こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

ほどほど

2017年01月31日 02時08分02秒 | Weblog
男兄弟、
しかも年子と条件がそろえば
兄弟喧嘩はして当然。
小さいころから何かにつけて
兄と喧嘩を繰り返していた。

「仲のええ証拠や」
と父は口出ししなかった。
ただ一度だけ、
思い切りひっぱたかれたことがある。
喧嘩のはずみで、
手元にあった算盤で
兄の頭を叩いてしまったのだ。
すかさず父は無言でわたしを殴り飛ばした。
あっけにとられて
痛みを感じる間もなかったが、

「ええか!素手での喧嘩は
自然と加減しとる。
それが人間や。
凶器を使えば加減はでけへん。
死ぬことやってあるんや。
よう覚えとけ!」

 初めて見る父の形相と怒声に、
自分のしでかしたことが、
いかに大ごとだったかを思い知らされて
震えあがった。

 以来、
兄弟喧嘩は素手に徹底した。
それも程々の力加減を
意識したものだったと思う。
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酢ッパイ

2017年01月30日 10時17分28秒 | Weblog
「そんなもん黒酢で
いっぺんに治りよる」

 職場の健康診断で数値が高く
心配顔の私に同僚が言った。
五歳年上なのに
元気が有り余っている相手の言葉に
抵抗なく従った。

 黒酢を飲み始めて
何日もしないのに、
血圧は下がるし、
便通も安定した。
もう黒酢さまさまである。
ただ高い。
健康をタダでとは思わないが、
それにしては高い。
そこで頭をよぎったのが、
黒酢も穀物酢も同じ酢。
なら効果だって、
そんなに差はないはずだ。

 穀物酢に切り替えた。
微糖の紅茶などに加えて
飲み続けた。
体調は
黒酢を飲んだ時と同じく快調。
以来、
穀物酢飲料を愛飲している。

 いちいち作るのも面倒で、
ペットボトルに作り置きを詰めて
冷蔵庫に常備しておいた。
それを妻が、
ただのお茶だと思い
口にしたから大変だ。
取りつく島のない怒りようだった。

夫婦でも
健康への取り組みは違って当然だ。
それ以降は
ペットボトルのラベルをはがし、
「飲むな!毒だ」と
マジックで書いている。
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フゥ~ッ!

2017年01月29日 00時18分20秒 | Weblog
終わったー!
やっと終わりましたよ、まちライブラリー。
これで解放感がいっぺんに!
この1週間、広報と準備と打ち合わせ、イベントのけいこ、そしてまたまた風邪ひきさんと、いやー目まぐるしかったなあ。
結果は18名の来訪者で、ど田舎ライブラリー大成功!
ホットして、気が緩みました。

明日から
また普通の生活が始まります。
それが一番だなと思う次第です。。(年を取ったせいですかね・苦笑)

そんなときにまた朗報が。
尾崎士郎賞入選です。
これで生活のテンポの切り替えがスムーズに進みそうです。

とりあえず、
今日は早く寝ることにします!
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走ってます!

2017年01月22日 01時58分36秒 | Weblog
やったー!
ついにまちライブラリーの
お披露目ともいうべき
『ど田舎でほん交流会』企画の
用意万端ついにやり遂げました。
昨日は看板・立札など
を仕上げて「やったー!」

この一週間あまり、
やることが多くて、
他のことが
何一つ手につかない状態だったのだ。
それが、ようたくゴールを迎えた。
頑張った自分にカンパーイ!である。

あとは28日の交流会まで
イベントの練習だけ。
きょうからは朗読の稽古。
ここしばらく声を出す生活をしていないので、
まず発声練習からだ。
声を出す日々を続けていれば
しょうしょう年を食っても平気だが、
声を出さない生活と老いの進行が重なると
やはり声が出にくくなっている。
「アイウエオ、アオ!」
「ギャヤギュゲギョ!」
「あめんぼ赤いなアイウエオ……!」
「おあやや母親にお謝りなさい。おあやや……!」

きょうはやり過ぎて声がかれている。
こりゃ相当訓練しなきゃだめだな。

しかし、
ただいま二度目の青春真っ只中気持ちいいのだ~!

