HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

題名のない音楽会・ザ・フィルハーモニクス

2017年02月12日 | TV・映画・ステージなど
本日のゲストは「ザ・フィルハーモニクス」。
7名の男性から成るユニットで、編成はヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1、コントラバス1、クラリネット1、ピアノ1。メンバーはウィーン・フィルやベルリン・フィルの団員でもあるのですが、いわゆるクラシック楽団ではありません。
彼らのレパートリーは、クラシック、ジャズ、ポピュラー、ラテン、フォルクローレ、映画音楽・・・などとあらゆるジャンルにわたります。

今日の演奏は、オペレッタ「こうもり」をベースに、いろんな曲を織り交ぜたアレンジや、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」の中の「象」と映画音楽の「子象の行進」をミックスしたもの、などなど。
どの曲も彼らのウィーンスタイルを保ちつつ、おしゃれなアレンジに出来上がっていました。
クラシックミュージシャンだからって 真面目くさったところやもったいぶったところは全然なく、メンバーみんなが思い思いのカジュアルな服装(といっても、これがまたシックでおしゃれなんだ)で、みんながとっても楽しそうに、ニコニコしながらノリノリで演奏してる。
見ていると一緒に体が動いてしまいます。

「私たちは、ジャンルにとらわれず、良い音楽だけをやっています。クラシック、ジャズ、ラテン、映画音楽、なんでも、楽しい音楽なら自分たちのスタイルにアレンジして演奏します。市販されている楽譜を買ってきてそのまま弾くということはしません。すべて自分たちのオリジナルアレンジです。『楽しく音楽をやること』それが私たちの目標です。」

ザ・フィルハーモニクスのコンセプト。
えっ、ヒバリ教室もおんなじだよ。
レベルも規模も大違いでおこがましいけど、ジャンルを超え 良い音楽はなんでもやること、すべてオリジナルアレンジであること、楽しく音楽やること・・・
ずーっとそうやってきてたんで、親近感ひとしおです。

私も、生徒たちが(ヒバリ自身も)これからもずーっと、心から大好きな曲を、ニコニコしながら一緒に演奏していきたいです。

題名のない音楽会・Lang Lang(ラン・ラン)さん

2017年02月05日 | TV・映画・ステージなど
TV朝日「題名のない音楽会」。
本日のゲストは 中国のピアニスト、ラン・ランさん。
他にヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんも出演されてましたが、普段過激発言(行動)で恐れられている(?)高嶋さん、本日は静かな聞き役に徹していました。
 
さて、ラン・ランさん、本日は 往年の有名ピアニスト・ホロヴィッツや 教えを受けたエッシェンバッハへの思いなどのお話のほか、 「ラプソディー・イン・ブルー」(ガーシュイン)のサワリ、「スケルツォNo.2」(ショパン)、「火祭りの踊り」(ファリャ)などの演奏を披露してくれました。

ラン・ランさん・・・
まだ今ほど有名じゃなかった もっと若かったころ、彼の弾くショパンなどがけっこう好きでした。
鍛え抜かれたフィンガーテクニック、最後の一音まで心を込めた美しいアルペジオなど。
けっこう注目していた人です。
今日、久しぶりにラン・ランさんの演奏聴いた印象・・・
なんだかすっかり、ピアニスト → パフォーマーになっちゃってた。。。
そして、そのパフォーマンスに比例するかのように、ピアノの音色も心なしか以前より硬質に、「わがはいが力で征服するぞ」っていう音になってる気がした。
例えて言うなら「魔術師の音」から「帝王の音」に変わった、みたいな。
音だけで、映像がなければまだしもマシだったかもだけど、あの「どや!」顔をしょっちゅうする、その目線の動きとか、派手なアクションとかはヤだ。
これはあくまで、私・ヒバリ個人の好みですのであしからず。
私の好きなピアニストの表情は、聴衆や観客のいることも忘れて音楽に没入し、無になってる横顔、なんだよ~ん。
観客の反応を求めてキョロキョロしてる顔は好きじゃないです。
ごめんね。

題名のない音楽会、ドラゴンクエスト

2017年01月29日 | TV・映画・ステージなど
テレビ朝日の「題名のない音楽会」。
本日のテーマは「ドラゴンクエストをウィンドオーケストラで」でした。

日本のゲーム音楽の、草分けにして最高峰にして金字塔である「ドラゴンクエスト」!
作曲は すぎやまこういちさん。

このゲーム曲が世に出たとき、何万人の少年たちが憧れ、クラシック音楽への憧憬を抱いたでしょうか
当時、ヒバリ教室でも 小学生のわんぱく小僧たちが かっこいいドラクエ弾きたさに、こぞってピアノに入門し、生徒の8割が男の子、という珍現象が起きていました。
夕暮れ時、泥だらけになって遊んでいたわんぱくどもが「あ、オレ今日、ピアノのレッスンだから帰るわ」と言って、泥を払い、いそいそとレッスンに来たもんです。

