12月4日(火)。
庭の手入れをしていると,白菊の花にアカタテハがとまろうとしました。近寄っていくと,わたしを察知したのか,舞い上がって少し離れた地面に降りました。急いでポケットからカメラを取り出して待っていると,しばらくして戻ってきました。
花はもう真っ盛りを過ぎ,白い花弁がピンクを帯始めています。白い花と,中央の黄色に誘われたのでしょう,目的地を見定めたように花の一つに取り付きました。
今度は慎重に寄っていきました。チョウはちっとも気づかないと見え,一心に蜜を吸っています。お蔭で何枚も撮れました。
チョウは花を移動しました。蜜が気に入ったのか,飛び去ろうとしません。写真を撮っているときは気がつかなかったのですが,後で写真で口吻を見て驚きました。タテハチョウも口吻が二本合体したスタイルなのです。
拡大してみます。確かに,横に並んだように二本が合わさっています。これが場合によっては分かれるのか,完全にくっ付いた状態なのか,それはわたしにはわかりません。
また,新しい事実が見えてきました。
このアカタテハの越冬態は成虫です。間もなく,安全なところでじっと寒さに耐えることになります。そうしてまた,早春に出現するのです。越冬に入る前のすてきな贈り物になりました。