ハイドン先生のピアノ・ソナタ
全52曲を聴き終わりました。
ピアノ・ソナタに関しては、
なかなか全体像というか特徴が捕らえ辛かったです。
交響曲のような疾走感溢れる曲も少ないですし。
まあオーケストラ(弦楽器)とピアノでは
特性も違いますから当然かもしれませんが。
以前も少し書きましたが、
ハイドン先生がモーツァルトやベートーヴェンほど
ピアノ(正しくはクラヴィアというべきでしょうか)
の名手ではなかった(らしい)ことも
作品に影響しているのかもしれません。
加えて、作曲の目的も、
ピアノを教えるための教材という意味合いのものから
普通の人々が演奏して楽しむもの、
技量の高い人が演奏会で弾くもの、
などさまざまだったらしいです。
楽器に関してもこの時代は、
チェンバロからピアノへと徐々に発展していく
途上であったといえるようです。
「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」
と呼ばれるハイドン先生ですが、
「ピアノ・ソナタの父」と呼ばれていないのは
上記のような要因が重なったからでしょうか。
そういえば交響曲や弦楽四重奏曲のように
名前のついている曲が一曲もなかったですね。
とはいえ
今までハイドン先生のピアノ・ソナタは
一曲も聴いたことがありませんでしたので、
私がその「全貌」を目にするのはまだまだこれからですね。