十二月に迎えた誕生日。
周囲の祝福もなくなる七十一。
自身も嬉しさなど感じない。
「お父さんに
プレゼントが届いてるよ」
妻がスマホを見せてくれた。
名古屋で働いている長男からのメール。
忙しいせいか、
ここ数年家に戻ってこない息子。
世間並みに
父と息子の男同士で酒を酌み交わすなど
、生真面目さが取り柄の父には
無縁の相手だった。
そんな父親でも、
顔を見られないと寂しいものだ。
(元気にやってるかな。
無理するなよ)と
いつも心で呼びかけている。
「今年中に一度帰れそうだ。
僕には
一番大切な
お父さんお母さんがいる家だから」
サラッと書かれたメールだが、
思わずグッと来た。
しょっちゅう連絡を取っている
母親だけではない。
無愛想な父親も
大切な一人だといってくれている。
感激して当然だろう。
この一年、
身近な人の病気や死が重なり、
暗い気持ちのまま終わるところだったが、
息子のメールで
希望と喜びを取り戻せたようだ。
周囲の祝福もなくなる七十一。
自身も嬉しさなど感じない。
「お父さんに
プレゼントが届いてるよ」
妻がスマホを見せてくれた。
名古屋で働いている長男からのメール。
忙しいせいか、
ここ数年家に戻ってこない息子。
世間並みに
父と息子の男同士で酒を酌み交わすなど
、生真面目さが取り柄の父には
無縁の相手だった。
そんな父親でも、
顔を見られないと寂しいものだ。
(元気にやってるかな。
無理するなよ)と
いつも心で呼びかけている。
「今年中に一度帰れそうだ。
僕には
一番大切な
お父さんお母さんがいる家だから」
サラッと書かれたメールだが、
思わずグッと来た。
しょっちゅう連絡を取っている
母親だけではない。
無愛想な父親も
大切な一人だといってくれている。
感激して当然だろう。
この一年、
身近な人の病気や死が重なり、
暗い気持ちのまま終わるところだったが、
息子のメールで
希望と喜びを取り戻せたようだ。