俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春の怪

2009年03月19日 | 俳句

『春の怪 地下鉄の駅 橋多し』
(はるのかい ちかてつのえき はしおおし)

『春の怪 左右の二人 同じ顔』
(はるのかい さゆうのふたり おなじかお)

『春霞 黄砂の色か 気も沈み』
(はるがすみ こうさのいろか きもしずみ)

『サンマガの 漫画五十年 春の夢』
(さんまがの まんがごじゅうねん はるのゆめ)

『囀りや 何を重ねて その音色』
(さえずりや なにをかさねて そのねいろ)

『亀石も のそっと居るや 春眠し』
(かめいしも のそっといるや はるねむし)

『虹の下 潜れど消えぬ 春うらら』
(にじのした くぐれどきえぬ はるうらら)

『雪柳 めしべの十字 うすみどり』
(ゆきやなぎ めしべのじゅうじ うすみどり)

『猫の戀 半月ならば 片戀や』
(ねこのこい はんげつならば かたこいや)

『きらきらと せせらぎ揺れて 春の水』
(きらきらと せせらぎゆれて はるのみず)

『昼寝時 他人の話も 目借時』
(ひるねどき ひとのはなしも めかりどき)

コメント
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