畑ではカブもよく育ちました。カブもダイコンと同じアブラナ科植物ですから,根の出方も似ているだろうと思って改めてくわしく観察しました。
間違ってはいませんでした。丸い丸い根の下の方に,飾りのように付いていました。切れないように,もっと上手に掘り出したらびっくりするような感じではないでしょうか。根毛が見えたら,きっとそのふしぎが広がることでしょう。
よく見ると。主根を中心にして根の生える箇所が同心円を描いて広がっています。しかし,実際に側根が生えている場所は決まっています。主根の両側に行儀よく並んでいます。他のところでは,どうも退化しているように見えます。
ダイコンと似ています。
しかし,大きな違いが隠されているのです。丸ダイコンと比べればそれがよくわかります。ダイコンは根が太っているのですが(胚軸もそれなりに),カブは胚軸こそが太ったものであるという点です。根は機能としては大きな役割を担っているものの,付属部分ような姿になっています。
この調子でアブラナ科植物を点検していけば側根はどのように付いているのか,少し気になってきました。これらダイコン,カブなどと同じ規則性があるのでしょうか。ミズナ,キャベツ,コマツナ,ノザワナなど,すべてに共通しているのか,あるいは限られた種で共通しているのか,です。