前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ちょっと困ること

2009-08-06 12:14:48 | ハイドン先生の作品
先日の話に若干つながります。


クラシック音楽の番号(第何番というやつ)は、
たまに見直されることがあります。

例えばシューベルトの最後の交響曲『グレート』は
私は第9番として覚えているのですが、
最近、第8番と表記されることがあります。
(『未完成』は第7番)

国際シューベルト協会が1978年に目録を改訂したらしいのですが、
そもそもは完成された曲に順番に番号が振られていたらしく、
昔は『グレート』は第7番だったそうです。
(『未完成』は未完のため、その次の第8番)

まあシューベルトの『未完成』や『グレート』は
名前つきの有名な曲なので、
CDを買う時や話をする際に間違うことはないですが。


ハイドン先生の作品の場合は、
ホーボーケンという方が分類した「ホーボーケン番号」
(Hob.XXXっていうやつ)がありますが、
それ以外にも「ウィーン原典版番号」やら
「ハイドン新全集版番号」やらあるようで、
とくにピアノ・ソナタで混乱?が激しいようです。

CDを買う時も、
「これはホーボーケン番号だと何番だ?」
と注意しなければなりませんし、
例えばピアノ・ソナタの「第32番」について
人と話をしていても、実は違う曲のことだった、
ということも起きかねません。


研究が進むにつれて作曲年代が判明したり、
真作・偽作の判別がついたりすることも
理由の一つだと思いますが、
一度つけられて流通?したものは
できれば訂正しないでほしいですね。