『猫に雪 柳の下の 風の音』
(ねこにゆき やなぎのしたの かぜのおと)
『空くすむ 花粉に黄砂 鼻くすむ』
(そらくすむ かふんにこうさ はなくすむ)
『彼岸入り 此岸より見る 明日かな』
(ひがんいり しがんよりみる あしたかな)
『れんげ田に なつかしもとめ 寝ころんで』
(れんげたに なつかしもとめ ねころんで)
『薇の ゼンマイ仕掛け 緩みけり』
(ぜんまいの ぜんまいじかけ ゆるみけり)
『つくしんぼ 三角頭に 仏似る』
(つくしんぼ さんかくあたまに ほとけにる)
『皮肌の 光を浴びて 花近き』
(かわはだの ひかりをあびて はなちかき)
『春服を 着服と読みし 二度までも』
(はるふくを ちゃくふくとよみし にどまでも)
『鶯や 下から仰げば 灰の色』
(うぐいすや したからあおげば はいのいろ)
『雪柳 揺れてる風の 冷やかに』
(ゆきやなぎ ゆれてるかぜの ひややかに)
『時刻表 何が変わりて 変わらずや』
(じこくひょう なにがかわりて かわらずや)
『定番は ラーメン肉うどん 春の笑み』
(ていばんは らーめんにくうどん はるのえみ)