HP HIBARIピアノ教室
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ひまわりちゃん(中1)、今年の発表会でショパンのワルツを弾くことになり、GWが終わった頃から少しずつ練習し始めました。
K子さん(大人):
GWでレッスンがお休みになっている間に、ジャズ曲集から今までレッスンした曲ややりかけていた曲をもう一度復習し直していたそうです。それも5~6曲も!
さらにバッハインヴェンションの新しい曲まで練習してた。
すごい優等生ですね!!生徒のカガミK子さん。
今日は「サテンドール」を聞かせてもらったのですが、複雑な和音やリズムをよく練習して、ずいぶん曲が整ってきていました。
その中で、K子さんがどうしても弾きづらい和音があるといいます。
Em7の和音、右手でF♯、G、Bの3つの音を弾く所です。
1の指(親指)で黒鍵を弾くことになるんですが、こういった場合に、K子さんに限らずこのように弾いてしまう人が多いです。
ニュートラルなポジションで1の指だけ黒鍵に上げようとして、手がねじれてしまっています。
1の指や5の指での黒鍵を含む和音を弾くときは、まず自然な手のフォームを作り、その形のまま 1の指を黒鍵(この場合はF♯)に置けるまで手全体をスッと奥へ移動しましょう。
1.自然な手の形のまま→親指をF♯までもっていく。
2.ほかの指は鍵盤の奥の方へ入るので、その位置でG、Bの音を押さえる。
これで、びっくりするほど楽に和音を弾くことができます。意外に気づいていない人が多いので、お試しください。
Cちゃん(小3):
先週、「今年の課題」と称して「指番号を正しく弾く」と付せんに書いて貼り付けられたCちゃん。
今日のレッスン課題で、また指番号の間違い(というか無頓着)を指摘されました。
「この間『エリーゼ』の楽譜に『指番号』って付せん、貼ったよね?今日、また指番号が守れてないから、また貼っちゃうよ」と、テキストのページにも「指番号」の付せんが貼られました。
「指番号守らないと、毎回、こうやって全部のページに貼られちゃうよ!」と先生はオドシをかけました。
そのくらい、指番号は大事なのです。
付せんを貼られないように、早く指番号を丁寧に弾く習慣をつけましょう。
とはいえ、向学心旺盛なCちゃんは、先週、先生から教わった「フレーズ」の弾き方をよーく練習してきていました。
「エリーゼのために」冒頭部分のフレージング、歌詞をつけて頑張った成果がしっかり現れて、みごとに美しく弾けています。
また、左手の「ラミラ!」「ミミソ♯!」を弾く時に、指がスッ!と空中に舞う様(さま)は優雅。
よしっ、よくやった。
この調子だよ。
指番号、そしてフレーズ。これさえ気を付ければ、Cちゃんのピアノは名人級にうまくなること間違いなし。
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Kさん(大人・男性)
いつも、音階やアルペジオなどを軽く弾いて指慣らしをしてから、曲のレッスンに入りますが、その「エクササイズ」時間を使って、打鍵の仕方や指の形などの訓練を取り入れています。
ピアノを弾くとき、指の形は 第1、第2、第3の「全部の関節が出ている」のが良いフォームです。
けれど、初心者の人や小さいお子さんなどで、「関節が逆に入ってしまう」ケースがけっこうあります。
多いのは第1関節(一番指先の関節)が反ってしまう形、それと親指の付け根の関節がペコンと引っ込んでしまう、俗に言う「まむし指」です。
Kさんは、親指の関節はしっかりしていてとても良いのですが、気をつけていないと第1関節が折れてしまいがちです。
これを直す方法を、いくつかご紹介しますね。
1. 片方の手で「ゲンコツ」を作り、もう片方の手(矯正したい手)を、そのゲンコツを握るように、そっとかぶせます。
すると、ほら、かぶせている手は、全部の関節が出て、まあるいフォームのきれいな形ができていますね。
そうしたら、ゲンコツの手を、そーっと下に抜きます。矯正されてきれいな形を作った手はそのまま、形状記憶を保ちます。
手を変えて、同じようにまあるい形を作りましょう。
こうして、思いついた時に「ゲンコツを握る」ことで、手にフォームを覚えさせていきます。
2. 壁に向かって「指立て伏せ」の体制を取り、すこーし重みをかけてみます。この時、関節が折れないように。
