自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツバキの実

2012-12-05 | 花と実

近くの公園を訪れたら,ツバキの木で作られた垣根が目に入りました。サザンカの垣根なら珍しくないのですが,わたしには「ツバキとは珍しい!」と思える景観でした。

近づいて行くと,実がいくつも生っていました。たいていの実は赤っぽく色づいていました。緑の葉の間に,あちこち頭を覗かせています。赤っぽくというのは,けっして単調な赤一色なのではなく,微妙に赤に移行していくグラデーションの色合いが見えるという意味なのです。

中には,実が割れて種子が覗けるもの,皮が大きく反り返るように3裂に裂け,種子が落ちてしまったものもありました。

そのうちの1個だけ持ち帰って写したのが下の写真です。 

分厚い果皮に包まれて,順調に育ってきた種が3個。果実の先には,メシベの名残りがちゃんと残り続けています。まるで,へその緒のようにして。

別の実で,皮の一片が落ちたものがありました。種子の守られ方がよくわかります。

また別の実で,皮が大きく開いたものがありました。種の一部が残っています。さてこの実の場合,種はもともと全部で何個入っていたでしょうか。6個? 

大外れ! 答えは9個。 一つの部屋に3個詰まっていたのです。

しかし,すべての実に9個入っているわけではありません。一部屋に3個とは限らないからです。一つの部屋に2個入っているもの,たった1個のもの,部屋ごとに数が異なっているものがあります。

これらすべてに共通しているのは,合計が3の倍数だということです。「部屋ごとに数が異なっているのに3の倍数とはおかしい!」と思われるかもしれません。ちゃんとした訳があります。よくよく観察していくと,うんと小さくなった種の名残りが見つかります。ちょうど,バナナの中心にある種の名残りとそっくりです。

それを勘案して数えると,結局3の倍数になるのです。

 


まちの,小さな文化祭

2012-12-05 | 日記

12月2日(日)。

本市は8地区で構成されています。私の集落はそのうちのK地区に属します。1日(土)及び2日(日),K地区の文化祭が催されました。内容は展示や体験コーナー,バザー等々がありますが,福祉・人権のまちづくりを念頭においた取組です。わたしは実行委員のメンバーとしてかかわりました。

メーン日は2日。講演会と発表会がありました。発表会では舞踊,コーラス,詩吟,ダンスなどが披露されました。その間,およそ3時間。

高齢者が多いものの,小さな子らも混じっています。舞台の袖で担当のしごとをしていて,たくさんの笑顔に出会いました。ひさしぶりにお出会いした方もたくさん。それぞれに,自分のいのちを精一杯生きようとしていらっしゃるご様子。

クライマックスは,三田音頭保存会の方の発表でした。曲に合わせて,場内ではたくさんの方が踊り始められました。これによって,雰囲気は俄然盛り上がっていったのです。 

 

庶民のレベルで文化に親しみ,自らの文化をつくり出そうとする意欲は立派なものです。そこには,目標を持ち,張りを感じて生きようとするエネルギーが見えます。 締めくくりのあいさつで,わたしは「こころのツヤ」ということばを使わせていただきました。

声や手足の動きなど,からだで表現することのすばらしさ,交流をとおして刺激し合う値打ちを,また感じとりました。