5月27日(月)午後5時。庭に植えているキンカンの木に,クロアゲハが訪れているのを目撃。しきりに木を気にしている様子です。
しばらく見ていると,周りを飛びながら,産卵場所を探しているようです。フワフワと辺りを飛び,風に吹かれては遠のいて,そしてまた近寄って,そんなふうなのです。「この分だと,きっと産卵するだろう」と予感できました。
惜しいことにポケットにはコンデジがありません。それで飛ぶ姿を目に焼き付けて,もし葉にでもとまったらそこをきちんと確認しようと思いました。
と,そのとき,一枚の葉に降り,その瞬間卵を産む格好をしました。腹をギュッと曲げ,葉の裏側に回したのです。終わると,あの執着心はどこに行ったのかと思うほどあっさりと向こうに消えて行きました。
あと,葉の裏を確認しました。純白の卵が一個,葉先に付いていました。直径1mm! 「ヤッター!」。そんな気持ちが湧いてきました。ここからいのちの誕生に向けた観察が始まります。
卵は白くって,真ん丸いのですが,意外や意外,結構表面はざらざらした感じです。「そうなのか」と感じ入りました。お腹から出たばかりで,粘液でも付着しているのでしょうか。
この中に,いのちが宿っています。さて,いつ孵化するか,です。たぶん一週間後辺りでしょう。それまでに色の変化が見られるはず。たのしみがまた一つ増えました。