今、目の前のTV画面の中で演奏されている、なつかしい曲の数々。
彼らと一緒に弾いた「ドラゴンクエストマーチ」、「戦闘」、「アルフガルドにて」、「勇者の挑戦」、「ジプシーダンス」など・・・どれもクラシックの格調高く、オリジナルアレンジが忠実に再現されていて、「みんなで弾いたのとおんなじだ!」と 当時のワクワクした気持ちを思い出しました。
小学生一人で弾ける音には限りがあるので、数人を集め、オーケストラバージョンのオリジナル演奏を耳コピしてパートを分担、打楽器なども入れて、今思ってもナッカナカの大合奏をやったもんでした。
普通ならクラシック音楽などに興味を持つはずもない わんぱく小僧たちが目を輝かせて、難しいピアノテクニックを克服し いくつものクラシックスタイルの曲を弾いたのです。
「王城」ではバロック、「序曲」ではロマン派スペクタクル、「ジプシーダンス」ではスペイン音楽、「アルフガルド」ではバロックより古いグレゴリオ聖歌,「海図を広げて」ではフランス近代音楽...などなど、意識しないうちに格調高いクラシック音楽のテイストを、日本中の子供たちに知らしめたドラゴンクエスト、そして作曲者すぎやまこういちさんの功績はかりしれません。
すぎやまこういちさんこそ、ゲーム音楽界の手塚治虫と言っていいのではないでしょうか?!

題名のない音楽会・辻井伸行さん

2016年02月14日 | TV・映画・ステージなど
本日の「題名のない音楽会」では 若きピアニスト・辻井伸行さんが ベートーヴェンの「皇帝」を演奏しました。(30分の番組なのでダイジェスト演奏ですが・・・)

辻井さんは少年の頃から数々のコンクールで入賞し、ピアニストとして活動していましたが、2009年にアメリカのファン・クライバーン国際ピアノコンクールで、日本人では初めての優勝を果たしてからは、ますます活躍の場を広げています。

辻井さんの演奏を見て(聴いて)いると、本当にピアノが好きなんだなあ、と心から思えます。
今日の演奏はコンチェルトですから、オーケーストラとの共演です。
大人数、大迫力のオーケストラの存在を背後に(左に)たっぷりと感じながら、すごくハッピーな気分で音楽に没頭している。そんな感じ。
弾いてるのがうれしくてたまらないし、自分が音を出していないときも、オーケストラの演奏を体中で感じて そこに身をゆだねている。

一瞬、カメラアングルの関係で 第一ヴァイオリンの人たちと辻井さんが 同じショットの中に入ってるのを斜め上方から捉えたシーンがありましたが、まるで彼自身も第一ヴァイオリンのメンバーの一人であるかのように、ヴァイオリン奏者の人たちのボーイングと 全く同じ動きで体を揺らしながら リズムに乗っていた!
皆さんご存知のように、彼は盲目なんですから、目で見て動きを合わせてるわけじゃない。
それなのに、ヴァイオリン奏者たちとピッタリと揃った動きをしてるのです。
「ほかの人と一緒に、音楽を共有する」ことの喜びが、体全体にあふれていた 辻井さんのショットでした。

彼が盲目だからということで 余計な同情をされたり、奇異な目で見られたり、また 余分な美談風のことがくっついて必要以上に注目されたり、ということもないとはいえないでしょう。
けれども、彼がピアノが大好きで、全身全霊でピアノ音楽に打ち込んでいて、世界的にもかなりの評価を得ているということは事実です。

まだ若い彼が、これからもずっと、今の輝くような笑顔、音楽への純粋な気持ちを持ち続けて、幸せに活躍を続けてくれますようにと心から願っています。

題名のない音楽会・小林愛実さん

2016年01月17日 | TV・映画・ステージなど
成人の日の直後ということで、今日は「有名音楽家が二十歳の時に作った音楽を二十歳を迎えた演奏家が弾く」という内容でした。
ゲストは 20歳のヴァイオリニスト周防亮介さんと 同じく20歳のピアニスト 小林愛実さんでした。

この小林愛実さんというピアニストさん、小さな頃からもうピアニストとして活躍していて、私は注目していた人なので、本日この番組登場で、そうか、もう成人されたのか・・・と驚きました。

