自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

タンポポを訪れた昆虫(その15)

2013-05-04 | 昆虫と花

ミツバチが蜜を夢中になって吸っていました。とにかく,からだを曲げ,口吻を林立する蕊の奥深く差し入れて懸命に吸っているという感じなのです。カメラを持って行っても,ちっとも去る気配がありません。

 

たぶん,セイヨウミツバチでしょう。からだ全体が褐色気味です。腹の前部が橙色です。ニホンミツバチとは外観がずいぶん異なっているように思われます。 

この写真はふつうポケットに常時携帯しているコンデジで写したものです。トリミング処理をしていますが,ピントが合えばかなりの解像度が得られるように思います。ただ,何枚も撮っておいて,そのなかから選択するよう心がけていなくては満足のゆく画像は得られません。

もっとも,ピントが合うといっても,コンデジを使って複眼を構成する個眼までをとらえるのはたいへんです。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その202)

2013-05-04 | ジャコウアゲハ

『その197』で取り上げた個体のすぐ左隣りにあった蛹が無事に羽化しました。これは越冬蛹7個のうちの6番目にあたります。

4月28日(日)。午前10時に見ると,今にも羽化しそうな感じでした。しかし,昼を過ぎても羽化しませんでした。午後3時になっても,やはり羽化しません。農作業をしながら気にしてときどき見ていたのですが,まだのようです。

それで,夕方1時間だけ外出して帰ってみると,蛹の横に生まれたばかりの成虫がいました。ブロックにぎゅっとしがみ付いていました。考えてみると,ずっと待っていたのに直前の1時間だけ目を離した隙をねらっていたかのように羽化したのです。

 

誕生の瞬間を写したかったわたしとしては多少惜しい気がします。これまでにも何度も同じような体験をしてきたからです。徹夜をして,トイレに行った一瞬の間に誕生していたということもあります。今回は昼間見られる好機でした。ただ,過去に誕生の一瞬を数回観察しているので,返す返すも残念だという程でもありません。

外敵を感知する能力は相当に備わっているようで,近づくと身構えます。そっと近づいてもそうなのです。腹をぐっと上げ,威嚇する格好をします。この動作は,生まれつき備わった防御法のようです。いったい,どのようにして感知するのでしょう。