”真っ赤なお鼻のー、トナカイさんはー♪”は
”Rudolph the red-nosed reindeer had very shinny nose♪”を訳したものです。
直訳すると、”ルドルフという赤鼻のトナカイは、とっても輝く鼻を持っていた♪”となります。
この赤鼻のトナカイの名前がルドルフであることは、アメリカ人ならほぼ全員が知っています。
今日はクリスマスイブにちなみ、このルドルフが誕生した素敵ないきさつを、様々なネットサイトを参考にアップします。
サンタクロースが、8頭のトナカイにソリを引かせて、煙突からクリスマスプレゼントを配って廻るというストーリーを創ったのは、
ニューヨークの神学者であるムーアで、1822年に、”聖ニクラウスの訪問”という著書で発表しました。
このストーリーはアメリカでブレイクして、8頭のトナカイの名前までも、みんなが暗記するところとなりました。
左側の列の先頭から、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、
右の列は逆に後ろから、ドンダー、ブリッツェン、キューピット、コメット です。
さて、ムーアから100年後の1930年頃、シカゴにロバート・メイという男がいました。
彼は通販会社で宣伝原稿を書く仕事をしていましたが、大恐慌が、確か1929年でしたから苦しい時代ですよね。
貧乏な家庭に生まれて進学できなかったロバートも、安月給で毎日遅くまで働かざるを得ませんでした。
そんな彼でしたが、彼には2つの宝物がありました。
それは若い妻のエヴェリンと生まれたばかりの娘バーバラでした。
しかし、バーバラが2歳になった頃から、エヴェリンは寝込むようになりました。
癌に冒されていたのです。
ロバートは治療費を得るために手を尽くしますが、得られた金額は僅かなもので、少しあった蓄えもたちまち底をつきました。
ロバートの想いも空しくエヴェリンの容態は日増しに悪くなり、とうとうベッドから起きることも出来なくなりました。
そんなある12月の夜のことです。
4歳になっていたバーバラが、ふとロバートに尋ねました。
「ねえ、パパ。私のママはどうしてみんなのママと同じじゃないの?」
バーバラは子供らしい無邪気な好奇心で、寝たきりの母親のことを尋ねたのでした。
毎日の暮らしも、もうギリギリの状態であり、何と娘に答えてよいか分からないまま、ロバートはバーバラを抱きしめました。
せめて、この子を幸福な気持ちにしてやらねば・・・・。
何かを言ってやらなきゃ。
幸せな気持ちになれるような何かを。
けれど何を? どんなことがある? いったい何を言えばいい?
ロバートは娘の小さな体を抱きしめたまま考えました。
やがてロバートは呼吸を整え、顔を上げました。
そして自分の中から、ありとあらゆる想像力と勇気を集めました。
それから、娘に向かって、ゆっくりと話をし始めたのです。
いいかい、むかしむかしのことだよ
ルドルフっていう世界にただ一頭しかいない不思議なトナカイがいたんだよ。
なぜ不思議かっていうと、ルドルフはとてもでっかくて真っ赤なお鼻をしていたからなんだよ。
だからあだ名はもちろん”赤鼻のルドルフだったんだ。
たとえほかの人や動物と違っていても、神様に創られた生き物なのだからいつかきっと奇蹟が起こり、幸せになることができる。
ロバートはそれを幼い娘に伝えるつもりでした。
娘のために、病と闘っている妻のために、そして自分自身のために・・・・
でもね、ルドルフ自身は幸せだったと思うかい?
