「もうあかん。
俺、もう死んでまう!」
「もう聞き飽きたよ、
そのセリフ。
大体死ぬ死ぬっていう人が
素直に死んだの
聞いたことないわ」
風邪で高熱にうなされる
わたしの弱音に、
妻はいつも
容赦のない皮肉をくれる。
確かに、
何かにつけて
「死ぬ死ぬ」を連呼するのは
反省するが、
もしものことだってある。
「あんたもう七十やろ.
生き過ぎやないの」
「あほ言わんとけ。
俺のおやじ、
去年百歳になったんやど。
まだグランドゴルフに通ってるぐらい
ピンピンしとるのに、
息子が先に逝ったら、
世間様に
笑われてしまうがな」
「呆れた、
少しも死ぬつもりあらへん」
待ってましたとばかり
また妻の皮肉。
(おやじの百歳を超えたる!)と
ひそかな思い、
妻にはどうやらお見通しらしい。
こうなれば開き直って
「死ぬ死ぬ、死んでまう」を
連呼してやる。
それで亭主が長生きすれば、
妻がどんな顔をするか
楽しみである。
俺、もう死んでまう!」
「もう聞き飽きたよ、
そのセリフ。
大体死ぬ死ぬっていう人が
素直に死んだの
聞いたことないわ」
風邪で高熱にうなされる
わたしの弱音に、
妻はいつも
容赦のない皮肉をくれる。
確かに、
何かにつけて
「死ぬ死ぬ」を連呼するのは
反省するが、
もしものことだってある。
「あんたもう七十やろ.
生き過ぎやないの」
「あほ言わんとけ。
俺のおやじ、
去年百歳になったんやど。
まだグランドゴルフに通ってるぐらい
ピンピンしとるのに、
息子が先に逝ったら、
世間様に
笑われてしまうがな」
「呆れた、
少しも死ぬつもりあらへん」
待ってましたとばかり
また妻の皮肉。
(おやじの百歳を超えたる!)と
ひそかな思い、
妻にはどうやらお見通しらしい。
こうなれば開き直って
「死ぬ死ぬ、死んでまう」を
連呼してやる。
それで亭主が長生きすれば、
妻がどんな顔をするか
楽しみである。
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