HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

本のはじめから全部弾いてみた

2008年12月04日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小4)
「クリスマス曲集」の中の「もろびとこぞりて」を仕上げました。
よく練習してきたと見えて、先週あやふやだった左手と右手のリズムの合わせ方も、危なげなく弾くことができ、指のタッチも非常にしっかりできています。
「つぎは何の曲やろうかな?」と先生が言うと、
「しばらくやってないから、こっちの『ひいてうたって』の本を久しぶりに弾いてみる。そうだ、はじめから弾いてみようかなあ」
と、レギュラーテキスト「ひいてうたって2」を出してきました。
最初のページから、全部の曲を どんどん弾いていきます。
もう すでに終わった曲とはいえ、最初の方などはとっくに忘れているはず。
なのにM2ちゃんは、驚くような正確さで、次々と両手で弾いていくのです。
「これ、覚えてて弾いてるんじゃないよね?今、音符読みながら弾いてるよね」
「うん、そうだよ。今、読みながら弾いてる」
というM2ちゃん。
すばらしい読譜力、そしてピアノ演奏力。
今日は思いがけず、M2ちゃんが1年間のレッスンを経て これほどの基礎力を身につけてたんだ、という成果を目の当たりにすることができ、とてもとても嬉しく思いました。

続いてKちゃん(小6)が来ました。
Kちゃんはエレクトーンです。
「あのね、この間ヒマだったから、これ初めから、全部ひいてみたの」
「全部って、本全部ってこと?!」
「うん、知らない曲はあんまりだったけど、一応全部弾けたよ」
す、すごいぞKちゃん! あの「練習やらない」Kちゃんが、自分から全部の曲を弾いてみたとは・・・信じられない!

「どれどれ、かたっぱしから弾いてみて!」
Kちゃんは、最初から弾いていきました。
サンタクロースがやってくる、ママがサンタにキッスした、あわてんぼうのサンタクロース、神のみこは・・・・
どれもハ長調で書かれているので、弾きやすくはありますが、今までに習ったコードをきちんと覚えていないと、弾くことはできません。それに加えて、クリスマスソングにはたくさんの「代理コード」というものが使われていて、いくらハ長調でも いろんなコードを弾かなければならないのです。
「Kちゃん!ずいぶんたくさんコード覚えたね。いい? C、G7、F、Fm、Dm、D7、Em、E7、Am、A7、B7・・・これだけのコードが、Kちゃんは使えるってことだよ」
「うん、そうだね」
Kちゃんはにっこりしました。
これだけたくさんの曲を、一気に弾いたら、なんか一気に、なんでも弾けちゃうエレクトーンの達人になったみたいに 貫禄がつきました。

今日来た二人が、偶然二人とも「本の全部弾き」をしてくれました。
そしてその結果、二人ともすごい実力を見せてくれました。
それだけでもすごく嬉しいけど、今日の「全部弾き」が、先生や大人から言われてではなく、M2ちゃん・Kちゃんが 自分から楽しんでやってみた、ということが、もっと嬉しいことでした。