こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

もの想う秋かな

2024年10月29日 02時36分03秒 | 結婚式

「時代が違うから」
 当然のように言い放つ娘。
 連れてきた運命の相手を紹介する場だった。
 昔気質の父親です、そう簡単に認められないのは仕方ありません。ネットのゲームを通じた出会いなのも、私の理解を超えていた。
「お父さんの考えは、もう古いの」
 言い返せないのは、相手が目に入れても痛くない末娘だからだ。
「お父さん」
 妻がひょいと袖をひき、話を引き継いだ。
「あなたたちの思いは分かったけど、もう少し時間をくれない」
 妻に諭されて娘は頷いた。
「いい人そうよ、彼。本人たちがいいなら
 妻に説得されても納得はいかない。高齢者の仲間入り以来、頭が固くなっているのは自分でも理解している。それでも結婚となれば話は違う。慎重になって然るべきだろう。
「あなたの娘は、もう立派な大人なんだから。いつまでもお父さんっ子じゃないの」
「ああ」
 返事は反射的に返す。ただ納得には程遠い。
 妻の言う通り、末娘は「お父さん子」といっていい。赤ちゃんの頃から、娘の子育ては父親主導だった。。
 当時は共稼ぎ。そしてすれ違い夫婦だった。深夜専属で働くわたしは、普通の時間帯に勤務の妻と交代して子育てを引き受けた。
 夜勤明けで眠いのを我慢、娘のために踏ん張った日々。授乳やオシメ替えもも苦にはならなかった。愛すべき娘を育てる喜びを感じさえした。家の中ばかりでは退屈だろうと、近辺の公演を渡り歩いて遊ばせた。
 どこにいても娘から目を離すことはなかった。川遊びや虫好きに付きあい、自然の中を遊び回る。娘の笑顔を絶やさぬために夢中だった。母親より私になついた時期さえある。父親冥利に酔い、幸福感に浸った。
 中学の頃まではお父さん子でいてくれた娘も、父親離れの時期を迎えた。
 そして、ついに「時代が違う」と突き放されるまでになった。
 娘の結婚を素直に喜べないのは、そんな増え合いの自家がったからに他ならない。わたしに変わり、妻が奔走して娘の結婚は形を成していった。
 いつまでも難しい顔の父親に、娘は言葉すらかけなくなった。寂しさや虚しさは募ったが(勝手にしろ!)と開き直った 。
「形式ばった結婚式はしたくないし、新婚旅行もやめる。お金は新婚生活に使いたいから」
 結婚前の挨拶に来た娘と相手は、そう主張した。(新婚旅行も祝いの席も、ケジメの意味を持つ。盛大に祝って貰うから結婚の意味の重さが分かるのだ。そう信じるようになったわたしも、結婚式と新婚旅行は無駄だと思い、パスする気だったのを思い出す。あれは若かったせいだろうか。だとすれば、娘らの言い分も当然といえば当然だ。
 しかし、忠告すべきことはするべきだ。
「これはケジメだ。親兄弟や祝福を望むみんなに祝われる場を設けないとアカン。二人の旅立ちのためにも」
「それはお父さんの言う通りやわ。私らもケジメなんか古い考えやて思ってた。でも祝って貰ったというケジメを経たから、半世紀近く夫婦でいられたと思うの。だからあなたらにもそうしてほしい。そうよね、お父さん」
 匙を投げられたわたしは、慌てて頷いた。
 結局隠れ家的なステーキ屋を借り切った「結婚お披露目会」を妻が計画、実現した。
 もやもやとした複雑な思いを抱えて、その日を迎えたのは、わたしも娘も同じだった。
「おめでとう!お二人さん、長くお幸せに」
近親が集う中で祝われた娘は、なんと涙目に。喜びでクシャクシャの、涙が溢れる笑顔!
そして私もボロボロ涙を流していた。
「幸せになれよ。おめでとう!」
 涙の祝福に、娘はお父さん子に戻っていた。
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やはりイベントはサイコー!

