HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ニ長調のコード

2008年12月20日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4):
緑色の「バーナム」も半ば過ぎまで進み、♯が二つついた調合、「ニ長調」での課題に入っています。
オレンジやピンクの本でやった、「ドミソ」や「シレソ」、「ドファラ」などの和音や そのアルペジオなどを、ニ長調で同じように、また更にバージョンアップした形で現れてきます。

先生は「この曲は何調?♯が2つついた・・・」とか「最初の小節のコードは何?」「2小節目のコードは?」など、アタマのこんがらかりそうな質問を ビシビシとS子ちゃんに浴びせます。
S子ちゃんは一生懸命に「C,D,E,F,G・・・」と音名を数えたり、「1、2、3、4・・・」と鍵盤を数えたりして 答えを考えます。

先生:「『ドミソ』は、Cの音をベースにして 1つ置きに音を重ねた和音っだったよね。じゃ、レ・ファ♯・ラ・と重なっている、このコードはなんだろう?ベースがレだから・・・?」
S子ちゃん:「C、D・・・だから、Dだ!」
先生:「そう、Dだね!ファに♯がついてるけど、もしこの♯がなかったら・・・(ふつうのレファラを弾いて)暗いよね?」
S子ちゃん:「うん、暗い・・・」
先生:「暗い和音はなんだっけ?」
S子ちゃん:「D・・・マイナー・・・?」
先生:「あったり~ (^o^)b 」

こんな具合に、根気よくコードや機能和声、音階や調正などについて理解していきます。
「♯2つはニ長調!」「Ⅰ度の和音はレファ♯ラ!」などと丸暗記させれば、子どもたちはすぐ覚えますが、自分で考え、苦労して音を見つけ、それを分析していくという地道な方法を、気の遠くなるほどの時間をかけて踏襲してこそ、本当に身につけることができるのです。
繰り返し繰り返し、何度も弾いている「バーナム」。
テクニックの練習としてだけではなく、こうして楽典の学習にも、大変便利に使っています。
何度弾いても、そのたびに 新しい驚きや知識を得ることができる。
つくづく、バーナムは有益な教材だな~ と感謝しています。