今日の演奏は、ショパンが20のときに書いた「ピアノ協奏曲第1番」の第三楽章で、いつもながら「ピアノを弾くのがとっても楽しい。曲のイメージに共感している」という姿勢が伝わる一方、少女の頃とはまた違った 大人の女性らしい表情も加わっていて、成熟を感じました。

2015年のショパン国際ピアノコンクールで、日本人として唯一ファイナルに残った小林愛実さん。
今後ますます活躍の場を広げていかれることと、楽しみです。

小さな頃の彼女の、堂々たるピアニストぶりは、YOUTUBEなどで見ることができますので、興味のある方は検索してみては。

映画「バックコーラスの歌姫たち」

2013年12月06日 | TV・映画・ステージなど
近々公開される「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」の試写会に行きました。

「数々のミュージシャンを陰で支えてきたバックシンガーの、知られざる成功と挫折を描いた珠玉の音楽ドキュメンタリー。」
 ↑
Yahoo!映画より

アメリカ、イギリスなど世界トップクラスの音楽シーンで、ソロを飾る大物ミュージシャンたちのバックコーラスを務め、その音楽を引き立て盛り上げてきた、陰の実力者たち。
すばらしい歌唱力を持ちながら、ソロデビューすることもなく、自分の名前がクレジットに出ることもなくそれでも音楽が、歌が好きだから「陰の力」として 音楽シーンを支え続けた彼女たちにスポットを当てた映画です。

ドキュメンタリー映画なので、実際の映像が随所に挿入されています。
マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、スティービー・ワンダー、デビッド・ボウイー、レイ・チャールズ、ビートルズ等々・・・
世界トップクラスの大物ミュージシャンのステージシーンと、共演している彼女たちの映像が、次々に映し出されます。
彼女たちの歌はすごい。
これこそが歌というものだ!という、魂をゆさぶる声、そして響き。

映画は、これら数々のエピソードシーンと、その後の彼女たちへのインタビューや回想トークとを交互に織り交ぜながら進行していきます。
彼女たちの言葉:

「自分の才能を活かすため、努力したのが私の人生ね」(ダーレン・ラヴ)
「歌に心をこめて歌えば、必ずスターになれると思ってた」(メリー・クレイトン)
「チャンスが与えられても、進む道をまちがえたら水の泡なの」(ジュディス・ヒル)

など、ソロシンガーになることを夢見て努力したり、挫折したりと、苦労を積み重ねてきた彼女たちの言葉が語られる中、私が一番共感したのは、リサ・フィッシャーという女性が言った

「歌うとは分かち合うこと。競うものじゃない」

という言葉でした。
彼女は、グラミー賞を受賞するほどの実力を持ちながらも、華やかな世界に伴う煩わしいことを避け、バックシンガーとして歌に専念することを選んだそうです。
私も、ソロ&センターの地位って そんなに欲しいものなのかな、と思っちゃうんだよね。
ハイレベルなミュージシャンたちと、持てる力を出し切ってセッションの応酬し、しのぎを削って共演して、みんなで最高のステージを作り上げるのが楽しいじゃん。と思うんだ・・・

ま、そういうヒバリみたいな考えする人は、ミュージシャンの中でも、プロデュース側になっていくんだろうね。
考えはさまざま・・・

12/14(土)より 東京では渋谷ル・シネマにて公開されます。
音楽の好きな人は見て損はないです。お宝映像満載!




映画「アンコール!」

2013年11月08日 | TV・映画・ステージなど
「ハロウィーンコンサート」が終わって、ちょっとホッと一息。
今年のコンサートは終わったし、そういえば、映画ってどんなのやってるかなあ。

そう思って、「下高井戸シネマ」のスケジュールを見てみたら、今 シネマ祭りかなんかで、名作が次々と上映されてるんだった。
しまった、スケジュールチェックしない間に「ロシュフールの恋人たち」も「卒業」も終わっちゃったじゃん。
残念。
その中で、「アンコール!」という映画が 今日まで上映、というのを発見。
これは去年ごろロードショーだったのかなあ。
新聞や ネットの情報で、病気でコーラスの練習に行けなくなった奥さんの代わりに、頑固じじいのご主人が合唱団に参加して歌う、といったような内容だと記憶してました。
音楽やコーラスの映画ではあるし、レビューもなかなかいい評価だったので、見てみたいかな・・・と思ってるうちに、忙しさに紛れてのがしてしまっていました。

