自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

9/5-7 留寿都小学校 宿泊体験学習

2017年09月08日 16時37分17秒 | 学校向けプログラム

9月5日~7日までの2泊3日で、留寿都小学校の子たちが宿泊体験学習に来ていました。
森川海に民泊や乗船体験ともりもりだくさんの、お天気に恵まれた3日間でした。

1日目の午前中は緊張をほぐすアイスブレイクの時間。
1時間半程バスに乗って移動してきたので、まずは体を動かす!
チームワークを試す大繩とおり抜けや、敷地全体を使った宝探し、他己紹介など行いました。

午後は歌才ブナ林へ。
いろんな色のキノコや、ギンリョウソウモドキを見つけたり、
樹液ののにおいを嗅いでみたり、
葉っぱをすこしかじってみたり、
五感をたくさん使ったブナ林ウォークになりました。

ブナ林から戻ったら民泊の準備をし、4つのグループに分かれて近隣の農家さんや漁師さんのお家に民泊に行きます。
翌朝迎えに行ったときにどんな感想をきかせてくれるか楽しみです。



2日目です。朝ごはんが終わったころに民泊先へお迎えに行きました。
牧草ロールに絵を描く、釣り船に乗せてもらう、ジャガイモ掘り…
各お宅で様々な体験をさせてもらえたようで、いい笑顔で帰ってきました。

2日目の午前中は川での活動。ウエットスーツに変身!
ぶな森周辺の空は曇りでしたが、寿都方面に2km程行った川での活動場所は快晴!
やはり黒松内天気…作開天気…と言われているだけありますね。笑

川ではカヌー体験と生きもの探し。
川に入ると…思ってたよりも冷たい!!!前日に行った涼しいブナ林から流れてくる水は冷たいですね。
 

午後は海での活動。
政泊港にてふたたび生きもの探しと紹介をしました。
川の生きものと似たものや全く違うもの、なぜそんな形をしているのか、見て触ってよくよく観察。


その後はおなじみの飛び込み!
自分の出来ることを増やす、やってみる。

2日目もプログラムもりだくさん、夕方からは野外炊爨の時間です。
学校で予習してきたようで、手際よく作業を進めていました。


食後恒例の片づけでは、お鍋のススやお米のぬめりも厳しくチェック。
意地悪でダメ出ししているわけではなく、道具を大切に扱う、効率よく役割分担する、など感じてもらいます。

温泉に行って、各々一日の学びを振り返って宿泊体験学習2日目も終了。

3日目は寿都町を舞台として、港町の様子を見学しにいきます。
朝の市場の競り見学に行くため、早めに朝食をとって出発。

高台から寿都町を望みに…と思ったら、霧でまっしろでした。
そんなときは地図をみながら、どんな地形になっているか想像します。


次は寿都町のシンボルでもある風車を見にいきました。
前日もカヌーをやってる最中に見えましたが、真下からみると大迫力!
遠くからだとゆっくり回っているように見えますが、羽の先端はかなりの速さで回っています。

そして漁港に行って競りの見学。
8時半ごろからはじまります。
子どもたちに振り返りを聞くと「何を言っているのかわからなかった」
専門用語に浜言葉が加わり、声は聞こえても内容を聞き取るのが難しいです。

後に商店にも行き、漁師さんからスタートしてどのように商店まで行くのか、
流通の経路がなんとなくわかったようです。

寿都町ツアーの最後は実際に船に乗せてもらいます。

2日目に活動した政泊も、海上から見るとまったく違う雰囲気。

乗船後は自然学校に戻り、3日間での出来事や気づきをしおりにまとめていました。
事前に考えていた質問もあったようで、ガイドの中で出てこなかった話を質問しにきたりもしていました。昼食を終えたら、お別れ式をして留寿都へ出発していきました。

宿泊体験活動は2日間のところが多いですが、やはり3日間あるとより充実した体験や学習を行えます。
様々感想をきかせてくれ、しおりのメモ欄も埋め尽くすほどの学びを書いてくれていました。
彼らが大人になった時は、この日をどう振り返るのでしょうか?
いろんな体験をして、興味の幅を増やしていってほしいとおもいます。

(くま)