自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

タンポポを訪れた昆虫(その12)

2013-05-01 | 昆虫と花

ホソヒラタアブはあちこちの花を訪れる常連。それだけ環境への適応性があって,好き嫌いなく,すこしの餌をも無駄にしないといった感じで生きています。

しかし,臆病さは天下一品で,警戒心は実に強いものがあります。すぐに花に降りるかと思っていると,ホバリングして辺りの様子をうかがっています。止まりそうかと思うと,一瞬離れてまた止まりそうで,そしてまた離れて,といったふうなのです。

下写真のアブは花に降り立った瞬間をとらえたものです。 警戒心を刺激せずに済みヤレヤレです。複眼の配置関係からメスであることがわかります。

ホソヒラタアブはタンポポも大好きです。菜の花と同様の,花弁の黄がシグナルを発しているのでしょうか。小さなからだに,たっぷり栄養を提供する餌場は,格好の食堂でしょう。

 


キアゲハ,ハナウドに産卵(3日後)

2013-05-01 | キアゲハ

3個の卵,その後の話です。

2日後に薄い褐色に変色し始め,3日後になると褐色模様がはっきり浮かんできました。一面が褐色というのでなく,黄色との斑模様といった感じです。

葉の表側に付いた卵を見てみましょう。真ん丸かったかたちがすこし変形しています。葉との接触面がへこんで見えます。 

裏側の卵の場合,さらにはっきりしています。 

残りの1個はどうでしょうか。やはりへこんでいるように見えます。 

これを部分拡大してみましょう。色とかたちの様子が手に取るようにわかります。3個に共通しているのは,葉との接触面辺りがへこんで,色は黄色のままという点です。

3個が同じように変化していきます。つまり,産卵は同じ時間帯になされたと考えてよさそうです。今後予想される変化から目が離せません。