありがとうって言いたくなる。



オープニングは彼女の疾走シーンから、それが軽やかでいいんですよね。
全体の流れも、飽きる場面がなくてすごく楽しかった。

彼女が悲しんでたり、恋が叶わなくて沈んでいるときはいつも雨降り、
お祭りのデートや海辺の走り方のレクチャーは晴天。
気持ちの乗らないデートには空手チョップのTシャツなのに、
直後の店長とのデートは可愛らしい服装にへーーんしーーん。
キーホルダーのアイテムの使い方とかね、
べたなんだけど、いやらしさがなくてテンポよくて楽しいんですよね。

中でも最高の演技賞は暴風雨の中の店長のおでこの冷えピタ。
あれは笑った~~。
からの、、、シゲちゃん演じる九条の登場。
笑った~~。

これはただの恋愛映画じゃなくて、
夢をなくしたり、人生をあきらめかけてた二人の人生が交差することで
それぞれが前に進むきっかけになるというお話。
観終わった後は雨上がりの爽やかさと、未来に対する希望がある。

あきらが店長に会ってホロってなっちゃうシーン。
なんだろね、、、あそこで泣く人ってきっとあまりいないと思うんだけど、
私、あの辺からじわっときてたんですよね。(ちょっと恥ずかしくてこっそりハンカチ使用)
彼女は店長に初めて会って不思議な感情が流れてやっと泣けたんだなって思ったの。



シゲちゃんのビジュアルは漫画原作に寄せてたんですね。
出てきただけでニヤッとしちゃいましたけどね。
実際のお二人も大学時代に一緒に演劇して今に至る仲なので、現実と映画の世界か重なって面白さの妙でした。

洋ちゃんファンの映画友と観に行ったんですけど、
次は「焼肉ドラゴン」を観に行く予定、楽しみです。



恋は雨上がりのように  2018年  ☆☆☆☆☆
監督:永井聡
出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、戸次重幸

陸上競技に打ち込んできたが、アキレス腱のけがで夢をあきらめざるを得なくなった高校2年生の橘あきら(小松菜奈)。放心状態でファミレスに入った彼女は、店長の近藤正己(大泉洋)から優しい言葉を掛けてもらったことがきっかけで、この店でアルバイトを始めることにする。バツイチ子持ちである上に28歳も年上だと知りながらも、彼女は近藤に心惹かれていく。日増しに大きくなる思いを抑え切れなくなったあきらは、ついに近藤に自分の気持ちを伝える。


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