「小さくて毛が長く、かわいい犬や。見た?」
もう必死。
愛犬トトはどこに行ったのか?
我が家で飼っている小型の老犬だ。
目はショボつき見えていない。
動きものろい。
油断だった。
トトを散歩させるため、戸締り中だった。
まさか勝手に動くとは……!
足元を見てビックリ。
トトがいない。
見回すと、
百メートルほど向こうをトットコ、トットコ歩いている。
リードも引きずっている。
慌てて追っかけたら、家の中で電話が鳴りだした。
(トトは年寄りやから)と電話を優先。
それが間違い。
トトの姿は忽然と消えた。
大事な家族のトトを求め村中を探し回った。
「その犬やったら、保健所に届けたよ」
区長に教えられ、すっ飛んでいった。
トトは無事だった。
ケージの外から呼びかけたが無反応。
何かを探している様子だった。
「飼い主さんを探してるんやね」。
職員が優しく言った。
お前も探してたのか。
幸せな気分だった。
もう必死。
愛犬トトはどこに行ったのか?
我が家で飼っている小型の老犬だ。
目はショボつき見えていない。
動きものろい。
油断だった。
トトを散歩させるため、戸締り中だった。
まさか勝手に動くとは……!
足元を見てビックリ。
トトがいない。
見回すと、
百メートルほど向こうをトットコ、トットコ歩いている。
リードも引きずっている。
慌てて追っかけたら、家の中で電話が鳴りだした。
(トトは年寄りやから)と電話を優先。
それが間違い。
トトの姿は忽然と消えた。
大事な家族のトトを求め村中を探し回った。
「その犬やったら、保健所に届けたよ」
区長に教えられ、すっ飛んでいった。
トトは無事だった。
ケージの外から呼びかけたが無反応。
何かを探している様子だった。
「飼い主さんを探してるんやね」。
職員が優しく言った。
お前も探してたのか。
幸せな気分だった。