前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

総括のようなもの2 ~全ピアノ・ソナタを聴き終えて~

2009-08-19 12:02:41 | ハイドン先生の作品
ハイドン先生のピアノ・ソナタ
全52曲を聴き終わりました。

ピアノ・ソナタに関しては、
なかなか全体像というか特徴が捕らえ辛かったです。

交響曲のような疾走感溢れる曲も少ないですし。
まあオーケストラ(弦楽器)とピアノでは
特性も違いますから当然かもしれませんが。


以前も少し書きましたが、
ハイドン先生がモーツァルトやベートーヴェンほど
ピアノ(正しくはクラヴィアというべきでしょうか)
の名手ではなかった(らしい)ことも
作品に影響しているのかもしれません。

加えて、作曲の目的も、
ピアノを教えるための教材という意味合いのものから
普通の人々が演奏して楽しむもの、
技量の高い人が演奏会で弾くもの、
などさまざまだったらしいです。

楽器に関してもこの時代は、
チェンバロからピアノへと徐々に発展していく
途上であったといえるようです。


「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」
と呼ばれるハイドン先生ですが、
「ピアノ・ソナタの父」と呼ばれていないのは
上記のような要因が重なったからでしょうか。

そういえば交響曲や弦楽四重奏曲のように
名前のついている曲が一曲もなかったですね。


とはいえ
今までハイドン先生のピアノ・ソナタは
一曲も聴いたことがありませんでしたので、
私がその「全貌」を目にするのはまだまだこれからですね。