今日の11時からの上映が最後、というので、大急ぎで下高井戸まで行っちゃいました。
下北沢からだと、明大前で乗り換えて 家から20分ぐらいで映画館に着いちゃう近さです。
この「下高井戸シネマ」は、マンションの二階みたいなところにある小さな映画館ですが、ロードショーから降りた名作が次々と上映される、知る人ぞ知る上質な映画館です。

で、滑り込みで観ることができた「アンコール!」。
あらすじは、そんなに特別ということはなく どっちかといえばベタといえるかもしれませんが、主演男優・女優(テレンス・スタンプ&バネッサ・レッドグレイブ)のシブイ演技が光ります。
オリジナル・タイトルは「Sing For Marion(マリオンのために歌う)」で、マリオンというのはガンで亡くなる奥さんの名前です。
劇中、妻マリオンが 頑固じじいの夫アーサーのためにソロで歌う「True Colours(本当の色)」、合唱団の仲間たちが 病気で練習に参加できなくなったマリオンのために家の前に集まって歌う「You Are The Sunshine Of My Life(サンシャイン)」、そして夫アーサーが、今は亡き妻マリオンのために歌う「The Most Beautiful Girl(一番かわいい娘)」「How Do You Speak To An Angel(天使にどうやって話しかける)」「Lullabye(子守歌)」など、スティービー・ワンダー・シンディ・ローバー、ビリー・ジョエルなど往年に歌われた名曲の数々が、またちがった解釈・ちがった歌い方で歌われ、どれもすばらしいです。

合唱団のメンバーたちが歌うコーラスも、ほのぼのとしてノリノリで、嬉しくなります。
朝の 無い時間の中、駆けつけて観て、よかったです。

KAMIWAZA 2013

2013年02月17日 | TV・映画・ステージなど
たまたまTVをつけたら、TV朝日で、パフォーマンスの世界一決定戦「KAMIWAZA~神芸~2013」という番組をやっていた。
ジャグリングや中国の曲芸、メンタリズム、パントマイムなど いろんなジャンルの人間離れした --- 神技(かみわざ)--- レベルのパフォーマーが 世界各地からエントリーし、そのワザを競う。
ジャッジは、特別審査員7名と、会場にいる100名の 観客審査員たちが、それぞれ決められた額の持ち金から いくらを賞金として出すか、その合計額によっておこなわれるんだって。

なーんか、どっかで同じような番組やってたよね。
それは確か日テレの「世界一のショータイム~ギャラを決めるのはアナタ~」って番組。

初めてその番組を観たときは、すばらしいパフォーマンスの数々に魅了されたけど、心のどこかに「ギャラの金額で勝敗をつける」ってことが引っかかってた。

今日の番組も、確かにすごい人ばっかりが登場してて、パフォーマンスはどれも最高のようだったけど、「勝敗をつける」ってことと「金額で決める」ってことで 私の気持ちは引いてしまいました。
それに、「よく平気で、おんなじような番組やるよ」という、呆れる気持ちも大きくて。
せっかくのパフォーマンスだけど、魅力が失せ、どうしても観る気持ちになれなくてTVを消しました。
せっかくだったのにね・・・
その「神技」を、次々と披露して、「みんなすごいね~\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/」って驚いたり感動したりするんじゃダメ?
私はそれがよかったよ。。。

だって、曲芸とメンタリズムとパントマイムとか、全然ちがうものなのに、どっちが勝った負けたなんて、たとえば青森のリンゴと神戸牛と広島の牡蠣と、どれが一番おいしくて勝ってるか、とかって比べるのとおんなじようなもんじゃないの?
それぞれみんな、違う風においしいじゃん。
比べられないじゃん。

それと、お金が登場するのもイヤだ。

サン・テグジュペリの童話「星の王子様」の一節に、こういうくだりがあります。

「おとなの人たちに『桃色のレンガでできていて、窓にジェラニウムの鉢がおいてあって、屋根の上にハトのいる、きれいな家を見たよ・・・』といったところで、どうもピンとこないでしょう。
おとなたちには『十万フランの家を見た』といわなくてはいけないのです。
すると、おとなたちは、とんきょうな声をだして、『なんてりっぱな家だろう』というのです」

「世界一のショータイム」や「KAMIWAZA」に、私が思い出すのは、この一節です。
私は別に、値段なんかどうでもいいよ。
『桃色のレンガでできていて、窓にジェラニウムの鉢がおいてあって、屋根の上にハトのいる、きれいな家』でいいよ。。。





