12月29日(土)。昨日と打って変わったような穏やかな一日でした(最高気温12.2℃/午後1時33分)。見上げると青空が広がっていました。その空の下で大掃除や 庭の手入れに明け暮れました。
作業中,目の前をホソヒラタアブが飛んで来て,木の葉にとまりました。冬の今,活動しているのにびっくり!
「じゃ,枯れて萎んだサザンカの花にも来ている昆虫がいるかも」と思って,ついでに確かめました,するとふしぎふしぎ,ちゃんと訪れていたのです。ツマグロキンバエです。甘味が残っているのでしょう,口吻を伸ばして花弁の表面を舐めているのが印象的でした。
すぐ傍の灯篭の上に,ハエがとまっていました。 それが脇のサザンカの木に移動したものですから,後を追って行動を観察しようと思い追いかけました。
ハエは葉にとまって,すぐに消えていなくなりました。ついでに萎んだサザンカの花に何か変化はないか見ると,ハエの死骸がくっ付いているのが目にとまりました。
どうしてこんなところに,こんなふうにあるのか,ふしぎに思えて来ました。もしかすると,クモに捕獲され放置された個体が亡き骸になって偶然ここにあるのかもしれません。クモの巣から落ちたのかも,です。それとも,カマキリに捕まった個体だったのでしょうか。あるいは,……?
今日は,この時期にたくましく生きている昆虫がいること,そして昆虫のいのちが絶えた厳かな風景が存在することを感じる日となりました。