ルドルフはね、そのお鼻のことでいつもとっても悩んでいたんだよ。
だって、みんなは自分を見て大笑いするし、そればかりか、お父さんやお母さん、それに妹たちにまで馬鹿にされてたんだもの。
ルドルフは、いつも悲しくて悲しくて仕方がなかったんだよ。
バーバラにロバートの本当の気持ちなど分かるはずもありませんでしたが、それでも彼女は父の話を瞬きもしないで静かに聞いて
いました。
ところがねと、ロバートは声を明るくして続けました。
あるクリスマスイブのことなんだけど、サンタがソリを引くトナカイのチームを迎えにきたんだよ。
知ってるだろう? ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ドンダー・・・・・クリスマスの夜に世界中を駆け巡る有名なトナカイ達だよね。
チームに入っていない他のトナカイのみんなも全員集まって、この素晴らしいエリートトナカイのメンバーに惜しみない歓声をあげて
お祝いをしたんだ。
ところが、いざ出発という時になって、突然霧が広がり始めたんだ・・・・・
サンタはとても困ってしまった。
どうしてかっていうと、霧が深いとエントツを探すことができないって分かっていたからなんだ。
その時ふと、突然! サンタの頭にルドルフのことが浮かんだんだ。
サンタは実はね、ルドルフのことをよく知っていたのさ。
そう、その真っ赤なお鼻のこともね。
サンタがあたりを見回すと、見送りの群れの後ろの方にルドルフがいるのが目に入った。
そして、その時のルドルフの鼻は、なんと、いつも以上にきらきらと輝いていたんだ。
サンタはすぐさま決心して、黙ってルドルフに近づくと、彼をいざなってソリの先頭に立たせたのさ。
ルドルフはサンタが何をしようとしているのかが分かって、もう夢を見ているような気持ちだった。
そのルドルフの耳にサンタの力強い声が聞こえてきたんだ。
”さあ行こう、仲間たち! 世界の空へ! 子供たちの夢へ!”
トナカイたちはいっせいに身を躍らせた。
ルドルフの鼻がひときわ明るく輝きだした。
そしてそれは、もうまばゆい光になっていたんだ。
9頭のトナカイは鈴の音とともに空へ駆け上がっていった。
霧の中にルドルフのお鼻の輝きが、すうーっと線を描いて消えていったんだ。
後に残ったトナカイたちは、ずーっとそれを見送っていた。
みんな恥ずかしいような、苦しいような、それでいてとてつもなく嬉しいような、いろんなものが混じった不思議な気持ちに
包まれていたんだ。
その夜、ルドルフはサンタのソリを立派に先導したのさ。
霧も雪も吹雪もルドルフがついていたから平気だった。
どんな家も、どんなエントツも見落とすことはなかった。
だって、そのお鼻は灯台のように輝いていたんだからね。
そうしてこの時から、ルドルフは最も有名で、みんなに愛されるトナカイになったんだ。
ずっと昔、恥ずかしいので隠してしまいたかった真っ赤で大きなお鼻は、今ではみんなから一番羨ましがられるものになったんだ!
父の話を聞き終えて、バーバラは輝くような笑みを浮かべました。
しかしそれからのロバートは大変でした。
毎晩バーバラにねだられて、ルドルフの話を繰り返ししてやらねばならなくなったのです。
やがてロバートに素晴らしいアイデアが浮かびます。
その話を本にして、バーバラへのクリスマスプレゼントにしようというものです。
ロバートは毎晩、娘が眠ってから、遅くまでルドルフの話を詩にし、綺麗な本に仕上げる作業に没頭しました。
ルドルフの本も、もう最後の仕上げの段階だという時、悲劇がロバートを襲います。
妻のエヴェリンが亡くなったのです。
昔の楽しい暮らしを取り戻したいというロバートの望みは打ち砕かれました。
もう、ロバートの宝はバーバラだけになってしまったのです。
悲しみにつつまれながらも、ロバートは毎晩、がらんとしたアパートの机に向かい、バーバラのための「ルドルフ」を作り続けました。
そしてバーバラがロバートの手作りの「ルドルフ」を見て歓声を上げた数日後、ロバートは会社のクリスマスパーティーに呼ばれました。
ロバートは気が進みませんでしたが、彼の会社の組合が、それを強く要請していました。
仕方なくパーティーに出席した彼は、余興として自分の書いた詩を持って行き、それをみんなに読んで聞かせました。