すべての関節が出た、まーるいフォームの手を保ちながら、負荷を強めていきます。
上記のような方法で、根気よく理想の手を目指します。
手や指のフォームは一朝一夕には直りませんが、時間が空いたとき…たとえば 電車の待ち時間、湯船に浸かりながら、など暇があれば、地道に訓練を繰り返しましょう。
塵(ちり)も積もれば山となる。
石の上にも3年。
理想の音色が理想の手から紡がれる。
理想の音色を目指してがんばりましょう。
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Tさん(大人・男性):
「悲愴ソナタ」第一楽章、そして基礎テクニックのために「チェルニー30番」も併用してレッスンしています。
今回は「チェルニー17番」、装飾音符のテクニックのための練習曲です。
装飾音符=文字通り「飾り」の音符で、メインのメロディーラインではないんですが、その役割は重要で、かつ弾き方も何種類もあり、一概に「こう弾きます」とは言えないのが複雑なところです。
「チェルニー17番」に出ているのは、装飾音符の中でも「前打音」と言われている物の代表的な2種類です。
メインの音の前に小さく書かれているのが「前打音」なんですが、これを拍の頭に合わせて弾くか、それとも拍の頭はメインの音で合わせて、前打音はそのもひとつ前にはみ出させるか、という2種類の弾き方があります。
曲にもよりますが、昔の音楽=バロックとか古典とか、は前打音を拍の頭で合わせることが多く、近代〜現代は、メインの音を拍の頭で合わせ、前打音は前に出す、という弾き方がほとんどです。余程「バロック風」をねらった曲とかアレンジでない限り。
「チェルニー17番」の前打音では、メロディーの流れからして前に出して弾くのが妥当という解釈が主流です。(見出し画像の、赤いラインで合わせる弾き方)
一方、前打音を拍の頭で合わせるのは青いラインの弾き方で、この弾き方にすると、2つの前打音+メインの音、合わせて3つが「三連符」みたいになります。
Tさんは、この曲で2種類の弾き方、両方とも練習して、どちらも身につけたいそうです。
何という立派な心掛けでしょうね!
ヒバリが生徒だった頃には考えられない熱心さ…偉い。
Tさんは、また、メインの持ち曲である「悲愴第一楽章」も、最後まで弾いて、それも暗譜してありました。長い曲なのに素晴らしい。
本当に熱心で努力家なTさんですね!
「悲愴」も、いよいよまとまってきました。
完成が楽しみです。
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Kさん(大人・男性):
発表会前なので、普段のテキストはしばらくお休みにして、この間から「サー・デューク」オンリーでレッスンしています。
でも、ま、いきなり曲を弾く前に、ちょっとは指慣らししておきましょうか。ってことで、音階とアルペジオを弾いてもらいました。
アルペジオは、ヒバリが何にも言わなくても、C、D、E、・・・とメジャーコード一通り、次にCm、Dm、Em・・・とマイナーコード、それからC7、D7、E7、・・・とスラスラ弾いて、コード感覚いいんだなーと感心しました。
このセンスで、早くいろんな曲をかっこよく弾いてもらいたいです。
さて、「サー・デューク」ですが、歌の部分はずいぶんいいノリになりました。
あと、やっぱりエンディングのピアノソロ・・・
ここが見せ場でもあり、同時に難関でもあり、どちらにしても鮮やかに弾きあげてほしいところです。
今日は、少しずつ区切って、それも最小単位のフレーズに区切って練習しました。
そのポイントは、「弾こうとするフレーズに、完全に重心を乗せて(移して)から弾く」ということです。
学習者の人は、どうしても「メロディーが途切れないように弾かなきゃ」と思って、重心が移動する前に無理してでも弾いてしまいがちで、それはあんまりよくないです。
考えてみて。
ダンス、スケート、サーフィン、バレーボールのトス、その他何でもそうなんですが、次のステップや動作に移るときは、その一歩前に、その動作をするための中心位置に重心を移しているはずなのです。
重心がきちんと乗る前に無理してステップしたりターンしたりしても成功はできないで転倒につながったりミスを招いたりします。
