常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

山百合

2011年07月21日 | 季節の便り

台風の程よい雨が、乾ききった大地を潤して、生気が戻った感じがする。

台風がもたらした洪水 土砂災害に被災された方々には本当に申し訳ないのだが。

山百合が豪華に咲いて夏本番を告げている。

 その豪華版を切り取ってバカラのアイ花器に投げ込んだ。

花器のアイカットが七色に輝いた。

 

 

 

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デジカメ更新

2011年07月20日 | 季節の便り

小さな 陶器製の梟が真剣に量子物理学の本を読んでいる。

使い慣れたデジカメを思いきって更新した、カメラの性能よりも電池の持続時間に不満があっての決断である。

新しいカメラはコンパクトで、電池寿命は5倍も長い、シャッターの切れも軽快で、写す度に手ごたえを感じた。

しかし写った映像に、そこはかとない違和を感ずる、被写体に対峙してこんな感じの映像にまとめたいと思ってもことごとく外れる。

小さなファインダーから、大きく明るい液晶に変わったので扱いやすいと思ったのは間違いだったらしい。

ミニチュア梟を写した、好い感じだけれど、手ぶれかピンボケかピリッとしない。

使い込んで早くカメラに慣れることを心掛けたい。

 

 

 

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閑さや岩にしみ入る蝉の声

2011年07月19日 | 常念100景

朝 薄暗い木立の中から山鳴りのようにセミの鳴き声が一斉に始まる。

セミの体のどこかに、明るさを敏感にキャッチするセンサーが付いているのだろう。

数種類の合成されたセミの声が地を這うように迫ってあたりに充満する。

夏の真昼の独唱するセミと違って、千人が歌う第九である。

そこで 寝たまま「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を考えた。

これぞ まさにぴったりの情感である。

 

 

 

 

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ダン君サヨナラ  満月と月見草

2011年07月15日 | 季節の便り

 

ダン君は、今朝元気に次のホームステイ先に向かった。

5泊の仮宿を提供して、他人を気遣うことができる若者との生活は快かった。

言葉の交通が全く途絶した異国人と、曲がりなりにも意思の交換ができた裏には二つの要因があった。

一つは善意の通訳者の存在と、パソコンをはじめとする手軽に使える翻訳ソフトの充実である。

例えば翻訳ソフトの例では「きゅうり」と日本語で入力すると 「komkommer」と返って来て、音声ボタンで発音を聞くこともできる。

やさしい日本語を使へば長文も、即座にオランダ語翻訳し てプリントアウトできる機能も併せ持つ。

しかし 食事しながらの円滑な会話を楽しむために通訳の存在は欠かせない。

今回は語学に堪能なM嬢の好意に2回甘えた。

それは話す場に飢えていたダン君にとっても、良いことだったと思う。

それやこれやで5日間はあっという間に過ぎていった。

今晩は満月である。

 

 

 

 

 

 

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七夕かざり

2011年07月14日 | 季節の便り

七夕祭りは月遅れの8月7日の行事であるが、ダンの滞在に合わせて繰り上げて実施することにした。

私は出勤するので、かみさんがすべて取り仕切った。

里芋の葉に降りた朝露を集め墨をすり、毛筆を使って1枚1枚丁寧に書いた。

「色紙に書くと願い事が叶う」ことを時間をかけて説明したからわかったと思う。

覚えたての日本語と、自分の願い事はオランダ語で書いた。

 

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祭りの夜店

2011年07月13日 | 来し方

祭りの夜は更けて

 

 

 

夏祭りの境内には沢山の夜店が並んだ。

ダン君は店に並んだ様々な商品に興味を示した、故郷の弟妹に何か土産をと思ったのかもしれない。

欲しいものがあれば、土産に買ってあげたいと思うのだけれど言葉が浮かばない。

身振りでそのことを伝えたいのだが、不器用でそれもままならない。

見かねた通行人が応援を買って出て、流暢な英語でこちらの思いを伝えてくれた。

ダン君の考えは「最初は興味を持ったけれど弟たちの年齢を考えると、一寸幼稚に思える」ということだった。

 

