大好きなドラえもん劇場版のテーマ曲「パラダイス」を練習し始めたジェリーくん(小3):
今まではどんな曲も、できるだけ♯や♭の少ないキーに直してあげていたんですが、今回はがんばって、フラット5個の調子記号「変ニ長調」の原調に取り組んでいます。
画像の楽譜のように、いきなり
「D♭」のコード、その後もB♭m、G♭と、コードというコードほとんどがフラット付きです。
「こんなコード知らない。習ってないから弾けない」なんてこと、ジェリーくんは言いません。
いつも通りルートの音を見つけ、それをベースとして淡々とコードを作っていくだけです。
DのコードはD (レ)の音をルートにして、ドミソの響きになる和音。
だから、D♭のコードは、D♭(レのフラット)の音をルートにしてドミソになる和音を作ればいい。
簡単ですね。
でも、もし途中で黒鍵の迷路にはまってわからなくなったら?
「その時はね」と先生。
「今まで慣れてる『D』のコードは レ、ファ♯、ラ の3つの音で出来てたよね? D♭のコードは、ルートがレより半音低いレ♭なんだから、後の2音もそれぞれファ♯→ファ、ラ → ラ♭と半音ずつ下げれば、音がみつけられるよ」
「ふーん。こう?」
ジェリーくんはすぐやってみました。
図の緑色の鍵盤レ、ファ♯、ラをそれぞれ半音ずつ紫の鍵盤レ♭、ファ、ラ♭へうつせば、確実にD♭のコードが出来上がり。
ジェリーくんはこうして、そのほかのコードも次々と音を見つけながら、新しいD♭キーの世界をモノにしていったのでした。
そう、コードは覚えるものじゃなく、自分で見つけるものなんだからね。
みんなもそうしてね。
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