自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

フタモンアシナガバチの巣作り

2013-05-13 | ハチ

まったく偶然,フタモンアシナガバチの巣を見かけました。

それは,家の庭に植えているキンカンの枝に付いていました。庭の手入れをしていて,目にとまったのです。

ハチが飛び立って巣を留守にしている間に撮ったのが下写真です。 巣の材料は木の繊維かなにかなのでしょう。細い筋状のものから巣が出来上がっているのがよくわかります。 

母バチは,戻ってくると,口で獲物を丸めている様子でした。獲物はたぶん,幼虫でしょう。見ていると,前肢と口とでくるくると回していました。そうして,やがてそれを口の中に入れました。

そのあと,巣の中に頭を入れ,中の世話をしているようでした。しかし,わたしには中の様子はまったくわかりません。すでに幼虫が誕生していて,口から出した餌をそれに与えているのでしょうか。

そうした一連の世話が一段落すると,ハチは巣の上側に移動しました。わたしが写真を撮っているのを感じてか,こちらを見て静止状態に入りました。じっとしています。まるで威嚇行動そのもの。睨んでいるようにさえ見えます。実際,そうだったのかもしれません。なにしろ今にも襲い掛かるようなスゴミが伝わってきたものですから。そうそう,触覚をこちらに伸ばし,前肢の先をブルブルッと小刻みに震わせていました。 

しばらくしてからまた行ってみると,からだを横向きにしてじっとしていました。

当分,気をつけながら観察してみようと思います。フタモンアシナガバチの特徴的な行動がすこしわかってくるかもしれません。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その211)

2013-05-13 | ジャコウアゲハ

庭には,毎日,産卵のためにアゲハがやって来ます。昨年は,ウマノスズクサをさほど植えていなかったので,姿はほとんど見かけませんでした。しかし,今年は違います。大違いです。多いときで,4頭ものメスがやって来て,産卵行動を繰り返すのですから。 

さらに,人間をまったく恐れないので,観察にはもってこいのチョウです。カメラを至近距離に近づけても大丈夫。  

下写真は,そうやって撮った一枚です。卵が産み付けられる様子を手に取るように観察しながら写せたのです。 ラッキーな瞬間でした。

今春の羽化が始まって一カ月足らず。 以来天候不順続きで寒い日が度々訪れました。近頃になってようやく春だなあという毎日です。

この間に,ジャコウアゲハはいろんな生態を見せてくれました。卵が孵化するまでに,食草ウマノスズクサが生長してくれればいいのですが。何しろ,庭の食草には想像できない程の卵が産み付けられましたから。

食草が十分生長しなかったり足りなかったりした場合は,幼虫を自然に戻そうと思っています。これから先,ジャコウアゲハの観察ではしたいことが山ほどあります。