自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

森のようちえん

2007年10月21日 16時13分14秒 | 子ども向け主催事業
森のようちえん活動は、本年度から始めたプロジェクトで、幼児と親御さんが対象の自然体験活動です。毎回テーマを変えていますが、10月21日の森のようちえんのテーマは「木の実のようちえん」

自然体験活動です。人との関わりを大切にした活動です。小さい頃から多様な自然、たくさんの人に囲まれて育つことは「脳の発達」にとってとても大切なことです。 自然を親しめる人になるだけではなく、感じる心や好奇心を育み、「楽しいなあ、幸せだなあ」と感じるときに脳内に分泌される脳内ホルモン・セロトニン、集中力(何かに熱中する時)に分泌されるドーパミンなど幸福ホルモンと呼ばれる物質を上手にコントロールできる人になって欲しいなあ・・と思ってはじめた活動です。

◆導入

 

自然学校の森のようちえん のテーマは、「生きている」です。ですから、テーマソングはもちろん、「手のひらを太陽に」です。 カエルやヤギやブタさんなどのパペットを持って歌ってから始まります。

♪ぼくらは みんな いきている!♪

まずは、今日のフッキング(つかみ) たーぼが、手の中にしまってあるクルミを大事そうに子ども達に見せてから、絵本「ヒッコリーのきのみ」を読みました。リスとくるみの話しです。

◆きのみを探しにゆこう

  

「さあ、みんなでクルミを探しにゆこう!!」
とたーぼが声をかけると、みんなはもう「その気」になっています。おトイレに行って、防寒具に身を固めてさあ外へ。 ちょっと肌寒い日でしたが元気一杯です。校庭で小さなタネを見つけて、さらには笹薮の小道へ・・・。すると、そこには、なんと絵本に出ていた大きな尻尾があるリスさんがいました!!   クルミを取って土に埋めていました。 (クルミが落ちてしまって少ないので・・・)リスさんは、他の実がある場所の地図で教えてくれました。 

  

そこには、コクワやヤマブドウがありました。お母さんも木登りをして大活躍の場面となりました。

◆採った実を食べよう
コクワはその場で食べました。ヤマブドウは持ち帰ると、リスさんがジャムの作り方を教えてくれました。

 

◆おひる
お昼ごはんは、お母さん達に手間がないように、おにぎりだけを持参してもらいます。まりこさんが汁物を用意してくれます。今日は、おいしい取れたての野菜がたくさん入った鳥肉団子のスープでした。  そして、作ったヤマブドウのジャムでパンを食べました。

◆ふりかえり
面倒な事はしません。今日もいろいろなことをしたよね・・・くらい。 大人の方へむけて・・ちょっとだけ、子ども向けの体験活動の意味みたいなことを短くお話しさせてもらい・・・ また 歌を歌って おしまい・・・。

その後は、自由解散。
自然学校のキャンプ場のカルシュパプレイス(焚き火場)で火を囲んで過ごし、3時過ぎに皆さん お帰りになりました・・・。

たのしい秋の一日でした。