HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

大人のピアノ

2010年02月27日 | レッスン日記(大人)
キノパパ。
テキストの「嘘は罪」It's A Sin To Tell A Lieというジャズワルツを、素敵に仕上げました。
「きれいに弾けましたね~」と言ったら、お家で弾いていると、隣の部屋で聞いていた奥さま(キノママ)から「ラウンジみたい」と言われたとか 
この曲は、古いスタンダード・ナンバーで 大人っぽくおしゃれなので、いつでも弾けるレパートリーにしておくといいですね。
大人の男性がピアノで弾く「嘘は罪」なんて、素敵じゃないですか

キノパパ、今年のハロウィーン・コンサートには、ショパンのワルツをオリジナルスタイルで弾くという目標を立てました。
曲はワルツNo.9「別れのワルツ」です。
いつもロマンチックな曲を弾くキノパパ、今年もまたがんばってほしいです

狩・左手

2010年02月27日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小4):
先週、ブルクミュラーの「狩」を 新しく練習してくるように、という宿題でした。
「どう、できた?」
「あのね、左手だけ最後までやってきた」
へえ、おもしろいね!

右手のメロディーだけやってくる、という子はいっぱい(ほとんど)だけど、裏方パートの「左手だけ」をやってくる小学生、というのはユニークだ
たまたま、この「狩」は描写音楽で、左手にもいろんな役割が割り振られています。
ちょうど好都合なので、左手のレッスンをじっくりやることにしました。

最初の部分。左手は、馬が走る蹄(ひづめ)の音を現しています。
パカッ、パカッ、パカッ、・・・・ 軽やかに、はずむように、馬の感じを出しましょう。
テンポも、おのずと決まるというものです。

次の部分。左手は角笛です。
2本の角笛が一緒に、遠くの仲間へ合図を送り、すぐさま相手から同じように角笛の合図が帰ってきます。あるいは、山々にこだまする音かもしれません。

中間部は、ちょっと暗く緊迫した雰囲気のあるくだりです。
左手の伴奏にコードネームをつけてみましょう。
「Am・・・Dm・・」Y子ちゃんは、コードを見分けることに大分慣れてきています。和音の音が省略されているものも、空いている音を考えて、完成したコードを答えることができました。

こうして、今日は左手だけを素材に、充実したレッスンを行なうことができました。
来週は、いよいよ両手全部だね。

ピアノ伴奏

2010年02月27日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小5):
卒業式で 在校生の合奏「威風堂々」のピアノ伴奏をやることになり、学校の音楽の先生から渡された楽譜を、一生懸命練習しています。
「3月から本格的な全体練習になるから、2月中に仕上げておくように言われました」というのですが、そのピアノパートというのが、あちこちのパートをみんな詰め込んだような、かなり弾きにくいものです。
しかもパート譜ではなく手書きのスコア状態なので、ページ数多すぎて、譜面代に並ばないし。
全部のパートを弾いてるので、一瞬も手を離して譜めくりするタイミングないし。

楽譜をもらってから、見やすいピアノパート譜を作成し、通常の自分のレッスンを返上して、この「威風堂々」だけをレッスンしてきました。
今日は、S子ちゃんの2月度、2回目のレッスンですが、同時に2月の最終レッスンでもあります。

実は前回のレッスンのとき、少し知恵を授けていました。
いちばん弾きにくい数カ所に対し、楽譜通りに弾かなくても、うまく工夫して楽に弾け、しかも演奏効果が変わらないような手段を考えてあげたのです。
「これで音はほとんど変わらないし、かえってテンポが安定してしっかり弾けるし、音もはっきり出せる。こうやって弾いていいですか、って音楽の先生にきいてごらん」
「はい、絶対この方がいいと思います」
ということで、S子ちゃんは帰っていったのですが。。。

今日、S子ちゃんに
「どうだった、直したところ?」と聞くと、
「『ダメです、楽譜通りに!』って言われた。一人ずつ先生の前で自分のパートを弾かされて、『私は完璧主義だから、楽譜通りでないとダメ』って・・・」とのことで、がっかりです。
しかも先生が、見本を示してくれるわけでもなく(弾けないそうで)
「あなたはピアノを習ってるんだから、ピアノの先生に教わってしっかりやってらっしゃい」ということだと。

このことについて、私がどう思っているかはさすがに書きません。

しょーがないので、先生お望みの『楽譜通り』に弾くため、もう一度指番号を設定し直し、今までの指番号をゼロにして、新しく決めたアクロバットみたいな離れ業やジャンプを 1時間たっぷり練習し、とにかく弾けるようにはしました。
S子ちゃんには、「普段はこんなことまで練習しないけど、それを練習できたんだし、実力もアップしたんだし、よかったんじゃない?」と言いました。

前回のS子ちゃんのレッスンの日記にも書いたことですが、S子ちゃんが、この経験を「よい勉強になった」ととらえて、自分のプラスにしてくれたら、やった甲斐があると思います。
「威風堂々」というすばらしい曲が、負の思い出にならないでほしい、それだけを願っています。