弁当製造工場は深夜の仕事だ。
明け方まだ薄暗い時間に仕事は終わる。
「ほな、行きましょか」
同僚の誘いで向かうのは工場近くにあるコンビニ。
そこで熱い缶コーヒーを奢りあう。
腹が減っていれば、パンか軽食を買う。
なんでもありで重宝にしていた。
「ありがとうございます」「サンキュー。朝早くから大変やね」「バイトですから」「あんまし無理せんときや」「はい。ありがとうございます」
ひと晩中、弁当作りに集中で、人との会話に飢えている。
コンビニ店員との受け答えで、ようやく人心地が付く。
その癒しがあるから、早朝のコンビニ通いはやめられなかった。
同じように人恋しいのか、あるいは空腹に耐えられないのか、職場の同僚たちで店は朝早くから大いに賑わった。
朝の早すぎる時間で家に帰っても、家族は寝入っている。
結局ひとりでモサモサ飲み食いをやるだけだ。
それくらいなら、コンビニで身も心もあったまるまで過ごすほうがいい。
コンビニは、そんな孤独な深夜勤務のわたしたちのたまり場となっていた。
ひさしぶりに寄ってみたコンビニ。
えらくスィーツがそろっていたり、心なしかスマートに変身していた。
記憶に刻まれた、あの熱い缶コーヒーを買って飲んだ。
懐かしい味だった。

明け方まだ薄暗い時間に仕事は終わる。
「ほな、行きましょか」
同僚の誘いで向かうのは工場近くにあるコンビニ。
そこで熱い缶コーヒーを奢りあう。
腹が減っていれば、パンか軽食を買う。
なんでもありで重宝にしていた。
「ありがとうございます」「サンキュー。朝早くから大変やね」「バイトですから」「あんまし無理せんときや」「はい。ありがとうございます」
ひと晩中、弁当作りに集中で、人との会話に飢えている。
コンビニ店員との受け答えで、ようやく人心地が付く。
その癒しがあるから、早朝のコンビニ通いはやめられなかった。
同じように人恋しいのか、あるいは空腹に耐えられないのか、職場の同僚たちで店は朝早くから大いに賑わった。
朝の早すぎる時間で家に帰っても、家族は寝入っている。
結局ひとりでモサモサ飲み食いをやるだけだ。
それくらいなら、コンビニで身も心もあったまるまで過ごすほうがいい。
コンビニは、そんな孤独な深夜勤務のわたしたちのたまり場となっていた。
ひさしぶりに寄ってみたコンビニ。
えらくスィーツがそろっていたり、心なしかスマートに変身していた。
記憶に刻まれた、あの熱い缶コーヒーを買って飲んだ。
懐かしい味だった。