フィギュア四大陸選手権

2013年02月10日 | TV・映画・ステージなど
昨日・今日と、TVでフィギュアスケートの四大陸選手権を見ました。(飛び飛びにだけど)
女子では、長らく不調の続いていた浅田真央選手が、自身のとっておき技「トリプルアクセル」を成功させて満足のいく結果を出し、優勝できたのはめでたいことです。
ショートプログラムの「アイ・ガット・リズム」ではリズミカルで軽妙な演技を、そしてフリーの「白鳥の湖」では、これまでにない豊かな表情を見せてくれました。
少し前の ラフマニノフ「鐘」とかのスケーティングと比べてみれば、その伸びやかさの差は歴然です。
今年の彼女は、一回り大きく成長し、大人になった感じがしました。

男子の方はあまり見れなかったのですが、高橋大輔選手が 絶好調ではなかったようで、惜しまれます。
彼は現在の日本の選手の中で、唯一 色気のある演技ができる人だと ヒバリは思っているので、その良さが、勝負の世界で潰されませんようにと祈ります。
ヒバリとしては、高橋さんには早いとこ、選手をやめてパフォーマーになってほしいんですが。
こんなこと言ってたら、試合ファンの人たちに怒られるよね・・・(>_<)

映画「レ・ミゼラブル」

2013年01月30日 | TV・映画・ステージなど
ついに観た。話題の映画「レ・ミゼラブル」。

「レ・ミゼラブル」原作の小説は何度も読んでるし、舞台ミュージカル版も何度も見ています。
ミュージカル版の歌の数々も いろんな人の伴奏やBGMで何度となく経験しています。
これだけ知ってる「ミュージカル、レ・ミゼラブル」。
新たに作られた「映画版」を観て、はたして満足できるだろうか。ドキドキ。

映画館の照明が暗くなり、始めの音がグワァ~ン と鳴った瞬間、もうヒバリの心は感動に包まれてしまった。
「Look down ! look down ! 」ああ、囚人の歌だ。
舞台とはまた違う、映画版のミュージカル。
キャスト、みんな素晴らしかったです。
自分がイメージしていたビジュアルと同じじゃなくても、どの人もバッチリ、役に合っていました。
こんなに多くのキャストがいて、全員の配役に大満足というのも、ヒバリとしては珍しい経験です。
そして全員、歌のクオリティーが高いのに また驚きです。
しかもこのたびは、アフレコでも吹き替えでもなく、全員が 撮影時リアルタイムで歌を歌っている、というのがすごいじゃありませんか!

「ミュージカルって苦手」という人がよく言うのは、
「普通に芝居やってるのに、いきなり歌い出しちゃうのが納得できない」ということですが、この「レ・ミゼ」の映画は そんな違和感も全く感じさせないと思います。
なんでかな、と考えてみて思ったのは、セリフのほとんどが歌、ということ。
いっそここまで全部歌だと、逆に「ミュージカル無理」の人でもすんなり入れるような気がした。
どっちかというと、ミュージカルというよりオペラという感じもした。
ダンスはゼロだし、歌を「パフォーマンス」や「エンタメ」として見せるのではなくセリフとして使っているので、構成そのものはストレートプレイ(ミュージカルプレイに対し、普通の芝居のことを言う)だと思う。
3時間という長い映画だったけど、息つく間もなく、居眠りする間もなく、引き付けられたまま 一気にラストまで駆け抜けました。
も~、歌った歌った。(心の中でだけど)
最初から最後まで、劇中の人物たちと一緒にすべてのナンバーを(心の中で)歌っちゃいました。

幼いコゼットが歌う「雲の上のお城」も美しいし、エポニーヌがかなわぬ恋を歌う「オン・マイ・オウン」も切ないし、どの歌も好きだけど、中でも好きな演奏は、中盤のシメともいうべき「ワン・デイ・モア(あと一日)」。
物語の主要人物たちが、それぞれの立場で それぞれの居場所で 同時に掛け合いで歌い上げる「あと一日」への思い。
この、多重パートともいうべき分厚いサウンドの掛け合いは 大迫力です。

ミュージカルファンの人ならだれでも知ってると思うけど、あのミュージカルの金字塔ともいうべき「ウエスト・サイド物語」でオールキャストが歌う「トゥナイト」。覚えてますか?
それぞれが それぞれの立場で「今夜」への思いを歌い上げる、あの「トゥナイト」と、ちょうど同じようなシチュエーションなのです。

それから、エピローグで歌われる「民衆の歌」にはトリハダです。。。
舞台だったら、ここでカーテンコールがあり、俳優さん一人一人に「ブラボー!」と拍手の嵐を送りたいところなんだけど、映画なのでそれができないのが切ない。
ほんとは、映画の途中途中で、誰かが歌い終わるたびに大拍手と「ブラボー」を送りたかったです。
舞台だったら、そうするのがふつうだもんね。

