きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

追憶

2017年06月01日 | 日本


何年も会わなかった3人の幼なじみが、
容疑者と被害者と刑事として再会する。

後半の事件解決があっさりだったので、
サスペンス仕立ての作品かと思って観ると違った印象かもしれないです。

幼い頃のある出来事を経て、3人の男がその後どんな人生を送ってきたかという視点で考えると、
3人の主役の演技力や存在感で、あれこれ思いを馳せたくなる。
全体としては静かで地味だけれど、奥行きのある作品。

懐かしく、どことなく昔観た昭和の匂いのする映像でした。
時代背景はたぶん今なんだろうけど、よくわからない。


悟(柄本佑)は金策に苦労しながらも地道に生きてきたのにね、
会いたかった人にずっと会いたかっただろに。
家族を持たせてくれた親父さんの恩を大切に生きてきたのにあんな結末で、
可哀想で不思議なくらいにいつまでも心に残る。

主役かなって思った篤(岡田准一)は
実は一番現実から逃げて、人生も迷いまくっている人でしたね。
楽になれるかもしれないと刑事になったけど、
そんなことだから、たぶん仕事もそんなにバリバリしてないと思う(笑)
だって迷いまくってるもん。
奥さんとの関係も上手く築けなかった。

「俺たちはもっと早く会うべきだったんだ」って言ったけど
あなたがもっと早くするべきだったんだよ、って正直思った。

一番印象に残ったのは啓太(小栗旬)
なにもかも抱え込んで、見守ってきて、責任をとった。
身重の奥さんを守ろうとする姿に、大きな包容力も感じて、
なかなかあんな存在感を醸し出す俳優っていないと思ったし、
彼は現実にも家族を持っているから、そういうものも大きいのかもしれない。









追憶  2017年
監督:降旗康男
出演:岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃

富山県警捜査一課の四方篤(岡田准一)は、漁港で旧友の川端悟(柄本佑)の刺殺体と対面する。容疑者として浮上した田所啓太(小栗旬)を含む三人は、幼少期に親に捨てられ、共に過ごした関係だった。会社と家族のために金策に奔走していた川端と、幸福な日々を送る田所。そして、妻とすれ違いの日々を送る四方。こうして四方と田所は再会を果たすものの、四方の問い掛けに田所は何も語ろうとしなかった。


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