 

 

 

 

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オランダからのお客様

2011年07月12日 | 季節の便り

枇杷の実が色付いてきた

身振り手振りで意思を伝えることがなんと下手なのだろう、オランダのダン君と丸一日暮してみてつくづくそう思った。

しかし 日常生活をする上で不便は感じない、10日19:00松本に到着したダン君とファミレスで食事した、スパゲッテイのオーダーも無難にこなし、飲物はコーラを頼んだ。

私は箸を所望し、ダン君にも箸の使用を勧めた、彼はおくすることなく箸を器用に使った。

奇しくもこの日は松本神社の夏祭りである、家に戻る道すがら神社に参拝した。

狭い境内に夜店が並び参道は、色とりどりの人で埋め尽くされていた。

教えた参拝の作法通りに礼をして柏手を打った。

混雑する人ごみの中で彼を見失う心配はなかった、肩から上はいつも雑踏の上にあったのだから。

家に帰って、しばらく生活をおくる空間の説明と、食事について説明した、聡明な彼はほぼ完璧に理解した。

次の朝 11時半まで熟睡したらしい、結局この日は朝食と昼食が一緒だった。

 

 

 

 

 

 

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富士山を見る

2011年07月10日 | 季節の便り

前日は隠れていた富士山が霧が晴れて全貌を現した。

早朝 富士宮市 原から見る逆光に浮かぶ富士である。強烈な太陽光を若葉でカットしてようやく富士の姿が直視できた。

麓にたなびくのは朝霧である、ほどなく帯状の朝霧が霊峰を覆い尽くし、別れの時までついに姿を見せることはなかった。

普段見の富士とは形が違うように思えた。

オランダの客を迎えるため、2時間半の道程を急いで帰った。

 

 

 

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オランダからのお客さん

2011年07月08日 | 季節の便り

 アジサイが見ごろを迎えた。

10日(日)から我が家に4泊するお客さんがオランダからはるばるやってくる。

ディアン君という18歳の大学生である。

日本語はできないという、我が家の家族二人は日本語以外は話せない。

さてどんなことになりますか、顛末はおいおいほうこくする。

明日から二日間富士の裾野でクラブ役員会が開催され出席する。

 

 

 

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くくり罠に捕えられた鹿

2011年07月07日 | 季節の便り

 

早朝 罠に掛かった鹿の処分を手伝って欲しいと連絡があった。

現場に付くと今年生まれた子鹿で小型の犬程の大きさである。

左の前足にワイヤーを絡ませて既に息絶えていた。

無言で仲間3人と土を掘って埋めた。

ついでに少し離れた仕掛け場所を見回った。

そこには赤毛の大きな動物が跳ね回っていた。

人影を見て、がっちりワイヤが―巻ついた左後足が千切れるほどあらびた。

やがて疲れと痛みで、奈良公園の鹿のように草の上に行儀よく座った。

野生の成獣をこれほど近くで見るのは初めてだ。何と静かな佇まいであろう。

数センチほど伸びた袋角は牡の証しである。

私が動くと首をまわして静かにつぶらな目で追って来る。

普段なら、猟友会に頼んで射殺し埋めるか、丸太で撲殺して埋めるらしい。

幸い仲間内の知り合いに、罠に掛かった鹿肉を求めている人がいることが判った。

後の処理は頼んで私は出勤の為家に帰った。

先刻 土に埋めた小鹿におびただしい蠅や甲虫が群がり、たった一晩でウジ虫がびっしり張り付き悪臭が立ち込めていた。1週間で白骨だけが残るという。

この美しい牡鹿が同じ運命をたどるより、美しいままで解体され、人の胃袋に収まるほうが救われる気がした。

 

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