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雪やこんこん

2017年01月16日 01時37分04秒 | Weblog
想定外の大雪。
とても車で出かけられる状態ではない。
アルバイトでシフトが組まれた娘は、
「休めないよ」と頭を抱えた。

「よし歩いていくか。ついててやるから」

 わたしの申し出に娘は愁眉を開いた。

 降りやまない雪の中を父と娘は歩いた。
十センチは積もった雪に
溝も段差も覆われて分からない、
経験のない娘にはかなり危険だ。

 仕事をしていたころ、
しょっちゅう雪に見舞われて
歩いた経験がある。
神経をピーンと張り娘の前を歩いた。
時々振り返り様子を見ては声をかける。
懸命に歩く娘がいじらしい。

 一時間ちょっとの雪中ウォーキングだった。

「時間間に合ったか?」
「うん。大丈夫」

 職場に向かう娘を見送る父親が
味わう得も言われぬ満足感。
娘の役に立ったのが嬉しい。

 折り返して家路についたわたしの携帯に
メールが入った。
なんと娘からだった。

「お父さんすごい♡面白かったよ。有難う」

 横殴りの雪の中、
思わずにやけてしまった。

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寒いこころ

2017年01月13日 13時38分42秒 | Weblog
この冬最強の寒波が居座り、
かなり雪が降る予報が出た。
降雪地方は大変だが、
わがふるさとに関しては最近寒いといっても
さほど身に応える気がしない。
気のせいだろうか。

その昔冬になると、
雪につらら、氷のオンパレードだった。
霜柱を踏みしめて学校に通い、
池に張った分厚い氷の上を滑り遊んだ記憶がある。
雪やつららを口に入れて溶けて冷たい感触を
存分に味わったものである。
冬休みに描く宿題の絵は、
いつも雪景色だった。

そんな冬の風景が
とんと描かれなくなったのは寂しい限りである。
子供たちに父親の楽しかった思い出を語っても、
思いついたように降る雪しか知らないからキョトンとしていた。
親子で思い出の共有ができる時代は、
もう来ないだろう。

豊かな四季の変化に驚かされ感激したふるさとは、
どこかへ行ってしまった。
温暖化のせいだろうが、
子や孫の未来を思い、
切歯扼腕しっぱなしの冬真っ盛りである。
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うふっ?

2017年01月12日 14時19分11秒 | Weblog
今日は孫のお祝い。

初誕生日を祝う一升モチを用意して、
あとは時間待ち。

早いものだ。
ただ感慨は少ない。
身近にいれば別なんだろうな。

とはいえ、
久しぶりに孫の顔が見られる。
その嬉しさは格別だ。

午前中に免許証の更新手続きを済ませた。
今回は視力検査に落ちるかなと
危惧していたが、
なんとかやり直してクリア。
次回はもうないだろうなあ。
そんなことを思いながら、
警察署を後にした。

ちなみに
安全協会は今回はNO。
妻が手渡してくれた5000円では
会費に満たなかったのだ。
しかし
いつも疑問に思っていたが、
安全協会ってどんな位置づけなのだろう?
「今回はよしときます」
で入会しなくて済む類いのものなのだ。

さあ、あと数時間で孫の顔を拝みに
高砂詣でです。

もうひとつ
さっき来た郵便物。
前に報告したちくぜん平和メッセージの件だった。
目を通すと、
旅費と宿泊費の案内だった。
総額5万近い金額。
宿泊費や雑費まで計上してある。
至れり尽くせりだ。

旅費しか想定していなかった分
嬉しさは倍増だ。
これで
心置きなく福岡に行けそうだ。(ホッ!本音で安堵しています)
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やるっきゃなかったあの日

2017年01月11日 03時04分02秒 | Weblog
職場恋愛に失敗、職場もい辛くて退職。
二十代半ば、若さゆえの暴走だった。

新しい仕事はすぐ見つかったが、心の傷はそう簡単に癒えない。
単調な働くだけの日々。
虚しさは募り滅入る一方だった。

(これじゃ駄目だ。なにかしなくちゃ!)

