はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
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癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

本屋大賞・村上海賊の娘

2014年04月16日 | 読書


今回の本屋大賞受賞作品です。

私が本屋大賞を読むのは、"舟を編む"、"海賊と呼ばれた男"に続く3作目です。

結論から言うと、読後感は良くありません。
上下二巻組で、上巻は次々に登場して来る、際立ったキャラ達の絡み合いが面白く、展開もスピーディーだったのですが、
下巻ではストーリーが淀み始めて、その後半部分は、最後まで戦闘シーンが延々と続くだけの単調なものとなります。
タフな主人公と、化け物みたいにタフな敵役との死闘が、辟易とさせられるほど続きます。
なんだか、ハリウッドの二流アクションムービーを見せつけられているような印象で、"いい加減にせんかっ!"と言いたくなります。
最後に決着が着いた頃には、"ヤレヤレ、やっと終わったか...."という感じで、テンションが下がりまくっていました。

このコンテンツで上下二巻組、消費税込みの3456円はコスパ悪すぎです。
日本中で売れまくっているはずですので、新潮社と作者の和田竜氏は儲けまくりでしょうね。

なんだか一杯喰わされたような気分になりました。
今後は、私が本屋大賞受賞作品に対して、購入時に懐疑的になることは必至のようです。
とくに、値段も張り、かなりの読書時間も要求される二巻組の作品には、慎重な吟味が必要かと思われます。