こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

母のおむすび

2024年09月23日 22時54分59秒 | 結婚式
田舎に住んでいると、秋はうまいものが食卓を占領する。
その主役は新米。
10数年前には田んぼで大事に育てて収穫したが、今は営農から保有米として購入している。
スーパーのものよい少し安く買えるのに、その食味は最高である。
きのう手にした玄米を精米、さっそく炊き上げた。
ご飯があればおかずは要らないというぐらいに、
新米の味は格別である。
待ちかねたように子供たちからの依頼で、ふるさとの味を小分けして送ってやる。
これぐらいしかできない情けない親だが、子供たちは素直に喜んでくれる。
親を思いやれる子供たちに育ってくれたことに感謝である。

炊きあがった新米を前にすると、香しい香りが、記憶をよみがえらせてくれる。
田舎に生まれ育った私。当時は貧しい時代。普段は麦ごはんが主食。それが新米の時期は真っ白いご飯が食べられたものである。

子供のころいつも空腹を抱えていた気がする。母の握ってくれた塩むすびが空腹をいやしてくれた。おかずといえば黄色いたくあんが添えられていた。ほかにおかずはめったにないが、そんなものは必要なかった。母がにぎってくれた塩むすびのうまさは世界一だった。山盛りのおむすびは、私と兄がパクパクパクッとたいらげてしまったものだ。

夕食の新米ご飯、私は佃煮昆布で2ハイ食べてしまった。この瞬間、田舎に住んでいる幸せに浸るつねじいさんであった。
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