劇場を出ても興奮冷めやらぬままなので、そのまま楽器店まで歩き、サントラCDと楽譜集を買っちゃいました ^_^;
みなさん、チャンスがあったら「レミゼ」観てね。
絶対、感動保障つき。

てっぺん ー TEPPEN ー ピアノ決勝戦

2013年01月07日 | TV・映画・ステージなど
おとといの夜、TVで、「てっぺん-TEPPEN -」が放映されました。
「TEPPEN」は、芸能人が、ピアノや剣道などでガチンコ勝負をして王者を決めるという、1年に1回の特別番組です。
わたしは一昨年初めて見て、そのときは なかなかいいな、と思い ブログに感想も書きました。
去年、2度目に見て、そのときは感想を書きませんでした。
そして今年は、放映されることは知っていましたが 見るのを忘れてしまいました。
・・・年ごとに、だんだん気持ちが冷めてることの現れかもしれませんが。

ところが、この二日間、「てっぺん」「さゆり」で検索してブログを訪れる方が急増するという現象が起こり、そうか、今年はさゆりさんが優勝したらしい。そして、すごくインパクトある展開だったのかな、と推察でき、そんなら観てみるか、とおくればせながらYOUTUBEを開いて 「決勝戦」を見てみた次第です。
以下、ヒバリの感想です。

決勝に残った三人の人 : さゆりさん、AKB48松井咲子さん、青木さやかさん。
皆さん上手だと思います。
基礎訓練をちゃんとされているので、きちんと打鍵でき、指もよく回り、手もよく拡がってる。
「ピアノの弾き方を一通り学習できた」レベルだと思います。
おめでとう。よくがんばりましたね。今までに身につけた技術を生かして、これからはピアノを楽しんでくださいね・・・って感じかなあ。
それだけだなあ。
それ以下でもないけど、それ以上でもないっす・・・

毒舌方向からの意見を述べれば(そもそもヒバリ『ピーコ』のHNは『毒舌得意』が由来なんだから)
枚挙にいとまがなくなるが・・・

ピアノの先生ヒバリが、毎日どんなことを考えて、何のためにレッスンしてるかっていえば、みんなに音楽を楽しんでほしいからです。
音楽のよろこび(喜び・歓び ・悦び・慶び すべての感覚)を身をもって体験し、周りの人たちともそのハッピーを共有してほしい。
ヒバリの中で、ピアノはそのためのひとつの手段であるので、技術があるに越したことはないが それを力比べしたり見せびらかしたりするもんじゃないんだよね・・・ヒバリの中ではね。
今回の出演者の人に、わたしは聞きたいです。
今日の演奏は 誰のためのものだったのか。
自分を含め その場にいる人やTVを観てる人が幸せを感じるためだったでしょうか。
それとも?

「津軽海峡冬景色」や その他のJ-POPに、あの場であのカデンツァやアルペジオは本当に必要なアレンジだったでしょうか。
曲の良さを、曲の魂を引き出すために必要だったでしょうか。
曲のためというより、演奏者の「どや」のための華麗なパッセージ投入ではなかったでしょうか。
わたしには ただただ演奏者の「どや」の成功・不成功を見せられただけで、曲のしみじみした表現や魂は 残念ながら感じることができませんでした。

演奏者の技量を見せたいのであれば、何百年の淘汰に耐え、真の輝きを持って色褪せない「クラシックピアノ曲」があります。
それらの曲は、華麗なパッセージや超絶技巧もたくさん含みますが、それは曲の魂を表現するためにぜひとも必要であるもので、後から取ってつけた技巧のみではありません。
勝負したいならば、それらを全部含めて、曲を表現してほしいと思いました。

「てっぺん」の他の種目は、今回わたしは見ませんでしたが、剣道、100メートル走、けん玉であったそうですね。
剣道やけん玉は、技を決めた人が勝ち。100メートル走は、一瞬でも先にゴールインした人が勝ち。
どれもはっきりと結果が出るし、誰もが認め感動できるものです。
しかしピアノは違う。
芸術の質の高さは、競技では測れないものです。
その意味で、「てっぺん」においてはピアノだけが、ほかの種目とは異質のものだったね。
「優勝できなくて悔し涙を流す」
「間違えないように、そして人よりも難しい技を成功させる」
「負けたからリベンジする」
これらの言葉は、ピアノには、音楽には、そぐわない。
なんか年々、ピアノ種目は、違う方向に行っちゃってる気がする。
初めて見た一昨年のように、純粋に「好きな曲」を自分らしく演奏するべくベストを尽くし、達成の感動に涙する姿を見たいと思った。
人に負けて悔し涙を流す姿は見たくなかった。
ま、これはヒバリ個人の「感想」なので、評論じゃないです。念のため。

こんなヒバリなので、昔は大好きだったフィギュアスケートも、ここ数年は見たくなくなっちゃったんだよね・・・
エキジビションは楽しいんだけどね。



てっぺん!