切羽詰まって頭をよぎった思い。
なにかやるとすれば、あの挫折の日まで続けていたものしか浮かばない。アマチュア劇団に参加していた。
といっても、その他大勢のひとりで、金魚のフン的存在。
しかし、ほかに趣味も友達もない。
仕事や日常のストレスを発散させられる唯一の場であった。

やると思い立っても、無断で退団したグループに戻る勇気はない。
やるなら自分でその場所を作るしかなかった。
単純にそう考えた。

優柔不断で自信のない性格なのに、嘘みたいに行動を始めた。
自分でも驚いた。
練習場を探し、グループ名を決め募集チラシを作る。
新聞社の支局にも足を運び、記事にして貰った。
すべてが初めてで試行錯誤の連続だった。
自分が自分でいられる世界をと夢見る強い思いが、その原動力になっていた。

二十名近い参加者を前にしたプレッシャーも必死に堪えた。
徹夜で必死にマスターした演劇の基礎知識を彼らに披歴した。
人をリードする大変さに押しつぶされそうになりながらも、なんと責任感を覚えていた。

仕事以外に生まれた目標は日々の生活を充実させてくれた。
新しく得られた仲間のために、新たな知識を学びに飛び回り、持ち帰った成果を実践してみせた。
変わる自分、成長する自分がそこにいた。
あの悶々と失意のどん底であがいた姿は、もうどこにもなかった。

「求めよ、さらば開かれん」は他人のためにある言葉だと思っていたのは間違いだった。
何かを手にするためには自分が行動するしかない。
それを自ら実証したのだ。

 アマ劇団は実に三十年近く活動を続けた。
ともに成長し続けたわたしを褒めてやりたい。
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成人式

2017年01月09日 01時40分47秒 | Weblog
朝早くからバタバタうるさい。
目を覚まされたが、
黙っていることにした。

末娘の成人式である!

美容室にでかけるらしい。
こんな時に
「どこ行くんや?」
なんてのんびりと質問をしたら
どんなお返しがあるるかわかっている。
今日も
お父さんは口を閉じていれば
無難でいられるのだ。

「お父さん、写真うまくとれへんよ」
やっとお呼びがかかった。
映しても全体が明るくならないのだとか。


結局
フラッシュで解決した。
おかげで娘の晴れ姿と真正面から対面である。
普通なら、
「カメラはええねん」
と嫌われるところだが。
中学生ぐらいまでは、
私のカメラの前に喜んで立っていた娘の変化に
ここ数年寂しい思いをしていたのだ。

美しく成長した娘の姿にメロメロ感動だ。
臆面にも出しはしないが、
いやはや気配り父さんは苦労が絶えない。

これで4人の子供たちの成人式出陣(?)に立ち会えたわけだ。

私自身は
仕事を優先して参加しなかったせいもあって
感慨深いものを感じる。

さあ、
あとはひとり寂しく
家でお留守番だな。

パソコンに取り込んだ娘の晴れ着姿のデーターを
プリントして
じっくり喜びに浸ることにするか……。
(今日は写真が楽しめるから、ウジひとつだな・ハハハハハハ、ハァ~)
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くだらない話

2017年01月08日 01時38分46秒 | Weblog
いよいよ成人式を迎える娘
その前日に
母親と出かけた先は小学校
20年前、
校庭のどこかに埋めた
タイムカプセルを開ける日だという。
その時の児童も保護者も
大半が集うらしい。
それが父親はお呼びじゃないらしい。

タイムカプセルなど
無縁だった時代を生きた私
やはり興味があるのだ!
「お母さんらが顔を合わせるところに
お邪魔虫でしょ」
そうかいそうかい、いいよ。

てなわけで無念さを抑えるために、
今日は
縁台やベンチ椅子のペンキングに打ち込んだのだ。
2年ばかりほおって置いたので
剥げかかっている。
半日がかりで塗り終えた。
真っ白になった縁台たちの
輝きに満足満足。
いつの間にか、
タイムカプセルに立ち会えなかった無念さは
消え去っていた。
余計なことを忘れるには
何かの作業に打ち込むのが一番だよな。

しかし、
娘らが帰宅したのは夜の10時過ぎ。
「あー、楽しかった!」
「面白かったよ。みんな久しぶりだから話が弾んちゃった」

そうですか、
父親が一人寂しく
家族のためにお稲荷さんを作って待っていたのに
たぶん頭の片隅にも
父親のしょぼくれた姿は
浮かびもしなかったのだろう。

「おとうさん、これおいしい!」
「うんうん。確かにおいしい」
このセリフに
やっと笑顔になれた。
なんという単純さ。
まあ今に始まったことではない。
それで
家族がうまくまとまっているのだ。
何も文句はない……でも……(ウジウジウジ)
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