はじめはガヤガヤしていた仲間たちは、その詩を大笑いしたりして聞いていましたが、次第に話し声が聞こえなくなってきました。
・・・・・会場は静まり返り、詩を読むロバートの声だけが響きました。
そして、詩が終わると同時に、いっせいに拍手が湧き起ったのです。
このロバートの物語は1938年に起こった実話です。
そしてロバートの詩は1939年に「ルドルフ・ザ・レッドノウズドゥ・レインディアー」として出版され、250万部のベストセラーとなりました。
この本は1946年にも再販されて350万部を売り上げました。
現在の曲ができたのは1948年のことだそうです。
Rudolph the red-nosed reindeer had very shinny nose ♪
英語の歌詞をカタカナ表記しておきます。
ルドッフ ザ レッドゥノウズ レインディアー ハッドゥ ベリ シャイニー ノウズ ♪
”Rudolph the red-nosed reindeer had very shinny nose♪”を訳したものです。
直訳すると、”ルドルフという赤鼻のトナカイは、とっても輝く鼻を持っていた♪”となります。
この赤鼻のトナカイの名前がルドルフであることは、アメリカ人ならほぼ全員が知っています。
今日はクリスマスイブにちなみ、このルドルフが誕生した素敵ないきさつを、様々なネットサイトを参考にアップします。
サンタクロースが、8頭のトナカイにソリを引かせて、煙突からクリスマスプレゼントを配って廻るというストーリーを創ったのは、
ニューヨークの神学者であるムーアで、1822年に、”聖ニクラウスの訪問”という著書で発表しました。
このストーリーはアメリカでブレイクして、8頭のトナカイの名前までも、みんなが暗記するところとなりました。
左側の列の先頭から、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、
右の列は逆に後ろから、ドンダー、ブリッツェン、キューピット、コメット です。
さて、ムーアから100年後の1930年頃、シカゴにロバート・メイという男がいました。
彼は通販会社で宣伝原稿を書く仕事をしていましたが、大恐慌が、確か1929年でしたから苦しい時代ですよね。
貧乏な家庭に生まれて進学できなかったロバートも、安月給で毎日遅くまで働かざるを得ませんでした。
そんな彼でしたが、彼には2つの宝物がありました。
それは若い妻のエヴェリンと生まれたばかりの娘バーバラでした。
しかし、バーバラが2歳になった頃から、エヴェリンは寝込むようになりました。
癌に冒されていたのです。
ロバートは治療費を得るために手を尽くしますが、得られた金額は僅かなもので、少しあった蓄えもたちまち底をつきました。
ロバートの想いも空しくエヴェリンの容態は日増しに悪くなり、とうとうベッドから起きることも出来なくなりました。
そんなある12月の夜のことです。
4歳になっていたバーバラが、ふとロバートに尋ねました。
「ねえ、パパ。私のママはどうしてみんなのママと同じじゃないの?」
バーバラは子供らしい無邪気な好奇心で、寝たきりの母親のことを尋ねたのでした。
毎日の暮らしも、もうギリギリの状態であり、何と娘に答えてよいか分からないまま、ロバートはバーバラを抱きしめました。
せめて、この子を幸福な気持ちにしてやらねば・・・・。
何かを言ってやらなきゃ。
幸せな気持ちになれるような何かを。
けれど何を? どんなことがある? いったい何を言えばいい?
ロバートは娘の小さな体を抱きしめたまま考えました。
やがてロバートは呼吸を整え、顔を上げました。
そして自分の中から、ありとあらゆる想像力と勇気を集めました。
それから、娘に向かって、ゆっくりと話をし始めたのです。
いいかい、むかしむかしのことだよ
ルドルフっていう世界にただ一頭しかいない不思議なトナカイがいたんだよ。
なぜ不思議かっていうと、ルドルフはとてもでっかくて真っ赤なお鼻をしていたからなんだよ。
だからあだ名はもちろん”赤鼻のルドルフだったんだ。
たとえほかの人や動物と違っていても、神様に創られた生き物なのだからいつかきっと奇蹟が起こり、幸せになることができる。
ロバートはそれを幼い娘に伝えるつもりでした。
娘のために、病と闘っている妻のために、そして自分自身のために・・・・
でもね、ルドルフ自身は幸せだったと思うかい?