それと同じで、ピアノも、今弾こうとするフレーズの中心に手を移動し、重心を乗せてから、フレーズを弾きましょう。
重心を移すために、前のフレーズとの間にいっぱい間があいてもかまいません。練習なんだから。
そのかわり、今弾くフレーズは途中で止まらず、一息、ワン・アクションで弾かなければいけません。
そうして、ワン・アクションで弾けるようになったフレーズとフレーズを、少しずつ間隔をつめて繋いでいき、最終的に、フレーズ間を素早く移動してつなげられるようになったらOKです。
長いパッセージも、目まぐるしいスケールも、コレで必ず弾けるようになります。
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K子さん(大人):
バッハの「イタリア協奏曲」を練習しています。
毎週のレッスンは、少しずつ区切って1ページくらいずつ集中して丁寧にやることとしていて、「自分で練習する時も毎回最初から最後まで弾くんじゃなく『今日のポイント』とか『今、この時間で直したいミスタッチ』とかをピンポイントでやってね」と言っています。
たまには全体を通して弾くこともOKですしもちろんそれも大事なんですが、いつもいつも必ず最初からばかり弾いていると、上手になった冒頭ばかりアップテンポで弾いて、新出の後半ページ、特に難しいテクニックが使われている部分はノロノロ・・・ということが起こってきます。
曲の統一がとれませんし、また、曲を弾いている途中で練習する癖がついてしまうのもよくないです。
K子さんにはそういう説明をしてあるので、今日、最初から弾いてもらったら、得意な冒頭もちゃんと後半に合わせたテンポで弾き始めていて、「わー、いいな!クォリティあがったな~」と思いました。
テンポだけではなく、音のタッチやパートの弾き分けなどもとても丁寧にできて、以前よりも数段バージョンアップされています。
メトロノームに合わせて練習したということなので、テンポの不安定さが改善され、それにつれて全体的にも余裕が出てきたのかなと思いました。
ただ、4ページ、5ページと進んで、16分音符の連続で長いスケールのパッセージを弾く時に、指番号が行き当たりばったりになってしまいます。
右手と左手、それぞれのスケールを、片手で弾いてもらうと、ちゃんと楽譜に書いてある番号で弾けているのに、いざ両手合わせて弾くと、音符を追うことに集中するあまり、指づかいは置き去り、になってしまっているようです。
先週、Cちゃんのレッスンの時に「指番号を守るように」という内容のBlogを書きましたが、それと同じことが、今K子さんにも当てはまります。
結局、みんなが陥る「あるある問題」なので、もう一度、ここに引用しておきます。
《 指番号を守らないと、指が足りなくなったり行き詰まったりで、結局その都度止まってしまうことになり、いつまでたっても曲がきれいに弾けません。
指番号は、単に次はどの音をひくか、という「ガイド」ではありません。
指番号ひとつで、曲の表現がガラッと変わったり、スピードが出せるようになったりします。
特に、ソナチネなど長いスケールのパッセージがある曲などは、指番号ひとつ間違えただけで命取りになります。
みんなも、楽譜についている指番号をよく見て、正しい指づかいで弾くようにしましょう。
その方が、絶対早く、きれいに仕上がるはずです。》
指番号を守って弾くのは最初はしんどいですが、勝手な指づかいで弾いていても必ずつまずくはずですし、ちゃんとした指に直すのに二度手間になってしまいます。
みんな、最初からちゃんとした指番号で弾くようにしようね。
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K子さん(大人):
バッハの「イタリア協奏曲」を練習しています。
すでに最後まで予習はしてあって音取りはできているのですが、レッスンは1回に1ページずつにしましょうという約束にしています。
バッハの曲は、それくらい丁寧に時間をかけて学習しないと、奥に隠された深いメッセージを見落として、表面的なものにしてしまう恐れがあるので…
そうは言っても、K子さん本当によく勉強、練習してして感心します。
一体いつの間に、こんなに練習する時間を捻出しているのでしょうか。
先週チェックした「3声部弾き分け」も、がんばって弾けるようになってました!
