自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

白菊と訪花昆虫(8)

2012-12-06 | 昆虫と花

12月4日(火)。

庭の手入れをしていると,白菊の花にアカタテハがとまろうとしました。近寄っていくと,わたしを察知したのか,舞い上がって少し離れた地面に降りました。急いでポケットからカメラを取り出して待っていると,しばらくして戻ってきました。

花はもう真っ盛りを過ぎ,白い花弁がピンクを帯始めています。白い花と,中央の黄色に誘われたのでしょう,目的地を見定めたように花の一つに取り付きました。

今度は慎重に寄っていきました。チョウはちっとも気づかないと見え,一心に蜜を吸っています。お蔭で何枚も撮れました。

チョウは花を移動しました。蜜が気に入ったのか,飛び去ろうとしません。写真を撮っているときは気がつかなかったのですが,後で写真で口吻を見て驚きました。タテハチョウも口吻が二本合体したスタイルなのです。

拡大してみます。確かに,横に並んだように二本が合わさっています。これが場合によっては分かれるのか,完全にくっ付いた状態なのか,それはわたしにはわかりません。

また,新しい事実が見えてきました。

このアカタテハの越冬態は成虫です。間もなく,安全なところでじっと寒さに耐えることになります。そうしてまた,早春に出現するのです。越冬に入る前のすてきな贈り物になりました。