上映時、観に行こうと思いつつ逃がしてしまっていたのを
息子が借りてきたので一緒に観ました
本編終了後にある特典映像のようなもの
それも合わせて一つの作品として成立してる気がした
イラク戦争のネイビー・シールズ(米海軍特殊部隊)クリス・カイルの物語
若干の原作との違いはあるけれど、ほぼ事実に基づいた話で
主人公が実在していて
まさかの、映画撮影時に殺害されるという出来事があって、結末も変更されたとか
現実が映画よりさらに映画的であるってことに驚く
愛する人と結婚して幸せな家族を持つ彼は
単身赴任するように戦場に赴いて
優秀でエリートな彼は凄腕の狙撃主として160人を狙撃した
戦場という異常な非日常と
日常を行き来することに耐えられる精神を持つ人間なんているんだろうか
半ばで子供を狙う場面があるんだよね
「持つな!持つな!」って目を覆って祈った
現実にはこんな場面はきっとあるはず
戦争ってそういうことなんだよ
正常な人間として生きていけなくなる場所だってことなんだよ
最後の特典映像で、インタビューに応じるブラッドリー・クーパーが
作品の中の彼と全然雰囲気が違うんですよね。全く別人なの
それが、現実に殺害された原作のモデルとなった方が
ブラッドリー・クーパー演じるクリス・カイルとそっくりなの、顔つきとか体型とか
役作りにかなりの体重を増やして体を作り上げたそうで
役者が他者を演じることの凄まじさに、ホント圧倒されました
最後のエンドクレジットは無音だった
平和な今を生きて映画館にこうして座っている今この現実と
今観た私にとってのフィクションが間違いなく現実に存在しているという現実
(あ、違った家で観てたんだった。スクリーンで観たような強烈さだったからつい)
無音の中で流れるクレジットがものすごいインパクトだった
1930年生まれのクリント・イーストウッドは撮影時は83才
今まで数々の名作を作ってきて、で最新作がこんな傑作って
凄いとしか言いようがない
◆アメリカン・スナイパー(AMERICAN SNIPER) 2014年 ☆☆☆☆☆
監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー
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