聞こえた聞こえた!声部それぞれの音が聞こえてきたよ!がんばりました!
そして今日はもう1つ、K子さんからの疑問…
「この『ド』は、どうして上にも下にも符尾(音符の棒)か付いているのかしら?」
「このド」とは、図の2小節目、左手の最初のドの音です。確かに上にも下にも棒が付いていますね。
これは2声部を表しているのです。
前の小節からの続き具合を見るともっとよく分かると思いますが、左手の上側のパート(赤いラインのメロディー)が ソドーシド、と歌い、いちばん下のパート(青いラインのメロディー)が ドミファソド、と歌う、その2つのパートが同一の五線上に書いてあるので、2小節目最初のドは、赤いラインのパートと青いラインのパート、合わせて2人の人が歌う音、ということになるのです。
音符はひとつだけど、音は2つ、2つのパートの人の音が出ていることをイメージして弾く、ということですね。
バッハなど、ポリフォニーの曲は特に、2つとか3つとか4つとかある旋律の横の流れを旋律として理解し、旋律の起点と終点を明確にすることがコツですよ〜。
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先日のブログ「こどもの歌で楽しいレッスン」に書きましたが、初めて楽譜を習うときに どの音符から習うか、そして手のポジションをどこに置くか、というのは、一つの決まったルールがあるわけではありません。
先生によって、あるいは教室によって、いろんな方法や考えがあり、それぞれメリット、デメリットがあります。
たとえば、昔から日本のピアノレッスンの主流とされてきた「バイエル」では二点ド、つまり中央ドより1オクターブ高いドから始めます。
これは、音符の読み方都合というより、最初のうち先生と連弾する都合上、生徒は高いポジションで弾く、ということのため。つまり「音都合」ということなので、メリットは音の響きがきれいなこと、そしてデメリットは音符の分かりやすさがいまいちということ…かな。
バイエルスタイルはまた、ト音記号とヘ音記号を別々に考えるスタンスなので、ヘ音記号が出てきた時点でさらに混乱しやすいです。
ヒバリ教室では、右手と左手、両方の1の指をを中央ドに置き、左右の手を対称に使っていくスタイルで始めています。それだと、小さい人でも広い音域の生き生きとしたメロディーを楽しむことができるのです。
保育園や幼稚園で習う歌って、特に日本の作曲家が作った歌って、意外に音域が広く芸術的なんですよね。
幼児向けだからって容赦なく、作曲家の気合が入っているのです(笑)
アメリカやイギリス、フランスやドイツなどの伝承童謡と比べてみると、その違いがわかります。
たとえば、「ちょうちょ」と「とんぼのめがね」。どちらも身近な虫の歌で、こどもたちもよく歌っていると思いますが、歌い比べてみると、メロディーやリズム、音域などのレベルの違いが歴然です。
「ちょうちょ」原曲はドイツ民謡ともスペイン民謡とも言われています。
一方の「とんぼのめがね」は、日本を代表する作曲家の一人、平井康三郎の作曲です。
「バイエル」方式で習ったこどもが「とんぼのめがね」などの歌を弾けるようになるまでには、かなりいろんなことを習わないといけないのですが、「中央ド」から左右対称に指を固定するスタイルだと、あら不思議。
習って数ヶ月の幼児でも、苦労なく「知っている歌」の数々を弾いて楽しむことが出来るのです。