2024年10月28日 02時05分32秒 | 結婚式
きのうアスティア加西3Fでイベント。
ハロウィンパーティのプログラムで実施の、
「つねじいさんと和月さんのの朗読まんまるシェ~♬」
 いつもは私ひとりでおひとりさま興行?をやっているが、
今回は女性二人との共演である。
お昼一時半開演だが、
用意のため朝8時半にアスティア会場入り。
用意は、やはりおひとりさまで、
黙々と取り掛かる。

本番は、
わたしも出演者。
十八番の紙芝居と児童書の朗読をして楽しんだ。
私が苦手な手遊びと腹話術を被投資てくれたのは、
実は人生のパートナー。
若い頃ともに演劇活動に頑張った間柄でもある。
彼女は、むかし保母さん。
読み聞かせや手遊びや歌などはお手の物だ。
そしてもうひとりのスーパーレディが読み記汗と、
バラエティに富んだ催しとなった。
親子連れのお客さんも、
かなり乗ってくれた寄す。

終わって片付けると、
一挙に襲う幸福感。
子供たちの笑顔は最高である。
また次の機会につなげていこうと、
和は身を鼓舞するつねじいさんなのである。
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きつさと楽しさの協奏曲

2024年10月26日 02時04分47秒 | 結婚式
あと一日。
ほぼめどがついたイベントの用意。
あとは朗読人としての朗読シュミレーション。
児童本の朗読に紙芝居がつねじいさんの担当プログラム。
本のめくり方や、手で支える位置の確認など、
朗読をスムーズに進めるための基本動作のシュミレーションも欠かせない。
当日は午前中に舞台設定を済ませることになる。
段取りを何度も頭で繰り返す。
用意はおひとりさまになる可能性も計算に入れる。
今回は演者の二人を迎えるから、
準備に抜け落ちがあっては大変だ。
しかし、
忙しくなればなるほど、
楽しくなる。
私がたどった人生の縮図ともいえる。

めーっるに入ったのは、
12月に予定する、
「ねひめ広場DEクッキング}のチラシ案が送られてきた。
私が企画する2024年度ラストイベントである。
まだまだ息が抜けそうにない。
いや~~楽しいなあ、人生終盤戦、大いに楽しみたいものだ。(ウン)
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あせあせあせ~!

2024年10月25日 09時54分24秒 | 結婚式
ハロウィンイベントにむけて制作中。
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しばらく馬車馬状態で

2024年10月23日 23時59分59秒 | 結婚式
27日の、
ねひめ広場で実施される。
運営会議主催の
「ハロウィンパーティDE謎解き」イベントと併催で行う「つねじいさんの朗読まんまるシェ~♬」の準備に向けてまっしぐらのスタートである。
今回は朗読びとに、ふたりの女性を迎えて、
プログラムも楽しくなりそうだ。
用意万端は、つねじいさんのお役目である。
いつもイベントの一週間前からは、
他に手が付けられないほど集中してしまう。
根っから不器用だから、そうなるしかないのだが。
その間はブログも多分書けないかもしれないなあ。
とにかくイベントの成功へ向けて「よ~そろ~~!」である。

そうそう、来年の話で鬼に笑われそうだが、
来年の夏休み期間に、
「ふるさと川柳創作講座(仮称)」実施が内定。
公民館の講座ドラフト会議で指名された企画である。
子供さんと楽しい時間を紡げるように、
これまた用意を怠れない。
もう少しだけ、
シニア魂に発破をかけ続けなければ。
つねじいさん、ガンバ~~!(笑い)なのだ。
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秋の味覚を楽しむ

2024年10月23日 01時26分49秒 | 結婚式
さいとう農園は秋色に染まっています。
コスモスが風にそよぎ、
植えて数年目の柿が三個も食べごろに実ってくれました。
今夏の酷暑の影響なのか、
そこらかしこで柿の実が壊滅?状態らしいのに、
畑の隅で三個も収穫できたのです。
他の実は青いときにパラパラと落ちてしまっていました。
しかも桃栗三年柿八年というので、
育てても実は食べられないなあと諦めていたつねじいさんでした。
八年どころか、
あと数年生きられるかどうかの後期高齢者なのですから。
それが見事に熟れてくれたのです。
そんなこんなで感動の試食になりました「美味い!」
もう死んでもいい!なんて、
まだまだ思いませんが。(笑い)