2011年01月04日 | TV・映画・ステージなど
フジテレビのSP番組「芸能界特技王決定戦~TEPPEN~」を観ました。
ピアノ、剣道、絵画、卓球、アームレスリングの5部門で、それぞれを得意とする芸能人が腕を競って チャンピオンを決めるというものです。

昨年の夏に 初回大会があったらしく、それは知らなかったけど、今回は第2回ということで リベンジ目指す者あり王座防衛を目指す者あり、ということらしかった。
最初はピアノで、偶然そこから観たんだけど、挑戦者たちは ふかわりょう、イモトアヤコ、ミッツ・マングローブ、岡本 玲、青木さやか、そしてそれを受けて立つ初代チャンピオン さゆり(かつみ&さゆり)の 6人の演奏が披露されました。
最初のふかわりょうさんの演奏は見逃したのですが、その他の人たちの演奏は全部聴けました。
ピアノに関してアマチュアである彼らが いっしょうけんめい練習を積んで、震えるほど緊張しながら弾いている姿というのは 感動的でした。
私は コンクールとかコンペティションといったものはキライなのですが、このたびはなぜか「いいな」と感じました。
普段の お笑い芸人やタレントの顔とは違う素の顔になり、この一瞬の成功のためだけに 真剣に努力している姿は美しかったです。
それはピアノに限らず、剣道でも卓球でもアームレスリングでも、選手はものすごく緊張して、真剣に全力を尽くしていて、その姿は凛々(りり)しく美しく、かっこよかったです。
力を出しきった後 緊張が解けた瞬間に思わず涙する選手がほとんどでした。
こういうのは大好きなんだよね。真剣に努力する姿は美しいものです


さて、ピアノ部門に話を戻し、各人のプロフィールを見ると、3才とか5才からピアノを始めたとか、音大目指してマジに努力していたという人が大半ではありませんか。
「えっ、それじゃ相当スゴイんだ。私よりうまいかも」とか期待したのですが。
実際の演奏聴いたら「ふうーん・・・」というのが、正直な感想でした・・・
確かに、みんなそこそこ弾けるんだろうけど・・・
でもなー、これでほんとに、音大目指してたのかなあ。
それに、なんでこんな曲なんや?
もう何弾いてたかも忘れちゃったけど、真剣勝負しようっていうのに、ポップスとかイージーリスニングをそのまま弾いてもダメでしょ。
演奏者の技量以前に、曲の方になーんの魅力も深みもない、「色つきジュース・果汁1%」みたいな曲じゃダメなのよ?
3人目のミッツ・マングローブさんが「クラシックピアノを弾きます」といったので、よしっと思ったら、それは「月光」第一楽章を短く詰めたものだった。
「月光」はいいけど、コンペティションに限っては、一楽章はダメよ。演奏者の「ウリ」を見せられない。
前回チャンピオンのさゆりさんが、最後に「革命のエチュード」を弾いたので、そうそう、これぐらいの曲を弾かなきゃね、と思いました。まあ、これもかなり短く詰めたものでしたが。
「コンペティションはキライ」と言っちゃいるが、必勝のツボはしっかり押さえているヒバリなんだよ

でも、何だってね。
「絵画部門」では、放映後さっそくミソがついて、2ちゃんねるで大物議(ぶつぎ)をかもしてるらしいね。
気になる人は 調べてごらんなさい。
さもありなん。
やっぱ、あらかじめ作品を用意しておく「絵画」は クリアじゃない部分があり、同じ土俵には乗せにくいんじゃないの。

ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス2010

2010年12月27日 | TV・映画・ステージなど
全日本フィギュア・スケート選手権大会 上位入賞者のエキシビションをTVで観ました。
私は HPに「スケート」のページを作るほど スケートが好きなのですが、最近のフィギュアに対する世間の白熱ぶりには、どーもなー、と あまり熱くなれないです
いい音楽に乗せて滑るいいスケートは好きなんだけど、勝負ごとはどうも好きじゃないので、正直いえば誰が勝とうと負けようとどっちでもいいのです。
「応援」というのがどうもダメなので、選手のみなさんの演技は のちほどYOUTUBEとかでゆっくり拝見して、勝ち負けのないエキシビションだけ こうしてリアルタイムでTV見物してます。