知っている歌を弾くのは楽しいので、こどもたちが楽譜を読んで弾くことに意欲的になります。
先生が綺麗な伴奏をつけてあげれば、ただ音符をなぞるだけではない、豊かな音楽センスやリズム感が養われます。
また、この方法では、早いうちからト音記号とヘ音記号が一緒に書かれた「大譜表」を読む流れに移行するので、混乱も軽減でき、広い音域のビアニスティックな楽譜を読むことへも自然に入っていけます。
そんなこんなメリットがいっぱいの「中央ド方式」なので、ヒバリ教室ではこのスタイルを採用しているのです。
みんなの知ってる「ト音記号」、「ヘ音記号」は、それぞれ「トの音(英語で言うとG」、「への音(英語で言うとF)」の位置を示す記号です。
ト音記号の形は アルファベットのGの字(筆記体)を図案化したもの。そしてヘ音記号は、fの字(筆記体)を図案化したものなんですよ。
そして、ト音記号の描き始めの位置は G音の位置を表し、ヘ音記号の描き始めの位置はF音の位置を表しています。
上の大譜表を見るとわかる通り、G、Fのどちらの位置も、まん中のドの線を軸として線対称、つまりドの位置から等距離にあって、どちらも 五線の一番中央寄りの線から2番目の線の上にあります。
さあ、「楽譜のお話」①、② 両方読んでくれたあなたは、もうこれから 譜読みで困ることはありませんよね?!
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楽譜って苦手… と思ってる人はいませんか?
ト音記号のうちはまだいいんだけど、ヘ音記号になると 今までのト音記号と混乱してゴチャゴチャ・・・ヘ音記号のドは ト音記号のラの場所だっけ?
なあんてお悩みはご無用。
まずは、この図を見てください。5つのドがあります。
上の五線と下の五線の間の空間、そのまん中にある、1本線(加線)が通った音符が「まん中のド」。ピアノでも まん中へんにあります。
そして、上の段の五線、その中の上から2つめの間(かん)に入ってるのが、1オクターブ高いド。さらに五線を通り越し、上の空間に浮いてる(?)2本の加線を伴った音符が もひとつ高い場所のド。
今度は下です。まん中のドの位置に鏡を置いたとして、その鏡に映った線対称の画像のようになります。
下から2番目の間に入ってるのが、1オクターブ低いド、そしてずっと下、五線から外れて 2本の下線と共に沈んでるのが もひとつ低いド。
さかさまにしても同じに読めますね!
ちゃんとした楽譜にすると、こういう形です。
この「5つのド」をガイドにして、読もうとする楽譜の難しい音が、この中のどのドに近いか、近場のドから数えていけば、高い音でも低い音でもすぐ読めます。
いちいちト音記号とヘ音記号とを分けて考えたり、何でも最初のドからド、レ、ミ、ファ、ソ・・・とか数えたりしなくても大丈夫。
さあ、これで楽譜も怖くないですね!
【追記】
ポイントは「大譜表で読む、または大譜表上でどこに位置するか考える」ということです。
大譜表とは、ト音記号とへ音記号の五線が一緒になった2段譜のことです。
慣れればどんな楽譜でも間違えずに読むことができますが、楽譜ビギナーの人は、ト音記号だけ、へ音記号だけ、と分けずに、必ず2段が一緒になった「大譜表」で読みましょう。
もし、ト音記号だけ、へ音記号だけの楽譜でわからないものがあったら、もう一方の五線を足して考えてみたらいいです。
例
→
とか
→
とかにして考えます。
がんばってください!
