
今回の本屋大賞受賞作品です。
私が本屋大賞を読むのは、"舟を編む"、"海賊と呼ばれた男"に続く3作目です。
結論から言うと、読後感は良くありません。
上下二巻組で、上巻は次々に登場して来る、際立ったキャラ達の絡み合いが面白く、展開もスピーディーだったのですが、
下巻ではストーリーが淀み始めて、その後半部分は、最後まで戦闘シーンが延々と続くだけの単調なものとなります。
タフな主人公と、化け物みたいにタフな敵役との死闘が、辟易とさせられるほど続きます。
なんだか、ハリウッドの二流アクションムービーを見せつけられているような印象で、"いい加減にせんかっ!"と言いたくなります。
最後に決着が着いた頃には、"ヤレヤレ、やっと終わったか...."という感じで、テンションが下がりまくっていました。
このコンテンツで上下二巻組、消費税込みの3456円はコスパ悪すぎです。
日本中で売れまくっているはずですので、新潮社と作者の和田竜氏は儲けまくりでしょうね。
なんだか一杯喰わされたような気分になりました。
今後は、私が本屋大賞受賞作品に対して、購入時に懐疑的になることは必至のようです。
とくに、値段も張り、かなりの読書時間も要求される二巻組の作品には、慎重な吟味が必要かと思われます。