先日の話に若干つながります。
クラシック音楽の番号(第何番というやつ)は、
たまに見直されることがあります。
例えばシューベルトの最後の交響曲『グレート』は
私は第9番として覚えているのですが、
最近、第8番と表記されることがあります。
(『未完成』は第7番)
国際シューベルト協会が1978年に目録を改訂したらしいのですが、
そもそもは完成された曲に順番に番号が振られていたらしく、
昔は『グレート』は第7番だったそうです。
(『未完成』は未完のため、その次の第8番)
まあシューベルトの『未完成』や『グレート』は
名前つきの有名な曲なので、
CDを買う時や話をする際に間違うことはないですが。
ハイドン先生の作品の場合は、
ホーボーケンという方が分類した「ホーボーケン番号」
(Hob.XXXっていうやつ)がありますが、
それ以外にも「ウィーン原典版番号」やら
「ハイドン新全集版番号」やらあるようで、
とくにピアノ・ソナタで混乱?が激しいようです。
CDを買う時も、
「これはホーボーケン番号だと何番だ?」
と注意しなければなりませんし、
例えばピアノ・ソナタの「第32番」について
人と話をしていても、実は違う曲のことだった、
ということも起きかねません。
研究が進むにつれて作曲年代が判明したり、
真作・偽作の判別がついたりすることも
理由の一つだと思いますが、
一度つけられて流通?したものは
できれば訂正しないでほしいですね。