みた感想:
浅田選手は、今回エキシビションでショパンのバラードに合わせ、純白のコスチュームで滑りました。
彼女には、こういったショパンなどの曲が似合います。
コスチュームも、やわらかな色やデザインが合っています。
昨年度のラフマニノフとか、仮面舞踏会のような重苦しい曲、そして黒&赤のような強い色は、彼女の持ち味に合わず 力みや無理が感じられました。
今回のショパンは、彼女の持ち味に合って、伸びやかで繊細な演技が楽しめました。

どの選手も、技術はすごくてかっこよかったと思います。
しかし色気のある表現ができる人は ほとんどいません。
どんなに素敵でも、かっこよくても、それは積み重ねた練習の成果が発揮されているということです。
おのずと内面からにじみ出てくる「色気」「華」というものは、それとは違うもので、同時に練習や訓練で身につけられるといった性質のものでもありません。
彼らは「スポーツ選手」であり「芸術家」ではないのですから、それでいいわけです。
私はどうしても、フィギュアの中に芸術を求めてしまってるので、その辺がギャップであり、選手のみなさんにしてみれば「余計なお世話」ってことですが。

私の観た印象では、本日演技した選手の中で 色気のある人は 高橋大輔選手だけです。
彼は、リンク中央に立ってスタンバイし、最初のモーションを起こそうと動きを始めた、その時点でもう、あふれるような色気があります。
ほんとは、高橋さんには「パフォーマー」になってもらいたいなあ、というのが私の希望ですだ。

小堺一機とサーカス・映画音楽コンサート「コサーカス」

2010年11月12日 | TV・映画・ステージなど
銀座で友人と解散した後、ヒバリには本日、もうひとつ「お楽しみ」がありました。

初台の国立劇場中劇場で、小堺一機さんとサーカス(コーラスのユニット)のコラボコンサート。
「サーカス」は、男女4人のコーラスグループで、いちばん古いメンバー(正子さん)が1977年デビュー、そののちメンバー交代があったりで、現在のメンバーになったのが1988年というのですから、相当息の長い歴史(?)をもっています。

初期の頃はJ-POPを歌って ヒットチャートを賑わし、活躍したりしていましたが、彼らの本領はジャズコーラスですね。
ソフトなハーモニーとリズムのノリは、日本のシンガーの中でも秀逸です。
本日のコンサートは 映画音楽特集ということで、追憶・雨にぬれても・スタンド・バイ・ミー・オーバー・ザ・レインボウ・タイタニックのテーマ「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などのスタンダード名曲の数々を聴かせてくれました。
また、崖の上のポニョ・ゴジラのテーマなど日本映画のテーマのサービスも。
すてきなのは、「ポニョ」や「ゴジラ」にしても、必ずサーカスのスタイルによるアレンジが施してあって、たいへんおしゃれな演奏になっているということ。
そう、サーカスのアレンジは、いつもおしゃれてソフィストケートされていて、大人なのです。
今の日本の中で、大人の歌が歌える数少ないミュージシャンといえるでしょう。

また、本日は 映画の番組に出演している小堺一機さんとの 初のコラボコンサートというのも注目でした。
小堺さんといえば、「欽ちゃんファミリー」や「ライオンのごきげんよう」などに登場しているコメディアン、という程度の認識でしたが、本日彼のトークを聴いて、その知識の質・量と深さ、また音楽や間合いのセンスも抜群ということを再認識しました。

歌もうまいです。
トークにも風刺と即妙性が効いていて、頭の良さもびんびん伝わってきました。
彼の実力は、現在のところまだまだ、一般には相応の評価を得ていないというのが、今日の印象です。
ただのお笑い芸人と思われているだけではもったいない。
彼は、もっともっとみんなから認められて、高い評価を得るべきだと思います。

ただ、本日のコンサートでは、ちょっとネタが古いなあ、と思うところがあったり、ギャグも力みすぎなところがあったり、という感想も持ちました。
しかし「コサーカス=こさかいとサーカス」のコラボは初の試みだったわけなので、これからもぜひ、この組み合わせで回を重ねてほしいと思いました。
続けるうちに、余分な力みやくどさなどが取れて、もっと洗練されてくると思います。
小堺さんは、いい声だし歌もうまいし、リズム感いいしタップダンスだってできる。
次回は、狂言回しばっかりじゃなく、もっとそういう「マジなエンターテイメント」の要素をたっぷり発揮して見せてほしいです。