「私は何? 彼と何が違うの?」
もし前世というものがあるのなら、
水中にいたんじゃないかと思う程水の中が好きなわたくし、
なので、すごーく心癒される作品でした。
謎の生物に恋をするイライザの話ですが、ロンマチックなだけのお話ではございません。
冷戦時の米ソのスパイ活動あり、銃撃戦あり、差別や偏見の話でもあり、残酷な場面もあり、
エロチックな描写もあるR指定の作品です。
若干オタク女子系かも(笑)
いろんな要素があって、最後まで前のめりになって観ちゃいました。
1962年、孤児として育ち、喉の傷が原因で声が出ないイライザ、40才。
政府の秘密機関の掃除婦として、黒人のセルダと働いている。
アパートの隣人の老人ジャイルズはゲイで、全員が差別や偏見を受けがら生きざるを得ないんだけど、楽しみを見つけながら仲よく暮している。
彼女のアパートが映画館の建物の上階なんですよね。
憧れるわー。あんなところに住みたーい!!
全体のトーンがのほほんとしてるのは彼女のキャラクタによるものが大きい。
仕事が夜だから一日の始まりは夕方からで、
いきなりの衝撃的なシーン(しかも場所は、、)から始まって驚くけど、彼女の印象は変わらない。
開始早々の仕事に行くまでの日常を描く数分間で、
イライザがどんな人で、隣人や仕事仲間との関係性や、境遇が全部、説明的ではないのに全部わかっちゃう。
すーってその世界に入っていく感じが気持ちよかった。
画面全体が緑ががかった青色で綺麗だった。
主人公が声を発さないってことが逆にいろんなことが伝わってくるし、
家族もなく、孤独で辛いこともたくさんあるんだろうに、楽しそうに生きてるイライザ。
彼女なら受け入れるだろうという、寛容さと純粋さを感じる。
嫌な上司からもろに差別的にセクハラ発言を受けるんだけど、ちゃんと拒否できる強さも持ってる。
(あれはちょっと許せなかったわ、今ならMeTooで訴えてやりたい)
そこに登場するのが運ばれてきた研究対象の謎の生き物。
エラと肺で呼吸できる半魚人。
最初驚きましたね、特に目の膜が人間とはほど遠い。
でも見慣れてくるとそれなりにカッコいいんですよね。
たぶん半魚人界の中ではかなりのイケメンなんじゃない。
そこを受け入れられない人はこの映画は苦手かもね。
研究目的で彼を解剖しようとした上司のストリックランド(例のセクハラ上司)
ひたすら嫌な役割りを一手に引き受けて、ほんっと嫌だった。名演ってことね。
引きちぎられて縫合した2本の指がだんだん黒くなっていくんだけど怖かったわ。
指の状態の悪化と同様に人間離れして怪物化していく。
ラストはお伽話みたいでした。
私は好きよ。
まさか声が出なくなった原因の傷がね、、想像もしなかった。
アカデミー賞のギレルモ・デル・トロ監督の挨拶が素敵でした。
「私は移民です。多くの皆さんと同じようにね。25年間この国に暮らしてきました。私たちの業界の1番素晴らしいところは国境線を消し去ってしまえるところだと思います。世界がその“線”をより深く刻むときこそ、私たちは消し続けていくべきです。この道を私とともにしてくれたすべての人々に感謝します」
次は「パンズ・ラビリンス」を是非観てみようと思います。
シェイプ・オブ・ウォーター(原題:THE SHAPE OF WATER) 2017年 ☆☆☆☆
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、オクタヴィア・スペンサー
1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない彼の特異な姿に心惹かれた彼女はこっそり会いにいくようになる。ところが彼は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっていた。
もし前世というものがあるのなら、
水中にいたんじゃないかと思う程水の中が好きなわたくし、
なので、すごーく心癒される作品でした。
謎の生物に恋をするイライザの話ですが、ロンマチックなだけのお話ではございません。
冷戦時の米ソのスパイ活動あり、銃撃戦あり、差別や偏見の話でもあり、残酷な場面もあり、
エロチックな描写もあるR指定の作品です。
若干オタク女子系かも(笑)
いろんな要素があって、最後まで前のめりになって観ちゃいました。
1962年、孤児として育ち、喉の傷が原因で声が出ないイライザ、40才。
政府の秘密機関の掃除婦として、黒人のセルダと働いている。
アパートの隣人の老人ジャイルズはゲイで、全員が差別や偏見を受けがら生きざるを得ないんだけど、楽しみを見つけながら仲よく暮している。
彼女のアパートが映画館の建物の上階なんですよね。
憧れるわー。あんなところに住みたーい!!
全体のトーンがのほほんとしてるのは彼女のキャラクタによるものが大きい。
仕事が夜だから一日の始まりは夕方からで、
いきなりの衝撃的なシーン(しかも場所は、、)から始まって驚くけど、彼女の印象は変わらない。
開始早々の仕事に行くまでの日常を描く数分間で、
イライザがどんな人で、隣人や仕事仲間との関係性や、境遇が全部、説明的ではないのに全部わかっちゃう。
すーってその世界に入っていく感じが気持ちよかった。
画面全体が緑ががかった青色で綺麗だった。
主人公が声を発さないってことが逆にいろんなことが伝わってくるし、
家族もなく、孤独で辛いこともたくさんあるんだろうに、楽しそうに生きてるイライザ。
彼女なら受け入れるだろうという、寛容さと純粋さを感じる。
嫌な上司からもろに差別的にセクハラ発言を受けるんだけど、ちゃんと拒否できる強さも持ってる。
(あれはちょっと許せなかったわ、今ならMeTooで訴えてやりたい)
そこに登場するのが運ばれてきた研究対象の謎の生き物。
エラと肺で呼吸できる半魚人。
最初驚きましたね、特に目の膜が人間とはほど遠い。
でも見慣れてくるとそれなりにカッコいいんですよね。
たぶん半魚人界の中ではかなりのイケメンなんじゃない。
そこを受け入れられない人はこの映画は苦手かもね。
研究目的で彼を解剖しようとした上司のストリックランド(例のセクハラ上司)
ひたすら嫌な役割りを一手に引き受けて、ほんっと嫌だった。名演ってことね。
引きちぎられて縫合した2本の指がだんだん黒くなっていくんだけど怖かったわ。
指の状態の悪化と同様に人間離れして怪物化していく。
ラストはお伽話みたいでした。
私は好きよ。
まさか声が出なくなった原因の傷がね、、想像もしなかった。
アカデミー賞のギレルモ・デル・トロ監督の挨拶が素敵でした。
「私は移民です。多くの皆さんと同じようにね。25年間この国に暮らしてきました。私たちの業界の1番素晴らしいところは国境線を消し去ってしまえるところだと思います。世界がその“線”をより深く刻むときこそ、私たちは消し続けていくべきです。この道を私とともにしてくれたすべての人々に感謝します」
次は「パンズ・ラビリンス」を是非観てみようと思います。
シェイプ・オブ・ウォーター(原題:THE SHAPE OF WATER) 2017年 ☆☆☆☆
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、オクタヴィア・スペンサー
1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない彼の特異な姿に心惹かれた彼女はこっそり会いにいくようになる。ところが彼は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっていた。
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