自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キアゲハ,ハナウドに産卵(孵化後 ~その1~)

2013-05-11 | キアゲハ

卵殻を食べ終わった幼虫は,さっそく傍の葉を食べ始めました。足元,つまりからだ元には食べ物の大地が広がっています。体長5mm足らずのからだには,広大な緑地です。大きな大きな葉の上で無事に終齢幼虫になるまで,ひたすらハナウドを食べます。

食べると,ウンコを排泄します。小さな,かわいい排泄物が散らばります。すぐに葉からこぼれ落ちることなく,葉にひっかかってしばらく残るものもあります。ウンコを顕微鏡で見ると,たぶん緑っぽい色をしていると思われます。しかし,肉眼ではそこまではわかりません。黒っぽい粒に見えます。

体内時計がはたらいているのか,夜は,他の生物と同じようにしずかに休みます。それは,動くことなくじっとしている様子でわかります。暗くなることが感覚器官で感じとれるのでしょう。朝もしばらくはじっとしています。

そうして明るくなってくると,やがて動き始めます。

キアゲハの成長については,わたしはまったく知識がありません。それで,このまま観察を続けてみようと思います。

 


ジャコウアゲハ観察記(その209)

2013-05-11 | ジャコウアゲハ

驚くべき事実を目の当たりにしました。それも二つです。

一つは竹に産卵していること,です。昨年も,竹に産み付けた例を一つ見ました。なぜこういうことがありうるのか,考えてみればふしぎなことです。産卵時の姿勢から考えると,葉からかなり離れているので,葉に肢をかけたままこの箇所に卵を産むことは考えられません。 

もう一本の竹でも卵が見つかりました。 

産み付けるべき場所が外れることも,場合によってはありうることがわかります。

二つめ。びっくり仰天したことに,植木鉢の縁につかまって壁に産卵し始めたのです。偶然の目撃だったのですが,大慌てで撮影するのに成功。 腹を曲げ出したので,「おやおや」と思ってレンズを向けたところ産み付けたというわけです。

確かに産卵姿勢に入っています。 

このときの卵が下写真です。その後,同じ鉢でもう一粒の卵を見つけました。 

厳密にいえば,産み付ける場所は完全に正確ではないにしても,ウマノスズクサの周辺ではそういうファジーさがありうるということなのでしょう。 肝心なのは,ウマノスズクサを見分ける能力が備わっているという点です。

例外例は,生起する事実の豊かさを物語っています。