きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

哀しき獣

2012年01月31日 | 韓国
哀しき獣(原題:황해)  2010年  ☆☆☆☆
監督:ナ・ホンジン
出演:ハ・ジョンウ、キム・ユンソク

黄海

今年、一番目にどの映画を見ようか考えてこれにしました。
ノワールアクション映画、新年早々めでたさとは無縁だけど見て良かったです。ずっしりと見ごたえあった。正直、最近韓国映画見てもなんだかなぁってことが多かったんですよ。わざわざ韓国映画を見必要ないじゃんって言うかなんと言うか、、、そういう意味でも韓国テイスト満載の満足感たっぷりな映画でした。やっぱり韓国映画は面白いわ。

何が凄いって、カーチェイスが半端なく凄い。いったい何台の車がクラッシュしたんでしょ。
よく人がビックリする姿って口をあんぐり開けて表現されたりするでしょ、実際に本当にそうなるもんなのねーって実感した。たぶん3回ぐらいあんぐり開けて目丸くして見てたと思う。間違いなく世界トップレベルの凄まじさ。暴力描写も半端なく凄いです。ナタや鈍器ですからねー、銃でバンバン打ち合うよりはるかに怖い。チェイサーも凄かったけど、暴力描写とアクションが迫力あって凄かった。

監督は「チェイサー」のときに中国系朝鮮族がらみの殺人事件をサブプロットとして構想したけど、内容が過激で濃すぎるということで諦めたんだって、今回、満を持してということなのね。

朝鮮族とはどういう人達なんだろうと気になり、彼らが住んでいる中国にも行きましたが、大人たちは金儲けのために皆韓国に行き、残っているのは老人と子供ばかり。家族や社会が破綻した光景に胸が痛くなり、ぜひこれを描こうと考えました

借金返済のために殺人依頼を受け、結果として濡れ衣を着せられグナムがそこからどう逃げるのか、犯人を捕まえるのか、生き延びるのか、そして奥さんは見つかるのか。
ストーリ展開は緊張感が続いて面白いんだけど、ちょっと途中わかんないところもあって、ま、それでも面白く見られました(時々口を開けながら)
韓国での上映時間は156分、日本版は140分、カットされた分がわかりにくかったのかなぁ。
ミョンが人間とは思えない強さ、人と人とも思わないバンバン殺すし、なんであんなに強いの?って誰とい戦ってるの?(私がわかってないだけかぁ~笑)

緊張感の果てに、殺人の請負の理由が男女の痴情とわかってビックリしたんだけど、確かに物語のすべての始まりはグナムの奥さんへの思いだし、男の女への思いがテーマだったりする?正直、、ちょっと驚きました。
救いようのないラスト。韓国に渡るときに亡くなってた女性を見ていたグナムを思い出した。奥さんと重ねてたのかなぁ、、。



中国延辺朝鮮族自治州でタクシー運転手としてまじめに働いているグナム。しかし、妻を韓国に出稼ぎに出した際に作った借金の取り立てに追われ、さらには妻からの音信も途絶えてしまう。借金を返そうと賭博に手を出し逃げ場を失ったグナムは、殺人請負業者のミョンに、韓国へ行ってある人物を殺したら借金を帳消しにする、と持ちかけられる。グナムは悩んだ末、借金を返すため、そして妻に会うため密航船で韓国に向かう。



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