HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ひいらぎかざろう~6ヶ月の脱皮

2008年12月02日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小4)
ヒバリ教室に来て、ちょうど半年たったM3ちゃん。

先月あげた「クリスマス曲集」から、今日は「ひいらぎかざろう」を弾いてきました。
なんと!びっくりするような軽快なテンポ、きれいなメロディー、そしてあざやかにきざむ左手の軽い連打!!!
この前までとは別人のような演奏だ!
「すごい!すばらしい!上手!」パチパチパチ。万雷の拍手。・・・って先生だけだけど。
弾き終わったM3ちゃんは、すこしはにかんだような顔で
「いっぱい練習した」と言いました。
いつも先生から呼ばれている『壊し屋M3』とか『おふざけM3』とは まさに別人だ。
ほーら、やっぱり思ったとおり。
M3ちゃん、ほんとはピアノがこんなに上手なんだ。
大きな大きなグルグルハナマルをもらって、金色のシールも貼ってもらって、
「さあ、こんなに上手なM3ちゃんには、次は何を弾いてもらおうかな」
と 先生が本を開いて見ていると、M3ちゃんは
「あのう、弾いてみたい曲があるの・・・」
と しおらしく言いました。
「この曲・・・」
とM3ちゃんが開いたのは、「アメージング・グレイス」でした。
美しい賛美歌です。
「弾いてみた?」
「右手なら、ちょっとやってみた」
と、今日はどこまでも優等生のM3ちゃんです。
右手のメロディーを一通り弾いてみたM3ちゃんは言いました。
「先生、弾いてみて。両手で弾くとどんなのか、聴きたい」
おお、ますます優等生&前向きな学習態度のM3ちゃんだ。
先生は、とても美しくペダルを使ったりして弾いてあげてから、「やってごらん」と M3ちゃんにピアノの椅子を譲りました。「できるから。ペダルも使ってね」
M3ちゃんは弾きました。
右手できれいなメロディーを弾いて。左手でアルペジオ伴奏をして。足でペダルもつけて。
なんというみごとな脱皮でしょう。
今までに先生がつけた、『壊し屋M3』『ふざけ屋M3』『食いしん坊M3』などのアダ名は すべて払拭されるような、たおやかでしおらしいM3ちゃんが そこにいたのであった。

この間のRくんも ちょうど入門から6ヶ月たった時の『点火』であった。
今日のM3ちゃんも、また6ヶ月たっての『脱皮』でした。

6ヶ月というのは、何かの努力が効果をもたらし始める、その最初の扉が開き始める時であるのかもしれません。

もみの木

2008年12月02日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小4)
本が好きで、レッスン室に入ると、本棚の本(今は『鎌倉ものがたり』に夢中)に読みふけっています。
今日は自分で持ってきた本を読んでいました。
「はい、Mちゃんの番だよ。早く!」
と、何度もせかさないと、本から目が上げられません。

こんなMちゃんですが、音楽も大好きで、心の中にとても美しいセンスを持っているのが感じられます。
今日弾いたのは、クリスマス曲集の「もみの木」でした。
メロディーの雰囲気、リズムのノリを とても巧みにキャッチして自分の中に取り込んでいます。
自分では はっきりとは自覚していないのだろうけど、曲の構成や表現を的確に早くつかんでいるので、譜読みがあいまいでも(?)見事に曲を表現できるのはありがたい資質です。
今に、この早熟ともいえる感性に知覚年齢が追いついたとき、彼女の音楽が揺るぎない確実性を高めるのではないかと期待しています。

荒野のはてに

2008年12月02日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小3)
賛美歌の「グローリア」、「荒野のはてに」を弾きました。
いつもながら、彼女のピアノは しっかりした実力が身についています。
新しい曲でも、毎週1回で完成させていけるのはさすがです。
「来週は どれを宿題にしようかなあ・・・この『神のみ子はこよいしも』と『もみの木』と2つ、やってきて。もう1曲ぐらいできる?」
「うう~ん・・・どうかなあ・・・」
「2曲で遠慮しとく?」
「うん、そうする」
Y子ちゃんなら、2曲や3曲、ちゃーんとできると思うんだ。

「バーナム」を使ってのテクニック練習、指もずいぶん動くようになり、また大きく広がるようにもなっています。
今は「バーナム2」緑の本なので、音符の範囲も広くなってきていますが、それも無理なく身についてきているように思います。
何より、ピアノを楽しんで練習しているのが一番すてきだなあと思います。

2年目の中堅

2008年12月02日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小3)
先週、「クリスマス曲集」の中から自分で決めた曲、「うれしいクリスマス」を弾いてきました。
「知らない曲だけど、簡単そうだから」と選んだ曲、「右手なら完璧に弾けるよ!」と自信ありの表情。
ほんとに力強く、自信をもって弾けています。
左手だって、きちんと楽譜を読んで丁寧に弾いているのです。
「両手で大丈夫じゃない!やってごらんよ」先生の応援と太鼓判に励まされ、がんばって両手で弾きおおせたTくん。
「やった!」という笑顔がこぼれます。
「すごい!すごいね!今日初めてなのに、先生に教わらずに一人でちゃんとやれたんだね」
先生は大絶賛、グルグルハナマルをつけて、シールも貼ってあげました。

Tちゃんと同様、Tくんも、今日は「中堅どころ」の貫禄を充分感じさせてくれました。
「オレって、今2年目なのか~」レッスン後に 感慨にふけってる様子のTくんに、先生も共感です。
「ほんとだ、2年目だよ・・・そうか~・・・まだ2年目なんだね」
まだ2年目、されど2年目。
Tくんは入門した時点ですでに2年生になっていた上に、年齢に比較しても利発な子なので、今ではいちいち何から何まで教えなくても、パッと察して反応してくれるまでになりました。
先生としては、ずいぶん楽になり、軌道に乗ったという心地よさを実感しています。
これからいよいよ、歯ごたえのあるピアノへと進んでいけることを楽しみにしています。

好きな曲で

2008年12月02日 | レッスン日記(小中高生)
今日は格別寒いです。

Tちゃん(小1)
クリスマス曲集の「小さな世界」、これはレベルに応じてのテキストではないので、1年生のTちゃんには未経験の、オクターブレベルでの分散和音などが平気で出てきます。
でもTちゃんは、知ってる曲というのもあるし、読める音ではあるし、特に驚きもせず、普通にちゃんとオクターブ範囲の分散を弾いてしまっています。
弾けば弾けるもんです。
こうした、「知ってる曲」「好きな曲」を使って、ちょっと上のレベルへ背伸びするのは、とてもいい効果を上げるもの。
来週は、この曲を仕上げてくることにしました。
Tちゃん、ほんとにしっかりしてきました。
もう「初心者」でも「小さい子」でもありません。
それにね、来週のレッスンに来たときは、お誕生日を迎えて7才になってるはずなんですから。
れっきとした『中堅ピアニスト』なんです♪