草刈り機がいきなり止まった。
それっきりうんともすんとも言わなくなってしまった。
近くのJAに持ち込んだが、
修理するより買い換えた方が良いとの診断。
確かにあるべき部品が破損して使い物ならないのは明らか。
寿命ということで諦めることにしたが、
草がひっきりなしに成長する季節。
何とかしなければならないが、
ここしばらく高額出費が続き、すぐ間に合いそうにない。
ここは慌てず騒がずでいくしかなさそうだ。
源ちゃんはすっかり許へ戻った様子。
好きなボール遊びにも興味が戻ったようだ。
暫く遊んで、
明日からの企画展の用意に掛かった。
企画に必要な文献を開いたが、
目が思うように働いてくれない。
小さい字が見えないのはきつい。
なんとか必要な項目を読み終えたものの、
自分の限界に思い知らされた格好である。
「目がわるくなるから、暗いところで本を読むな」
両親に叱られながらも、
本を読むのがやめられなかった。
本の紙質も悪い時代。
明るいところで読んでも長時間はしんどいほどだった。
それが読みたくて、
親の目を避けてむさぼるように読んだ。
布団の中で、薄暗いべ便所で、
電気代がもったいないと怒られるので、
月の光やろうそくの炎を頼りに読み続けた。
本の世界以外身の置き所がなかったヘンな子供が、
生きる目標とした読書だった。
そして運命に従い、
眼鏡が欠かせない人生に。
日々の生活に支障があっても、別に後悔はない。
本が私の人生を切り開いてくれたのは確かだから。
それっきりうんともすんとも言わなくなってしまった。
近くのJAに持ち込んだが、
修理するより買い換えた方が良いとの診断。
確かにあるべき部品が破損して使い物ならないのは明らか。
寿命ということで諦めることにしたが、
草がひっきりなしに成長する季節。
何とかしなければならないが、
ここしばらく高額出費が続き、すぐ間に合いそうにない。
ここは慌てず騒がずでいくしかなさそうだ。
源ちゃんはすっかり許へ戻った様子。
好きなボール遊びにも興味が戻ったようだ。
暫く遊んで、
明日からの企画展の用意に掛かった。
企画に必要な文献を開いたが、
目が思うように働いてくれない。
小さい字が見えないのはきつい。
なんとか必要な項目を読み終えたものの、
自分の限界に思い知らされた格好である。
「目がわるくなるから、暗いところで本を読むな」
両親に叱られながらも、
本を読むのがやめられなかった。
本の紙質も悪い時代。
明るいところで読んでも長時間はしんどいほどだった。
それが読みたくて、
親の目を避けてむさぼるように読んだ。
布団の中で、薄暗いべ便所で、
電気代がもったいないと怒られるので、
月の光やろうそくの炎を頼りに読み続けた。
本の世界以外身の置き所がなかったヘンな子供が、
生きる目標とした読書だった。
そして運命に従い、
眼鏡が欠かせない人生に。
日々の生活に支障があっても、別に後悔はない。
本が私の人生を切り開いてくれたのは確かだから。