ルドルフはね、そのお鼻のことでいつもとっても悩んでいたんだよ。
だって、みんなは自分を見て大笑いするし、そればかりか、お父さんやお母さん、それに妹たちにまで馬鹿にされてたんだもの。
ルドルフは、いつも悲しくて悲しくて仕方がなかったんだよ。
バーバラにロバートの本当の気持ちなど分かるはずもありませんでしたが、それでも彼女は父の話を瞬きもしないで静かに聞いて
いました。
ところがねと、ロバートは声を明るくして続けました。
あるクリスマスイブのことなんだけど、サンタがソリを引くトナカイのチームを迎えにきたんだよ。
知ってるだろう? ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ドンダー・・・・・クリスマスの夜に世界中を駆け巡る有名なトナカイ達だよね。
チームに入っていない他のトナカイのみんなも全員集まって、この素晴らしいエリートトナカイのメンバーに惜しみない歓声をあげて
お祝いをしたんだ。
ところが、いざ出発という時になって、突然霧が広がり始めたんだ・・・・・
サンタはとても困ってしまった。
どうしてかっていうと、霧が深いとエントツを探すことができないって分かっていたからなんだ。
その時ふと、突然! サンタの頭にルドルフのことが浮かんだんだ。
サンタは実はね、ルドルフのことをよく知っていたのさ。
そう、その真っ赤なお鼻のこともね。
サンタがあたりを見回すと、見送りの群れの後ろの方にルドルフがいるのが目に入った。
そして、その時のルドルフの鼻は、なんと、いつも以上にきらきらと輝いていたんだ。
サンタはすぐさま決心して、黙ってルドルフに近づくと、彼をいざなってソリの先頭に立たせたのさ。
ルドルフはサンタが何をしようとしているのかが分かって、もう夢を見ているような気持ちだった。
そのルドルフの耳にサンタの力強い声が聞こえてきたんだ。
”さあ行こう、仲間たち! 世界の空へ! 子供たちの夢へ!”
トナカイたちはいっせいに身を躍らせた。
ルドルフの鼻がひときわ明るく輝きだした。
そしてそれは、もうまばゆい光になっていたんだ。
9頭のトナカイは鈴の音とともに空へ駆け上がっていった。
霧の中にルドルフのお鼻の輝きが、すうーっと線を描いて消えていったんだ。
後に残ったトナカイたちは、ずーっとそれを見送っていた。
みんな恥ずかしいような、苦しいような、それでいてとてつもなく嬉しいような、いろんなものが混じった不思議な気持ちに
包まれていたんだ。
その夜、ルドルフはサンタのソリを立派に先導したのさ。
霧も雪も吹雪もルドルフがついていたから平気だった。
どんな家も、どんなエントツも見落とすことはなかった。
だって、そのお鼻は灯台のように輝いていたんだからね。
そうしてこの時から、ルドルフは最も有名で、みんなに愛されるトナカイになったんだ。
ずっと昔、恥ずかしいので隠してしまいたかった真っ赤で大きなお鼻は、今ではみんなから一番羨ましがられるものになったんだ!
父の話を聞き終えて、バーバラは輝くような笑みを浮かべました。
しかしそれからのロバートは大変でした。
毎晩バーバラにねだられて、ルドルフの話を繰り返ししてやらねばならなくなったのです。
やがてロバートに素晴らしいアイデアが浮かびます。
その話を本にして、バーバラへのクリスマスプレゼントにしようというものです。
ロバートは毎晩、娘が眠ってから、遅くまでルドルフの話を詩にし、綺麗な本に仕上げる作業に没頭しました。
ルドルフの本も、もう最後の仕上げの段階だという時、悲劇がロバートを襲います。
妻のエヴェリンが亡くなったのです。
昔の楽しい暮らしを取り戻したいというロバートの望みは打ち砕かれました。
もう、ロバートの宝はバーバラだけになってしまったのです。
悲しみにつつまれながらも、ロバートは毎晩、がらんとしたアパートの机に向かい、バーバラのための「ルドルフ」を作り続けました。
そしてバーバラがロバートの手作りの「ルドルフ」を見て歓声を上げた数日後、ロバートは会社のクリスマスパーティーに呼ばれました。
ロバートは気が進みませんでしたが、彼の会社の組合が、それを強く要請していました。
仕方なくパーティーに出席した彼は、余興として自分の書いた詩を持って行き、それをみんなに読んで聞かせました。
はじめはガヤガヤしていた仲間たちは、その詩を大笑いしたりして聞いていましたが、次第に話し声が聞こえなくなってきました。
・・・・・会場は静まり返り、詩を読むロバートの声だけが響きました。
そして、詩が終わると同時に、いっせいに拍手が湧き起ったのです。
このロバートの物語は1938年に起こった実話です。
そしてロバートの詩は1939年に「ルドルフ・ザ・レッドノウズドゥ・レインディアー」として出版され、250万部のベストセラーとなりました。
この本は1946年にも再販されて350万部を売り上げました。
現在の曲ができたのは1948年のことだそうです。
Rudolph the red-nosed reindeer had very shinny nose ♪
英語の歌詞をカタカナ表記しておきます。
ルドッフ ザ レッドゥノウズ レインディアー ハッドゥ ベリ シャイニー ノウズ ♪