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Cちゃん(小2):
「ピンクのバーナム」もグループ3の終わり近くまで進んできました。
今日は半音階やオクターブのフレーズ奏法、6度の重音奏など、ピアノに欠かせないテクニックを次々と学び、8-3番「でんぐりがえし」まで来ました。
「ピンク」の前のオレンジの本にも「側転(そくてん)」などというタイトルで出てきていた、左右の手で交互に置き換えを使いながらのアルペジオ奏法なのですが、今回は少し高度です。
ドミソ、ドミソ、ドー と弾いたら、次のパターンはミソド、ミソド、ミー と、転回した形でのアルペジオになるのです。
生徒がこの課題に来た時、ヒバリ先生がいつも描くのはこの図です。
「これ、なーんだ?」と聞かれて、
「あっ、おだんごだ」とCちゃん。
「そう、『花見だんご』だよ。3個のおだんごが、串に刺さってる。ピンクがド、白がミ、緑がソ」
色エンピツでひとつひとつ色を塗りながら説明します。
「3つ合わせて…」
「Cだね!」
さすが、Cちゃんよく知ってるね。
「そう、Cだね。で、このおだんごのピンクをとって.一番上にもってくる」
先生は、もう1本串だんごを描いて、順に色を塗っていきます。
「一番下が白でミ、次が緑、ピンクが一番上。だけど、ピンクと白と緑の3つのおだんごが串に刺さってるのは変わりないね。並び順が変わっても、CはCだ。」
「うん、そうだね」
「で、もう一度、並びを変えてみるよ。今度は白を取って一番上にする。」
もう1本、串だんごをえがいて.順に色を塗っていきます。
「一番下が緑でソ、それから…」
「ド…ミ…」
一つ一つ塗っていく先生の色に合わせて、Cちゃんは元気に音名をコールします。
「そうそう。こういう風に、同じCでも並び順を変えていくことを『転回』って言うんだよ」
「てんかい?」
「そう、回っていくこと。ドミソが基本形、ミソドが第1転回、ソドミが第2転回。もう一度転回したら元に戻って基本形」
「ふーん、わかった」
これで転回形の説明はおしまいです。
2年生の子どもに、こんな用語いっぺんに教えて難しくないの?と思われるかもしれませんが、ヒバリ教室ではどの子もこれだけの説明で、すんなり転回形を飲み込んでくれます。
そしてこれからは、だんだん複雑でピアニスティックな曲を習うにつれ、何度となく「転回形」という名称を思い出すことになるのです。
今日はその入口かな。
みんなも覚えておいてね。
転回は「花見だんご」!
Sちゃん(高1):
今日も いつものようにハノンの指ならしで レッスンを始めます。
今日は5月14日なので、14番だね。
みんながハノンを弾く時は、いつも先生が エレクトーンで自動伴奏とリズムをつけてあげているので、今日もSちゃんの弾く「14番」に、普段通り 8(エイト)ビートの伴奏をつけてあげたんですが…
ハノンは、フレーズのパターンを覚えてしまえば 後は機械的にどんどん弾けるものですが(指の難しさは別として)、今日はSちゃんがいまいち音型にピンときてないのか、度々つっかえてしまいます。
そこで、試しに 14番で課題となっている「3-4指のトリル」が目立つような、スイングの伴奏に変え、そのリズムで弾いてみたら…
アッという間に、1つも間違えず完璧な14番が弾けたんだよ!\(^o^)/
その後はトントン拍子、だんだんテンポを早め、すっかり音型も覚えられたので、最後は16(シックスティーン)ビートの伴奏で、倍きざみにビートを取る さらに早いノリの弾き方まで到達できました。
いやー、リズム変えてみるもんだなー。
というか 弾き方工夫してみるもんだなー。
「ハノン」は、ただただ機械的に指をイジめて ど根性で繰り返すもんじゃなく、その曲での課題を見極めて その効果を上げられるような練習方法を採れば、とってもいい効き目を発揮する「薬」になります。
そうすれば目に見えてテクもあがり、しかも楽しく練習できるってことを、今日 Sちゃんが証明してくれましたね。
だけどね、生徒のみんなが自己流で練習すると、ハノンの効き目がなかったり、場合によっては「毒」になってしまうこともあります。
バリエーションやテンポを工夫する時は、先生のアドバイスを仰ぎましょう。
それが進歩への道ですよー