そしてサツマ芋を掘ると、
(!)期待以上の立派なさつま芋がゴロゴロ。(最高の気分です)
ふと気付くと、
源ちゃんが我を忘れた様子で「フゴフゴ」
鼻を突っ込んで掘るわ掘るわ……(唖然!?)
そしてポリポリかじります。
瞬く間に平らげてしまいました。
美味いものは本能的に分かるんでしょうね。(苦笑)
美味いものはみんなで分け合って食べると、
さらに美味しくなるものです。

しばらく干したら、
サツマイモ三昧の食卓を飾ることになるのです。
いやぁ~もうよだれが……

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多忙な中で味わう幸せ気分

2024年10月21日 12時31分12秒 | 結婚式
きのうは忙しい日となりました。
朝はムラ仕事で池の水落とし口の補修仕事。
池守というお役に付いているのです。
しかし池の土手を下りるのも、
きつい勾配をあぐねてしまう年齢です。
泥に足を取られながら頑張ってくれる若い人を見守るのが精いっぱい(苦苦笑)
しかし高齢化が顕著なムラ、しかも少子化、若者の流失……先を見通せない現状はいや増すばかり。
祭りもそうなんですが、
ムラの共同作業も展望が開けなくなりつつあります。(ため息)

ともあれ、
午後は娘夫婦に招待されての神戸行き。
転勤する娘婿に合わせての転居で、
高砂から引っ越ししたのが、
ようやく片付き落ち着いたようです。
結婚してから、3.4回目の転居になるのかな。
いやはや会社勤めも大変です。

ついでに11月に出向く予定になっている湊川を歩いてみました。
久々の神戸、いやあ懐かしかったなあ。
目的も果たし、娘のマンションでの出前団らん。
姉娘の孫を引き連れての参加です。
娘夫婦が頑張った手作りのご馳走に頬も緩みました。
娘が独身時代から可愛がっている、
ねずみ?の〇〇ちゃんも、
もうお年ですが、元気で手を出せばスルスリと歓待してくれました。
息子の顔はありませんが、
家族のだんらんが復活したひととき、
幸せなんだなあ、ぼくはって、
改めてかみしめたつねじいさんなのでした。
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よろしく

2024年10月19日 13時49分46秒 | 結婚式
27日、
アスティア加西3Fねひめ広場毛、
お会いしましょう。ガァーガァー!

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ハロウィン朗読イベント全容決まる

2024年10月18日 00時11分45秒 | 結婚式
27日(日)に実施される、
ねひめ広場主催の、
ハロインパーティde謎解きイベントの中で催す、
つねじさん企画の「朗読まんまるシェ~~♬」の、
全容がほぼ決まりました。
今回はおひとりさまではなく、
アマ劇団で共に汗をかき頑張った仲間が花を添えてくれます。
なんと腹話術まで披露してくれるというから嬉しい限りです。
実は彼女、私の人生のパートナー。
数十年ぶりの共演に、、
気を引き締めなおして、
真面目に練習するつねじいさんなのです。
27日はアスティア加西3F地域交流センターで、
1時30分に開演します。
近くにおいでの節は、
ちょこっと覗いてみてくださいね。

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食育を考える場へ

2024年10月17日 02時37分31秒 | 結婚式
きのうは加西市役所へ。
食育推進ネットワーク会議に出席するため。
加西市における職と健康推進の提案を検討する場に参加したのです。
調理人のキャリア半世紀あまりのわたし、
いまは有機野菜を栽培する「さいとう農園」で、
畑仕事に励む一方、
親子DEクッキングの講座を進めています。
ということで食育推進するメンバーが揃う会議に、
市民代表の一人で参加できる機会をいただいたのです。
おかげで、
日ごろ食育に関わる中での思いや、
現場で生じる疑問などなど、
少しの意見や提案もさせて頂き、
食育の現状を学べたことに感謝感謝です。

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