自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

秋のカヌーキャンプ~1日目

2021年10月02日 22時11分33秒 | 子ども向け主催事業

この時季、黒松内町を流れる清流・朱太川では、町内の橋の上や支流、至る所で海から帰ってきた鮭の遡上を見ることができます。

そんな季節に、朱太川をカヌーで下ろう!
というカヌーキャンプです。

お泊まり参加組が集合した今日は、まったりと過ごす日。

ぶなの森自然学校に集まったら、早速コケッツのお世話をしてくれたり、外であそんだり、初めての施設を見て回ったり。

 

みんな揃って、施設の中を一通りみたので、”みんなの部屋”ではじまりの会です。
スタッフの紹介や、2日間のスケジュールを紹介。

 

まずは明るいうちに、みんなで明日下る川と、鮭をみに出発!

この橋の下は、予定では明日カヌーで下をくぐりぬける場所です。
橋の上からでも、鮭の姿を確認できました。
”いた!” ”こっちにもいた!!”と声があがります。
鮭をねらっているのか、首の長い、サギの姿もたくさん見えました。

 

橋の上からも見えたので、次は朱太川の支流に行き、鮭にさらに近づくことに。
バシャバシャ!と音と水しぶきをたてて川を遡る”鮭ターボ”を見ることができ、
場所によっては間近に鮭の姿を見れた人もいたようです。

鮭がこの場所で集められ、車で移動するときにメスのお腹からこぼれおちたのか、地面にいくらの粒がポロポロ落ちているのも見つけました。
わずかな可能性にかけて川に投げ入れ、1粒だけ持ち帰って自然学校の水槽に入れてみることに。

 

農道の途中で、ヒグマの糞を発見。
アスファルトには、爪痕も残っています。
ふったが、ヒグマに詳しい友人にこのときの写真を見てもらったのですが、ヒグマが、少し踏ん張って糞をした、ちょっと珍しい光景だったようです。

糞をみると、トウモロコシがたくさん。
そうです、この道路のすぐ側にはデントコーン畑が…。
道路から川に向かっては、見事な獣道らしきものも残っています。

  

自然学校に戻ったら、先ほどのいくらをいれてみる”実験”。
いれた途端、ウキゴリがすぐに寄ってきて、パクリ!…と思ったらはきだした!
ということが一瞬で起こり、盛り上がっておりました。(このあと確認したところ、イクラの姿が見えなかったので、どれか魚のお腹の中に入ったかもしれません)

夕ご飯まで、しばし自由時間。
体育館やみんなの部屋で過ごします。

  

おまちかねの夕ご飯@キッチンまりこです。
みんなでご飯を食べながら、明日カヌーをする舞台、朱太川にすむ生き物たちの関係性や、朱太川の水が綺麗な理由について、
わかりやすく美しい映像で紹介されているふったが用意してくれた動画をみんなで見ました。
町内の子たちには”アユだ!””ヤマメだ!”と川で見たことのある魚がでてきたり、
”カワシンジュガイだ!!”と歓声をあげる声も。
この川に、明日行きます!

 

昼間にまりこさんがさばいたばかりの鮭の頭部を観察&実際に触ってみる。
 

自分で使った食器は自分で洗います。

 

このあと、温泉でまったりあたたまり、
もどってきたら寝る準備。

最後は少ししずかめに遊び、みんなそれぞれの寝袋へと入ってゆきました。

 

夕食後ぐらいから、予報ではあまりでていなかった雨がポツポツ。一時はザーっと降っています。
数日前の雨のあと、少し水量が落ち着いてきていた川の水が、また増えて濁ったことが予想されるので、
もしかしたら今日橋の上からみたような感じには魚は見ることができないかもしれません。
が、水面に近い、普段とは違う目線での水上での時間、楽しみたいと思います!

(ちこ こと 大類幸子)